リクルートエージェントの費用はいくら?料金の仕組みや利用方法を解説

この記事では、リクルートエージェントの転職相談や求人紹介に関する費用について紹介します。
転職エージェントでは、求人紹介から応募書類の作成、面接対策まで一貫した転職サポートを受けられます。
そのような充実した転職サポートを受けるために、リクルートエージェントではいくら費用が必要なのか。
リクルートエージェントの転職サポート費用とともに、サービス内容や利用方法も合わせて解説します。
- リクルートエージェントの費用は無料で利用できる充実したサービス
- 無料で利用できる仕組みは求人企業から費用を受け取っているから
- 費用を心配せずに転職相談・サポートを受けられるのでおすすめ
【結論】リクルートエージェントの費用は無料!
リクルートエージェントの費用は、会員登録や求人紹介、転職相談などすべて無料です。
以下では、転職者がリクルートエージェントを無料で利用できる理由について紹介します。
【結論】リクルートエージェントの費用は無料!
- 職業安定法において求職者への費用徴収は禁じられている
- 内定獲得後も成功報酬などの費用はかからない
職業安定法において求職者への費用徴収は禁じられている
無料で利用できる最大の理由は、法律で職業を紹介する企業は求職者から費用を徴収するのが禁じられているからです。
職業紹介や労働者供給について定めている法律である「職業安定法」では、職業紹介をする際に手数料を徴収してはならないとあります。
つまり、リクルートエージェントに限らず、転職エージェントは基本的に無料で利用できるのです。
ただし、場合によっては費用がかかる転職エージェントもあるので注意してください。
たとえば、「年収800万円以上が狙える」といったハイクラスな求人を多く保有している転職エージェントの場合、一部のサービスが有料になっていることもあります。
この場合、仕事を紹介・斡旋する際は無料であり、高収入を狙えるような好条件の求人情報を入手するときに費用がかかります。
職業安定法 第三十二条の三 第二項
有料職業紹介事業者は、前項の規定にかかわらず、求職者からは手数料を徴収してはならない。ただし、手数料を求職者から徴収することが当該求職者の利益のために必要であると認められるときとして厚生労働省令で定めるときは、同項各号に掲げる場合に限り、手数料を徴収することができる。
◎引用:職業安定法
内定獲得後も成功報酬などの費用はかからない
リクルートエージェントの場合、紹介を受けて内定を獲得した後でも費用はかかりません。
成功報酬型のサービスでもないため、登録して求人を紹介してもらうだけでなく、内定を獲得した後も費用はかからないので安心してください。
以降では、求職者が無料でリクルートエージェントを利用できる仕組みについて解説します。
リクルートエージェントを費用をかけず利用できる仕組み
リクルートエージェントはボランティアではなくビジネスなので、必ずどこかから収益を得ています。
ここからは、転職者がリクルートエージェントを無料で利用できる仕組みを紹介します。
リクルートエージェントを費用をかけず利用できる仕組み
- 求人企業から成功報酬として費用を受け取っている
- 求人企業がリクルートエージェントに支払う費用
求人企業から成功報酬として費用を受け取っている
転職者がリクルートエージェントを無料で利用できる理由は、転職者からではなく求人企業から費用を受け取っているからです。
リクルートエージェントでは、人材を求める企業へ転職者を紹介し、採用が決まった際に企業から成功報酬として費用を受け取っています。
一般的な求人サイトでは、企業が求人募集する際に掲載料がかかります。
一方、転職エージェントのリクルートエージェントでは、採用が決まらない限りは基本的に企業側へも費用は発生しません。
求人企業がリクルートエージェントに支払う費用
リクルートエージェントに支払う費用は、基本的に採用した人材の想定年収(初年度の年収)に一定の紹介料率をかけた金額になります。
リクルートエージェントはこの紹介料率を公開しておらず、企業の契約内容によって変わるため、利用するときは担当に詳細を問い合わせる必要があります。
また、転職エージェントの紹介料率の目安は30%~40%ほどと言われています。
たとえば、想定年収が500万円の人を採用した場合、紹介料率が30%だと紹介料は150万円です。
優秀な人材を求人企業に紹介すれば、大きな金額が売上になるので、求職者は無料でも充実したサービスを受けられるのです。
さらに、企業側は採用した人材が早期に退職した場合に返金保証があります。
採用した人材が入社6ヶ月以内に、明らかに求職者側の責任で解雇された場合や自己都合の退職の場合、支払った費用が返金されます。
リクルートエージェントで費用をかけず利用できる主なサービス
無料だとサービスの品質に不安を感じる方もいますが、リクルートエージェントでは満足度が高い充実したサービスを提供しています。
ここからは、無料でも利用できるリクルートエージェントのサービスを紹介します。
リクルートエージェントで費用をかけず利用できる主なサービス
- 転職相談・キャリアカウンセリング
- スキル・適性にマッチした求人企業の紹介
- 履歴書・職務経歴書の添削や面接対策
- 給料や入社日など就業条件に関する交渉
転職相談・キャリアカウンセリング
リクルートエージェントを利用する際には、まず担当のキャリアアドバイザーの面談(キャリアカウンセリング)を受けます。
面談では、「現在の転職状況」「転職する理由」「希望する条件や年収」「これまでの経験や実績」「長所や短所」などを話します。
その面談内容をもとに、キャリアアドバイザーは転職者に適した求人企業の選定やサポート内容を決定します。
基本的に、リクルートエージェントの面談は対面での面談となります。もし、面談拠点から遠く離れている場合は、電話やメールでの対応も可能です。
もちろん対面の方が意思疎通を図れますが、電話・メールでも対面時の面談と同じようにサポートを受けられます。
リクルートエージェントの拠点一覧(※2020年4月時点)
東京本社 | 東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー |
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北海道支社 | 北海道札幌市中央区北四条西5-1 アスティ45ビル 10階 |
東北支社 | 宮城県仙台市青葉区一番町1-9-1 仙台トラストタワー 11F |
宇都宮支社 | 栃木県宇都宮市大通り4-1-18 宇都宮大同生命ビル 1F |
さいたま支社 | 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5 大宮ソニックシティビル 25階 |
千葉支社 | 千葉県千葉市中央区新町1000番地 センシティタワー 7階 |
西東京支社 | 東京都立川市曙町2-34-7 ファーレイーストビル7F |
横浜支社 | 神奈川県横浜市西区高島2-19-12 スカイビル 16階 |
静岡支社 | 静岡県静岡市駿河区南町18-1 サウスポット静岡 5階 |
名古屋支社 | 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4JRセントラルタワーズ42階、43階(受付は42階) |
京都支社 | 京都府京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町88 K・I四条ビル 4階 |
大阪支社 | 大阪府大阪市北区角田町8-1 梅田阪急ビルオフィスタワー 31F |
神戸支社 | 兵庫県神戸市中央区磯上通8-3-10 井門三宮ビル 4階 |
中四国支社岡山オフィス | 岡山県岡山市北区駅元町1-6 岡山フコク生命駅前ビル 4階 |
中四国支社広島オフィス | 広島県広島市中区八丁堀14-4 JEI広島八丁堀ビル 10階 |
福岡支社 | 福岡県福岡市中央区舞鶴1-1-3 リクルート天神ビル 6階 |
スキル・適性にマッチした求人企業の紹介
キャリアアドバイザーは、面談で把握した求職者のスキル・適性をもとに求人を紹介してくれます。
求職者が希望する条件によっては、面談当日に何件か求人を紹介してくれることもありますが、紹介されるまでに時間がかかるケースもあります。
また、リクルートエージェントが保有している求人数は、非公開求人を合わせて20万件以上あります。
他の転職エージェントよりも圧倒的に求人数が多いため、希望条件に近い求人と出会いやすいです。
もし希望と合致しない求人を紹介される場合は、もう一度キャリアアドバイザーと話し合ってみましょう。
希望条件の優先順位や明確さを相談しながら決めることで、担当者が求人を探す際の精度が高まり求人が見つかりやすくなります。
履歴書・職務経歴書の添削や面接対策
一般的な転職活動の流れでは、企業に応募書類を提出し、書類選考が通った後に面接という流れとなります。
つまり、転職活動においては、履歴書や職務経歴書がとても重要なのです。
しかし、初めて転職する人であれば、履歴書や職務経歴書の正しい書き方が分からず悩むことは多いでしょう。
リクルートエージェントでは、求人企業の情報や過去の転職サポートで蓄積されたノウハウを活かし、選考通過率の高い履歴書・職務経歴書の作成をサポートしてくれます。
給料や入社日など就業条件に関する交渉
リクルートエージェントを利用すると、求職者と企業の間に担当のキャリアアドバイザーが入ってくれます。
たとえば、転職活動中であれば書類選考の案内や面接の日程調整を行ってもらえます。
内定を獲得した後は、年収や入社日といった就業条件に関する交渉を代行してもらえます。
入社後の条件についての交渉は、企業と信頼関係を築いているリクルートエージェントの担当者が行うことで成功率が高まります。
リクルートエージェントを無料で利用できるメリット・デメリット
無料で転職サポートを受けられるリクルートエージェントですが、メリットだけでなくデメリットや注意点もあります。
これからリクルートエージェントの利用を検討されている方は、事前にチェックしてみてください。
リクルートエージェントを無料で利用できるメリット・デメリット
- 費用を心配せずに転職相談・サポートを受けられる
- 費用がかからない分、紹介する人材が厳選される
費用を心配せずに転職相談・サポートを受けられる
転職活動では交通費などが必要になるので、意外とお金がかかります。
そのため、転職活動を有効に進められるサービスがあったとしても、有料であれば利用をためらってしまうでしょう。
その点、リクルートエージェントは無料で利用を始められ、追加費用も発生しません。
費用面を気にすることなく充実した転職サポートを受けられるのです。
コストパフォーマンスで考えると、利用料はかからないので非常に良いと判断できるでしょう。
1人で転職活動するよりも、サポートしてくれる存在がいることは心強く、転職が成功しやすくなります。
費用がかからない分、紹介する人材が厳選される
前述の通り、リクルートエージェントを利用している企業は人材を1人採用するたびに、大きな金額を支払っています。
仮に年収400万円の人材を採用し、紹介料率30%で計算しても、120万円の支出になります。
つまり、それだけの金額を支払うに値する人材かどうか、というポイントで転職者は求人を紹介されているのです。
紹介する人材が厳選されている分、今までの経験や実績などが充実している利用者の方が優先的に求人を紹介されます。
リクルートエージェントの利用方法【登録無料】
リクルートエージェントの利用方法や転職までの流れについて紹介します。
リクルートエージェントの利用方法【登録無料】
- 会員登録
- 面談の日程調整を行う
- 求人紹介・書類添削
- 内定獲得
1. リクルートエージェント公式サイトより会員登録
リクルートエージェントを利用するときは、まずは会員登録を行います。もちろん会員登録も無料です。
公式サイトのトップページの上部に、会員登録を行う「転職支援サービスお申込み」という申し込みフォームがあります。
まずは、以下の必要事項を入力して登録を進めましょう。
- 転職希望時期
- 希望勤務地
- 現在の職種
- 現在の年収
- メールアドレス
- 転職情報メールの受信可否
トップ画面のフォームに必要情報を入力すると、次はプロフィール情報の入力画面に移ります。
次の内容を入力してください。
- 氏名(漢字)
- 氏名(カナ)
- 性別
- 生年月日
- 郵便番号
- 電話番号
- 最終学歴
以上まで入力すれば、登録が完了になります。
この登録情報を入力する画面は、セキュリティの関係で3時間経つとタイムアウトになるので注意してください。
2. 担当者と面談の日程調整を行う
会員登録をすると、基本的には7日以内にリクルートエージェントから電話かメールで連絡がきます。
連絡が来たら、担当者と面談・キャリアカウンセリングの日程調整を行ってください。
遠方や時間がどうしても合わないときは、電話面談も可能なので、自身の状況や希望をしっかり伝えるようにしましょう。
3. キャリアアドバイザーより求人紹介・書類添削
面談結果をもとに、求職者にとって最適な求人を紹介されます。
応募先が決まった後は、キャリアアドバイザーより志望企業へ推薦してもらい、同時に書類添削や面接対策などのサポートを受けられます。
4. 内定獲得後も希望条件や入社日の交渉を代行
内定を獲得した後は、年収などの希望条件や入社日などの交渉をキャリアアドバイザーが行ってくれます。
会社を辞めずに転職活動している人の場合は、円満退社のための手続きやアドバイスなどを受けられます。
リクルートエージェントの費用・料金を改めて整理
無料で利用できるリクルートエージェントを有効活用しよう
- 職業安定法において求職者への費用徴収は禁じられているから無料で利用できる
- 求人企業から成功報酬として費用を受け取っている
- 無料で利用できるのは「面談」「紹介」「書類添削・面接対策」「交渉」
- 費用がかからない分、紹介する人材が厳選されるので注意が必要
- 会員登録は無料で簡単に利用を始められる
ここまでは、リクルートエージェントを利用する際の気になる費用について紹介してきました。
リクルートエージェントでは、求人紹介から書類作成、面接対策などのサポートを全て無料で受けられます。
その理由は、人材を募集する求人企業から採用決定時に成功報酬として料金を受け取っているからです。
転職者にとって費用がかからないことはメリットではありますが、その分紹介される人材が厳選されることに注意です。
リクルートエージェントの面談前には、自身で自己分析や経歴・キャリア情報の整理をしておきましょう。