キャリアチェンジも狙える!タイで人気の職種トップ5

東南アジア諸国の中でも先進国として考えられており、親日国であることからも、日本人からの人気が高いのがタイです。

現在、経済の成長が停滞しているともみられているタイですが、ジョブマーケットの状況はどうなっているのでしょうか。

本記事では、現在の人気職種を取り上げた地元タイのニュースサイトの記事を取り上げ、紹介していきます。

転職サービスの現場、企業の採用担当者の見解も含まれる記事です。

タイでの就職・転職を目指す人は、企業が求める人物像など参考にしてください。

約64%の企業が採用拡大方針をとる

まず、タイの雇用展望ともなる企業の2019年年の採用方針を数字てみていきます。

タイ2019年雇用計画

アジア全域でリクルーティングサービスを展開するRGF International Recruitmentが実施した調査結果によると、現在、タイでは経済成長の停滞を楽観視している企業が多く、63.4%が採用を拡大する傾向にあるという結果が出ています。

タイでの人気職種1位はセールス

採用を拡大する傾向にある企業が多い現在のタイで、需要が多い職種を見ていきましょう。

東南アジアで転職サービスを展開するJobSEAグループで、タイの転職情報を提供するJobCuteが発表したレポートによると、現在タイの労働市場は進化しつつあると報じています。

デジタル世代を迎え、IT関連が最も人気のある職種の1つであることは、すでに知られたトレンドです。

多くの企業は、競合他社に対抗するために技術導入を進めています。

こういった背景もあり、2019年の労働市場では高い技術を持った人材への需要が急増しています。

しかし、タイで最も需要の高いのは、技術スキルと技術とは関連のないスキルをミックスしたポジションのようです。

セールスは、直接的には技術と関連がないものの、需要の高いポジションとなっています。

同社が60,000件を超える求人をもとに算出した、タイで需要の高い職種のトップ5を見ていきましょう。

1位 セールス

セールスディレクターは、世界中どこでも幅広く需要のある職種の1つです。

IT、自動産業、製薬など、あらゆる業界において必要とされているポジションです。

セールス部門なくしては、企業は収入と利益を得ることができません。

企業とクライアントを取り持つキーポジションとして、必要不可欠です。

顧客との窓口となるポジションとして、カスタマーサービス、カスタマーリレーションも常に高い需要をキープしています。

2位 エンジニア

AI、マシーンラーニング、ビッグデータ、オートメーションのような最新技術の向上に伴い、エンジニアの需要は現在常に高い状態が続いています。

人間の知的能力をコンピュータ上で実現する、様々な技術・ソフトウェア・コンピュータシステム。応用例は自然言語処理(機械翻訳・かな漢字変換・構文解析等)、専門家の推論・判断を模倣するエキスパートシステム、画像データを解析して特定のパターンを検出・抽出したりする画像認識等がある。
引用:Wikipedia|人工知能

機械学習(マシーンラーニング)は、明示的な指示を用いることなく、その代わりにパターンと推論に依存して、特定の課題を効率的に実行するためにコンピュータシステムが使用するアルゴリズムおよび統計モデルの科学研究である。
引用:Wikipedia|機械学習

ビッグデータとは、一般的なデータ管理・処理ソフトウエアで扱うことが困難なほど巨大で複雑なデータの集合を表す用語である。ビッグデータを取り巻く課題の範囲は、情報の収集、取捨選択、保管[3]、検索、共有、転送、解析、可視化等多岐にわたる。これら課題を克服しビッグデータの傾向をつかむことで「ビジネスに使える発見、疾病予防、犯罪防止、リアルタイムの道路交通状況判断」に繋がる可能性がある。
引用:Wikipedia|ビッグデータ

コンピューターなどの機器を用いて、ある処理を自動化する仕組みのこと。事務や管理のオートメーションをOA(オフィスオートメーション)と呼ぶ。
引用:コトバンク|オートメーション

特に、エンジニアは将来的にビジネス用アプリケーションを作る役割を担います。

JETRO(日本貿易振興機構)のバンコク事務所によると、タイの企業に投資を行う日本投資家は、企業の側の重要ポジションを担うエンジニア人材の採用に苦戦していると指摘しています。

タイにおける需要の高いエンジニアポジションは、セールスエンジニア、サービスエンジニア、プロジェクトエンジニアです。

3位 IT関連

世間の関心はデジタルに移行しています。この変化に企業も合わせる必要があります。様々な業界がの企業が、技術とソフトスキルのバランスの取れた能力の高いIT関連職を求めています。

現在、急を要する募集には、プログラマー、開発、システムアナリスト、ビジネスアナリスト、データサイエンティスト、データエンジニア、そして社内ITサポートです。

データサイエンス(data science)とは、データを用いて新たな科学的および社会に有益な知見を引き出そうとするアプローチのことであり、その中でデータを扱う手法である情報科学、統計学、アルゴリズムなどを横断的に扱う。
引用:Wikipedia|データサイエンス

データサイエンスのアプローチに基づき、データを分析するのがデータサイエンティスト、そのデータサイエンティストに対し、データの収集や可視化など準備を行うのがデータエンジニアの業務となります。

4位 会計

すべての企業において、金融関連業務は不可欠であり、金融取引があれば、会計業務も必要となります。

会計士は、企業のオーナーが財務状況を理解し、計画立案の手助けをします。

エントリーレベルからシニアレベルまで、常に需要の高い職種です。

学生時代に会計を専攻していた人にはチャンスが広がることになるでしょう。

5位 管理部門

職場環境は今後も常に変化が続くものの、管理部門は継続して需要の高いポジションです。
管理部門は企業のブレーンであり、評価、監視といった、企業の側面にかかわるのが管理部門です。

また企業とマネジメントの間で円滑に業務を進める役割もあります。あらゆる種類の社内書類は管理部門が扱うことになります。

管理部門ポジションの中でも、管理部門責任者、秘書、プロジェクトコーディネーターの需要が高まっています。

セールスは応募者が多いが、ITは不足

この調査結果を受けて、 JobCuteのSapir Matmon氏は次のようにコメントしています。

現在取引をしている中小企業から大企業から発生する募集の70%は、ランキングに入っている職種です。

タイおいてセールスが最も募集の多いポジションであり、全求人の20%を占めています。

応募全体の57%もこの5つの職種への応募となっています。

さらに、セールスの分野で働きたいと考える熱意のある求職者は多いものの、企業はあまり応募者の多くないIT関連ポジションの採用に苦戦しています。

新たなキャリアパスを求めている求職者に対しては、IT関連ポジションへの転職を検討を勧めています。

キャリアチェンジや新卒に関わらず、ITのように需要の高いの仕事を検討するのは当たり前の事だからです。

JobCuteのSapir Matmon氏の見解

セールスが求人全体の20%を占めているが、応募も多い。
ITは需要に対し、応募が少ない状態。
キャリアチェンジを検討しているなら、ITがおすすめ。

学歴は不問、大切なのは仕事に取り組む姿勢

また、Sapir氏は需要が拡大が見込まれる職種で働くことの優位性については以下のように述べています。

あらゆるレベルの仕事や職種を見てみると、たいていの企業は学歴よりも才能や経験を重視しています。

求人全体のうち62%は学歴を問いません。また、13%が高卒、21%は大卒を条件としており、修士や博士といった最高レベルの学歴を求めるのは立った4%程度です。

知識や技術は、短期のコースや経験で得ることができます。

タイの技術市場は進化しつつあり、今回のランキングが示す職種の求人を見ても明らかです。

こういったポジションに対する専門教育を受けていなかったとしても、学ぼうとする熱意があり、絶えず環境に適応し続け、ポジティブな態度で望んでいれば、現在の絶えず変化を続ける労働市場で成功を収めることができます。

経験とスキルは学歴よりも本質的なものであり、特定の技術を習得するために、専門のトレーニングを受けることもできます。

さらに、タイで不動産取引を展開するPaul Trayman氏によると、個性や適切な態度で臨むことが重要であるとの述べています。

何年も書類選考、面接を行い、数百人もの人材を採用してきました。

直観に頼ったり、ニーズもなく適正な人材というわけでもないのに、必要に迫られ、慌てて実施した採用では、時間もコストもかかるだけです。

現在、熱意があり、人柄も良い意欲的な社員を求めています。

経験とスキルは職を得る最初の一歩です。仕事に対する姿勢と個性で希望の仕事を得ることができるでしょう。

仕事に対する前向きな姿勢は、より良いパフォーマンスにもつながるため、転職成功の要因になり、多くの職場で必要とされるリーダーシップの形成にもつながり得るということのようです。

Sapir Matmon氏とPaul Trayman氏の求める人物像に対する見解

学歴を問わない企業が62%と多い。
前職の経験とスキルはあくまで最初の一歩。
仕事に対する熱意や学ぼうとする姿勢がタイでの転職には必須。

人気職種ランキングはあくまで参考、自分にあった職探しを

現在のタイでは、雇用拡大傾向という背景を受けて、適正なスキルと熱意があれば、多くの職種、分野で仕事を得ることができる状況だということがわかりました。

もちろん、今回挙げた人気職種に興味がないのなら、人気だからと言ってその職種を選ぶ必要はありません。

IT、エンジニア、セールスではない、自分に合う職種を見つけましょう。

自分のスキルや経験が人事採用なのであれば、それを生かしてITなどの人気業界で採用のプロになる、といった方法もあります。

これからのタイであれば、仕事に対する熱意と前向きな姿勢を持つことで、自分の個性を生かした希望の転職がかなえられるかもしれません。

参照記事
https://thethaiger.com/news/business/thailands-job-market-popular-job-sectors
https://news-en.jobcute.com/job-searcher-news/popular-jobs-in-thailand-2019/
https://www.humanresourcesonline.net/top-3-factors-candidates-in-thailand-look-for-in-new-employers/

Career Growth 編集部

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