従業員が評価する良い会社とは?米Indeedの従業員レビューで評価の高い企業ランキング

情報を気軽に入手できる今、レストランの検索などインターネットの口コミサイトを見て決める人も多いでしょう。

転職も例外でははないはずです。

実際に、オンライン上には従業員によるレビューを公開しているサイトが存在しています。

本記事ではアメリカの転職エンジンIndeedが選出した、2019年版の従業員レビューで評価の高い企業ランキングを紹介します。

日本にも進出している企業もあり、企業データや従業員の生の声を参考にしてください。

従業員によるレビューと評価から選出したランキング

Indeedは1億5,000万を超える従業員からのレビューと企業評価に関する情報を保有しています。

Indeedは、求人情報専門の検索エンジンである。

検索結果の表示画面の広告掲載により収益をあげており、求職者は無料で求人情報検索やそれに付随するサービスを利用できる。
引用:Wikipedia|Indeed

2017年6月から2019年6月を対象期間として、100以上のレビューがあり、さらにフォーチュン誌が選ぶ全米トップ企業500社入りしている企業を対象にその評価を順位づけしたものが、今回紹介するランキングです。

フォーチュン500(Fortune 500)は、アメリカ合衆国のフォーチュン誌が年1回編集・発行するリストの1つである。全米上位500社がその総収入に基づきランキングされる(ただし、物品税の影響等を排除するため、多くの企業の収入は修正されている)。収入が公開されているすべての企業がランキング対象となり、これは「証券取引所で取引される普通株を所有する企業」と広く理解されている「公開会社」(public company)よりも範囲は大きい。
引用:Wikipedia|フォーチュン500

トップ1はコンピュータソフトウェア企業のAdobe

Indeedによる従業員レビューランキングトップ10

今回のランキングで1位に輝いたのは、サンノゼに拠点を構えるAdobe。日本でもユーザー数の多いマルチメディアソフトウェアの巨大企業です。

2位以降にも有名な企業が続いています。

ソーシャルメディアの巨大企業Facebookサウスウエスト航空が2位、3位でした。Facebookは3年連続トップ5入り、サウスウエスト航空は4年連続トップ5入りしています。

サウスウエスト航空同様、航空会社からはデルタ航空(7位)、ジェットブルー航空(15位)も、4年連続トップ50に入っています。

デルタ航空は近年、路線数や定刻運航が評価され、アメリカ国内のベストエアラインにも選出されています。

LCCとなるジェットブルー航空は近年最長区間となるニューヨーク・エクアドル便を発表したばかりです。

トップ10には、他にも多彩な業界の企業が選出されました。
AdobeやFacebook同様のテック企業となる、Intuit(5位)マイクロソフト(9位)、そしてライブエンターテイメント企業のLive Nationがトップ10入りしています。

さらに、報酬と福利厚生のランキングでは1位に選出された会員制倉庫型小売店のCostco Wholesale(コストコホールセール)が6位、eコマースサイトのeBay(8位)、ヘルスケア総合企業のジョンソンエンドジョンソン(10位)が続いています。

今回のランキングで新たにトップ50に選出された企業もいくつかあります。

29位のLand O’ Lakesは酪農業の農業協同組合であり、バターとチーズではアメリカ国内で最も大規模なメーカーです。

44位のDarden Restaurantsも初めて選出された企業で、北米でレストランチェーンを展開しています。

ランキングトップ5の企業

1位 Adobe

設立:1982年
本社所在地:カリフォルニア州サンノゼ

コンピュータソフトウエアの巨大企業であるAdobeは、PhotoshopやCreative Cloudをはじめとするマルチメディアと創造的なソフトウエア製品を通して、デジタルデザインの世界を変えた、世界的な有名な企業です。

アドビシステムズ(Adobe Systems Incorporated)は、ジョン・ワーノックとチャールズ・ゲシキによって1982年12月に設立された、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼ市に本社を置くコンピュータ・ソフトウェア会社である。
引用:Wikipedia|アドビシステムズ

従業員のレビューを見ると、Adobeは従業員に対し、最高の環境を提供していることが分かります。

Adobeに対する従業員のレビュー

  • Adobeは最も素晴らしい職場であり、突出して革新的、さらに従業員に関心があり、本物を大切にするという価値観を持っている企業。
  • 才能とスマートさ、熱意を兼ね備えた寛容な人材と、オープンで助け合うという、従業員のエンゲージが高い企業文化を持っている。
  • 経営陣は深い洞察力を持ち、先を見通す力がある。歴史に残るほどの変革を経て、同社を成功に導き、過去最高の利益を収益を達成し続けている。
  • 創立30年を経てもなお、企業の方向性が変わることはないと信じている。
  • Adobeは常に従業員のことを考え、時代を先取りし続けている。
  • 素晴らしい従業員と素晴らしいワークライフバランス、そして並外れて優れた文化を持つ最高の企業。

2位 Facebook

設立:2004年
本社所在地:カリフォルニア州メンローパーク

2004年、ハーバード大学の寮の1室から始まった、ソーシャルネットワーキングの巨大企業は常に、人々を楽しませ、情報を共有する方法を実現し続けてきました。

フェイスブックはソーシャルネットワーク・ウェブサイト「facebook.com」を運営。主な機能に個人や団体のページの他、チャット、ライブストリーミング「facebookライブ」、仮想通貨「facebookクレジット」がある。また、モバイル端末間でテキスト送信を行う「messenger」、写真や動画を共有できる「instagram」も提供。
引用:Yahoo!ファイナンス|フェイスブック

従業員に対しても大きな影響を与えており、常に働きたい企業リストのトップにランクインしています。

Facebookに対する従業員のレビュー

  • Facebookで働くことが、自分のキャリアの最高の出来事だ。
  • 従業員に対するケアを重んじているだけでなく、明確な企業ミッションと面白味のある企業文化を持っている。
  • 世界的に影響力を持ち、誰もが知っている企業で楽しんで働いているということは、とても恵まれていることだと感じている。
  • 素晴らしい雰囲気の中で確かな信頼性の高いトレーニングを受けられる。
  • 期待通りの、オープンなコミュニケーションが取れる。
  • いつでも学ぶことのできる環境で、昇進の機会にも恵まれている。
  • 業務はハードであるものの、 プライベートも充実させることができ、良いバランスを見つけることができる。
  • 会社が主催するイベントはいつでも想像を上回っており、オフィスの外でもチームのメンバーと時間を過ごすことができる。

3位:サウスウエスト航空

設立:1967年
本社所在地:テキサス州ダラス

テキサスに拠点を構えるこの航空会社は、世界最大のLCC(ローコストキャリア/格安航空会社)です。

アメリカ国内線のため、日本ではあまり知られていませんが、独自のアイデアからLCC(格安航空会社)のビジネススタイルの基礎を築いた会社として知られています。
ビジネスの秘密は紙ナプキンの裏に

1967年、エア・サウスウエストとして、アメリカ合衆国テキサス州で設立され、1971年に3機のボーイング737を使用して運航開始した。その後、航空自由化政策(ディレギュレーション)とともに自力で路線網を少しずつ拡大したことに加えて、いくつかの格安航空会社を買収することでも路線規模を拡張しており、全米に路線網を持つ大手航空会社となった。

1973年以来、米国の景気の動向に関わらず黒字運営を続ける[4]全米で数少ない航空会社の1つである。また、経営方針の1つとして「社員第一、顧客第二」を掲げており[5]、米国の航空会社で唯一、アメリカ同時多発テロ事件を受けた航空産業冷え込みにもレイオフを行っていない大手航空会社でもある。2012年にはスイスの航空輸送格付け機関から「世界で最も安全な航空会社」の10社のうちの1社に選定されている。
引用:Wikipedia|サウスウエスト航空

2019年フォーチュン誌が選ぶ「世界で最も称賛される企業」の11位にランクインしており、「楽しんで働くことができる」と従業員からも称賛の声が上がっています。

サウスウエスト航空に対する従業員レビュー

  • お客様と同様に、従業員に対する対応も素晴らしい。
  • 勤務スケジュールが自由であり、(無料航空券を含む)多くの福利厚生、従業員へのケア、サポートが充実している。
  • 十分なトレーニングを受けることができ、十分に準備のできた状態でポジションに就くことができる。
  • 報酬も十分なものであり(航空業界で最高レベル)、従業員に対するすべてを支援してくれる。

4位 Live Nation

設立:2005年
本社:カリフォルニア州ビバリーヒルズ

Live Nationは、年間100を超えるイベントや30,000を超えるイベントをプロデュースする企業です。

ライブ・ネーション・エンタテインメントは、Ticketmaster.com、Live Nation Concerts、 Artist Nation Management とLive Nation Media/Sponsorshipの業界トップ4社によって構成される、世界最大手のライブ・エンタテインメント及びEコマース企業である。
引用:https://www.livenation.co.jp/about

野外ロックフェスのボナルー・フェスティバルやオースティン・シティ・リミッツ・ミュージック・フェスティバル、ロラパルーザなどの有名な音楽フェスなどをプロデュースしています。

Live Nationに対する従業員のレビュー

  • ビバリーヒルズに拠点を構えるといった環境で学ぶ機会は、自身のキャリアに非常に有益である。
  • 質問がしやすく、ミスも受け入れてくれる。
  • すべての従業員が快適に働くことのできるマネジメントは称賛に値する
  • Live Nationの職場環境は、この企業から離れたくないと思わせるものである。

5位 Intuit

設立:1983年
本社所在地:カリフォルニア州マウンテンビュー

財務ソフトウエア企業のIntuitは会計・財務サービスで有名な企業であり、2019年版フォーチュン誌が選ぶ「多様性の高い企業ベスト100」でトップ25にランクインしています。

イントゥイットは、中小企業、消費者、会計専門家、金融機関に事業・財務管理ソリューションを提供する米国企業。事業・財務管理「クイックブックス」、消費者用「ターボタックス」、会計専門家用「プロシリーズ」と「Lacerte」、ウェブベースの「インテュイット・タックス・オンライン」、財務管理「クイッケン」と「ミント」などのソフトウエアを提供。
引用:Yahoo!ファイナンス|イントゥイット

従業員のレビューでは、この企業で就業していることに、称賛の声が上がっています。

Intuitに対する従業員レビュー

  • 最高のワークライフバランスで働くことができる。
  • Intuitをホームだと呼べることは、幸運だと感じている。
  • 会社は誠実に物事を実行している。
  • スピード感があり、困難はあるもののやりがいのある職場環境。
  • 顧客に対し「素晴らしいものを届ける」ことに力を注いでいる。
  • 職場環境は多様性があり、企業がグロース・マインドセットの育成に支援をしてくれる。
  • 素晴らしい福利厚生と慈善活動の機会、職場での軽食や社員を祝福する機会を提供してくれる。
  • 企業のデザイン重視、顧客志向、革新的といった特徴のある企業だ。

「グロース・マインドセット(Growth Mindset)」とは、自分の才能や能力は、経験や努力によって向上できるという考え方のこと。社会心理学、発達心理学を専門とするスタンフォード大学の心理学教授キャロル・ドゥエック氏によって提唱されました。グロース・マインドセットは、「成長マインドセット」や「しなやかなマインドセット」とも呼ばれ、こうした考え方を持つことで失敗を恐れず、ストレッチな目標にも挑めるようになります。一方、この対にある考え方が、知性や才能を固定的だと考える「フィックスト・マインドセット」。近年では、変化に適応できる「グロース・マインドセット」の考え方をいかに従業員に根付かせるかが、人材育成の鍵となっています。
引用:日本の人事部|人事キーワード|グロース・マインドセット

ランキング上位に共通するキーワードから導き出されるのはエンプロイー・エクスペリエンス

ランキング上位の企業に共通するものは何でしょうか。

従業員からのレビューを総括すると、何度も繰り返されているのは、楽しさのある職場環境が重要である、ということでした。

楽しさがあり、かつサポートを受けられる環境、そして会社の価値観に忠実であること、もしくはそれらすべてを兼ね備えているかどうかが重要であるという結果とが出ています。

ポジティブな職場環境であることが、従業員のエンゲージメントを高める事にもつながっているようです。

エンゲージメントとは、社員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」を表すものと解釈されますが、より踏み込んだ考え方としては、「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係」のことをいいます。
引用:日本の人事部|人事キーワード|エンゲージメント

また、エンゲージメントの高い従業員は生産性が20%上昇し、現在の会社にとどまる可能性が90%増すという調査結果も出ています。

楽しみながら働くことができるというポジティブな職場環境は、エンプロイー・エクスペリエンスという、さらに大きなテーマにまで影響を与えます。

「エンプロイー・エクスペリエンス」(Employee Experience)とは、直訳すれば「従業員の経験」であり、従業員が企業や組織の中で体験する経験価値を意味します。従業員のエンゲージメントや組織文化といったものを超えた概念であり、従業員の健康や組織としての一体感などに影響する要素すべてを対象としています。その背景にはマーケティングの考え方があり、改善するには、いかに従業員が満足できる体験を与えられるか、という従業員の立場に立った視点が求められます。
引用:日本の人事部|人事キーワード|エンプロイー・エクスペリエンス

常に素晴らしいエンプロイー・エクスペリエンスをしていると感じることが、結果としてその企業に熱望する求職者を惹きつけ、素晴らしい企業文化を生み出すことにもなります。

素晴らしいエンプロイー・エクスペリエンス提供することが、今回のランキングで挙げられた企業に共通することでもあります。

日本でも従業員のレビューをまとめたサイトは存在します。

良い仕事環境を提供している企業や自分のカラーに合う企業を見極める参考にしましょう。

海外企業のレビューを確認したい場合は以前の記事で紹介したアプリを参照してみてください。

転職活動をブースト!アメリカの転職サイトでお勧めの無料アプリを紹介

なお、ランキングトップ50の企業は以下の通りです。
Indeed従業員レビューによるトップ企業50

参照記事
http://blog.indeed.com/2019/07/16/top-rated-the-top-50/
https://work.chron.com/importance-positive-environment-workplace-3008.html