プレゼンスライド作りに欠かせないラフ画が6ステップで誰でも簡単に描けるようになる

上司や顧客、会議で仲間にプレゼンを行う機会は多いかと思います。
上手なプレゼン資料作りには欠かせない手順があるのをご存知ですか?

それは、ラフ画作り

いくら素晴らしい構想を練り上げていたとしても、いきなりPowerPointで資料を作り始めても、素晴らしいプレゼン資料はなかなかできないもの。
資料作りの基礎ともいえるラフ画をしっかり描きあげておけば、あとはラフ画に沿ってPowerPointで作っていくだけ。

この段階をしっかり行っているかどうかが、プレゼンの出来にも影響します。

ここから、スライドのラフ作成の練習をしていきましょう。
以下の記事で解説した内容をもとに、スライドのラフを作ってみます。


新規事業立ち上げ時のプレゼン構想の練り方 図解思考でプレゼン上手な人になる

あなたは外部の経営コンサルタントで、このアパレル会社に通販事業の提案を行なうという想定です。

まずは、図解プロットのおさらいから始めましょう。

通販事業の提案のための図解プロット

 

STEP1:まずはイントロダクションに必要なスライドのラフを描いてみる

実際のプレゼンでは、本題の前にイントロダクション、本題の後にまとめと質疑応答が入ります。

イントロダクションにおいてスライドに落とし込むべきものは以下の3つです。
表紙(テーマの設定)
自己紹介
アウトライン(大まかな目次)

イントロダクションのスライド内容

 

STEP2:課題のまとめと、その要因を3つ述べる

本題のスタートはまず課題把握から。課題を一言で表し、その理由を述べます。
そして、各理由の裏づけデータや客観的事実も示します。

課題のまとめとその3要素

 

STEP3:理想的な未来を具体的に語る

未来のあるべき姿は、どのようになっていたいのか、ゴールを明示することです。

ゴールの姿があいまいでは、提案を実行したときに、成果があったのかどうか図りかねます。

売上目標や利益率など、なるべく誰もが判断できる分かりやすい客観的な指標をとり込んだゴールを示しましょう。

 

STEP4:提案~何をやるか? そしてどのようにやるか?

提案内容は、機能とそれによってもたらされるメリットをセットにして説明します。

話し手としてはなるべくたくさんのメリットを紹介したいところでしょう。
でも、ここは我慢して、ポイントを絞りこみ、シンプルに説明しましょう。

提案内容

次に提案を実行した場合の予測効果を具体的に示します。
数値を用いることができるのであれば、最高です。

数値予測ができる場合は、それをグラフで可視化します。
現在と比較してどの程度の効果があるのかが一目瞭然となりますね。

次に、提案の実行手段を具体的に示します。

実行体制(ヒト)、スケジュール、予算(カネ)がメインです。
各々のラフでは、それが一番伝わりやすいフォーマット(たとえばスケジュールであれば、フロー図やガントチャート)を選びましょう。

提案に含む予測効果

 

STEP5:クロージング(まとめと質疑応答)

結論は、プレゼンの締めの部分です。

長い時間のプレゼンでは焦点がぼけやすく、聞き手の理解が散漫になるため、このパートは特に重要。
1枚のスライドに結論をコンパクトにまとめましょう。

また、質疑応答は口頭だけでなく、想定されるものに関しては簡単な資料を作っておくとベストです。

本題の中で、スペース的な問題で入れられなかったデータや説明のなかった補足情報があります。
この場合は巻末に補足資料として添付しておくと親切ですね。

クロージングスライド

 

STEP6:できあがったスライドのラフを全体をとおしてチェックしてみよう

スライドのラフ全体をチェックする

プレゼンの時間が短い場合は、ドリルダウン部分を省略して、資料としておくという方法もあります。
あくまで、これは基本パターンですので、プレゼンの時間や聞き手によって、追加したり省略したりすると良いでしょう。

番外編:1 枚企画書の場合はどうする?

聞き手によっては、シンプルに1枚企画書でポイントをまとめて伝えるほうが効果的な場合もあります。
そのような場合は、現在の課題、将来の期待効果、提案内容をコンパクトにまとめた構成はいかがでしょうか?
1枚の企画書サンプル

図解プロットをそのまま清書するだけだから、簡単ですね。

 

参考図書

永田 豊志

株式会社ショーケース 代表取締役社長

永田豊志(Toyoshi Nagata)
知的生産研究家、株式会社ショーケース 共同創業者・代表取締役社長。

リクルートで新規事業開発を担当し、出版事業の立ち上げに参画。その後、コンピュータ系雑誌の編集長や、キャラクター版権管理ビジネス会社社長などを経て、2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケースを共同設立。

新規創業9年目で東証マザーズへ上場、その1年半後には東証一部へ上場。現在は、商品開発やM&Aなど経営全般に携わっている。

また、ライフワークとして、ビジネスパーソンの知的生産性研究に取り組んでおり、そのノウハウを広めるべく執筆活動や講演などを行う。