ビジネスゲームに勝つための思考の法則「5Aサイクル」

chess pieces

変わらないことなど何もない・・・。
時代を経るごとに加速していく熾烈なビジネスの世界で、成功を掴むにはどうすれば良いでしょうか。

この記事では、「ビジネスの成功者」が共通して持つ思考の法則について解説しています。

ルールは常に変化し続ける

「変わらないのは、常に変わるということだけ」
こんな風にいわれるほど、世界情勢、経済ルール、顧客の嗜好はめまぐるしく変わっていますよね。

それにともないビジネスゲームの勝ち負けもシーソーゲームのようにドッタンバッタン。
長い間親しまれたサービスが、突然、勢力を失い、消え去ることも少なくありません。

私たちの祖父の時代から100年以上続く超優良企業が、設立10年も満たない小さな新興企業に買収されることも、もはや珍しくありません。

産業そのものが、ある日を境に消えてなくなることさえあります。
それは、ビジネスのルールそのものが、激しく変わっていることの証明でもあります。

そんな中、これからのビジネスマンに求められるのは、古いゲームのルールを覚えることではありません。
古いゲームで勝った経験で、未来を予測することでもありません。

常に変わり続けるゲームのルールの中で、新しいビジネスの芽を見つけ、育てるスキルです。
「自分でゲームのルールを決める」ことができる力です。

つまり、誰かが作ったゲームの中で、プレイするのではなく、ゲームそのものを自分で創り出す能力が、ビジネスをプロデュースする人たちに求められるのです。

起業家や経営者には、顧客や事業の問題発見能力、解決のためのアイデア組み立て能力、実行力、分析力、マーケットニーズや勝機を見据えて大胆に自分自身を変えることのできる能力が求められます。

今後は、普通のサラリーマンにも、こうした力が強く求められることになるでしょう。

なぜなら、視界不良の混沌とした中で、一番熱望されている能力は、そうしたビジネスクリエイティビティだからです。
あなたの上司や会社の経営陣も、そうした能力を身に付けた若い世代が会社の新しい時代を牽引していってくれることを願っているのです。

それができる人は、一段も二段も高い、やりがいのあるステージが待っていることでしょう。

一方で、指示されたことをやる、与えられたフレーム内での仕事をこなす姿勢の人は、やがて、価値を失うでしょう。

もっと人件費の安い海外労働力、コンピューター、アウトソーシングなどにリプレイスされるかもしれません。

そうならないためにも、「あなたが企業にとって不可欠な存在になる」
そうしたポジションを目指しましょう。

より高い報酬、やりがいで仕事や人生を楽しむ

自分でビジネスを創造する力を身につけると、あなたの仕事や、それだけでなく人生そのものが劇的に変わります。

ゼロからビジネスを生み出し、育てる力を持っていれば、起業家はもとより、企業人であっても、担当するビジネスを次のステップに拡大したり、企業内において新しい製品やサービスを構築したりすることができます

自分の価値は、自分の生み出すビジネスの価値に連動します。
当然、そこから得られる経済的なメリットも計り知れないものになるでしょう。

企業内で、本当にビジネスを生み出せる人たちは、そう多くはありません。
大企業で働くエリートサラリーマンであっても、マネジメントや経営の中枢に近づける人は一握りです。

しかし、ビジネスプロデュース能力を持った人は、経営の中枢に近づき、より高い報酬をもらい、企業人としてやりがいのあるポジションで仕事を楽しむことができます。

もちろん、あなたが起業家であれば、そうした能力を自分のために発揮し、あなた自身のビジネスを成功に導くことができるでしょう。

大切なことは、組織に属するか否かではなく、創造性を発揮して、ビジネスを積極的につくり上げる仕事人生を楽しめるかどうか、ということなのです。

では、どうやったらそのようなビジネスのプロデュース能力を持つことができるのでしょうか? 
どうすれば、それらを磨くことができるのでしょうか?

そのカギが、後述する「5Aサイクル」をベースにした行動と思考です。

最強のビジネスウェポン「5Aサイクル」とは?

ライバル企業が次々に失速するような時代の中で、たくましく生き残り、新しいビジネスの芽を作り出していく企業にはどのような特徴があるでしょうか?

星の数ほどある新事業の中で、成功を収める起業家たちは、ライバルとどこが違うのでしょうか?

私は、数々の企業のケーススタディを追い求めました。
すると、成功するケースでは、いくつかの共通の行動様式が見えてきたのです。

成功には、ビジネス規模や業種の違いは関係ありません。
成功者は皆、次に挙げる5つのビジネスプロセスを何度も、高速回転で循環させていたのです。

そのプロセスとは、次の5つでした。

成功者に共通するビジネスプロセス

  1. 顧客が抱える問題の「認知」(Awareness)
  2. 問題解決のための従来と異なる「アプローチ」(Approach)
  3. アイデアのスピーディな「実行」(Action)
  4. 実行結果の「分析」(Analysis)
  5. マーケットニーズに合わせた柔軟な「適応」(Adjustment)

上記について表現を変えて言い換えると、「構想を練り、実行した結果を顧みながら自らを修正する」ということになります。
ビジネスの成功者に共通する「5Aサイクル」を詳しく読み解く

これを何度も繰り返すのです。
私は上記の5項目の頭文字からこのサイクルを「5Aサイクル」と呼んでいます。

「5Aサイクル」を何度も回すことによって、そのビジネスはより強く、より精度が高く、より高い顧客価値を生み出していきます。

「5Aサイクル」をベースにしたビジネスモデルは大きな利益を生み出します。

ビジネスの芽を発見し、実験と試行錯誤を続けるという一連の取り組みが身に付いている人は、どんなに激しくビジネス環境が変わっても、その時々で、イノベーションを起こしていけます。

大がかりな戦略を基にして、一球入魂で勝負するというよりも、何度もトライしながら自然に進化していくその過程は、自然界で生物が環境に適応していく様にも似ています。

生物は海から陸へ、そして空へと進化していく過程で、主を保存するために、不要な機能を捨て去り、新たな機能を付加していきます。

それは、ビジネスを創造する起業家やビジネスマンに必要とされるスキルでもあります。

その姿は、種の保存の法則のように、ビジネスの試行錯誤と適応を繰り返しながら生存能力を磨いていく新しい時代のハイパービジネスマンと言えるでしょう。

5Aサイクル図

ビジネスの世界で成功するためのポイント

  • 自ら新しいビジネスの芽を見つけ、育てるスキルを養う
  • 「5Aサイクル」を身に付ける

創造性を発揮して、ビジネスを積極的につくり上げる仕事人生を楽しめるかどうかが大切です。

参考図書