つまらないプレゼンテーションの共通点は最初の行動にある|5分でプレゼンの達人

残念なプレゼンテーションには共通点があったことを下の記事で説明しました。

プレゼンテーションの質を劇的に向上させる簡単な手法

この記事では、プレゼンテーションの基本として大切なポイントを解説していきます。

「いきなりパソコンに向かい、資料を作る」はダメ

労力をかけてプレゼンをやっても成果が出ない・・・。

そんな残念なプレゼンになってしまう人には、最初の行動に2つの共通した傾向があるようです。

1つは、プレゼンをすることが決まりしだい、資料作成に移る人です。

いきなりパソコンのPowerPointやWordを立ち上げて「さて、どのようなスライドを作ろうか?」と画面に見入ってしまう人です。

これでは「どのようなアイデアあるいは提案を聞き手に対して行なうか」ではなく「どれだけ素晴らしいスライドが用意できるか、どうすればプレゼンが魅力的に見えるか」ということに関心が移ってしまいます。

見せ方よりも中身で勝負せよ!

たしかに、プレゼンは準備が大切です。

しかし、プレゼンはスライドを作ることや、巧みな話術で聞き手を魅了することが目的ではありません。
あくまで、中身が勝負です。

その中身を十分検討せずに、資料の見た目やスピーチのよし悪しだけでカバーしようとしても無理です。

聞き手の視点に立ってみよう

もう1つ、これも大変重要なことですが、自分、つまり話し手の視点で提案しているということ。

聞き手の視点になっていないので、聞き手の一番知りたいポイントは無視されています。

さらには、話し手の得意なことが提案の大部分を占める傾向があります。

この手の人は話が長いのが特徴です。

「頭がよいと思われたい」、「プレゼンがうまいと思われたい」……。

自分をかっこよく見せようと考えすぎると、プレゼンは上すべりします。

いきなりPowerPointで資料を作り出す残念な人の習性

①プレゼンを行うことが決定する

プレゼンが決定する

②いきなりパソコンにむかい資料を作り出す

パソコンで資料を作る

③とりあえず、徹夜して、ありったけの情報は入れ込んでおいた。分厚い資料が自慢だ。

徹夜して分厚い資料を完成させる

プレゼンをやることが決まると、すぐに資料作りにとりかかる人が多いのです。

資料に「どんなメッセージを込めるか?」が一番大事。
資料の厚みで達成感を得たとしても自己満足でしかありません。

プレゼンのうまい人を頭に浮かべてみよう

では逆に、これまであなたが見たプレゼンテーションで「思わず話に引き込まれた」という人を思い出してみてください。

身近な人でも、有名人でも結構です。

さて、何人かイメージできましたか?

オバマ、ジョブズ、ジャパネットたかた……の共通点?

プレゼン上手と聞いて、真っ先に思い出すのはオバマ元大統領やアップル社CEOのスティーブ・ジョブズ氏です。

オバマ元大統領 就任演説

演説の日本語訳はアメリカンセンターJAPANのサイトから確認してください。

スティーブ・ジョブズ氏 iPodプレゼンテーション

彼らのプレゼンスキルに関しては、マスコミもとり上げているので、異論のある人はいないでしょう。

一方、日本国内ではどうでしょう?

テレビでよく見かける有名人としては、ジャパネットたかた創業者の高田明氏、ジャーナリストの池上彰さんなども、思わず話に引き込まれるプレゼンターだと思います。

ジャパネットたかた創業者高田明氏著書『伝えることから始めよう』
ジャパネットたかたの創業者高田明氏著書
『伝えることから始めよう』

池上彰氏著書『伝える力』
池上彰氏著書『伝える力』

さて、数人思い浮かべたところで、彼らの共通点を考えてみてください。

「わかりやすい説明」「話にインパクトがある」「具体的でイメージしやすい」「ビジュアルを駆使して一目で理解できる」
いろいろありますね。

しかし、これらの共通点を一言でまとめるとすれば、次のような言葉になるのではないでしょうか?

「思わず納得しちゃう!」

そう、「納得力」です。「説得力」ではありませんよ。

彼らの言葉、声、身振り、スライドやビデオ、表情など、すべてに納得させる力があるのです。

そして、私たちは「大統領を支持し、この法案に賛同したい」「iPad を買いたい」「ジャパネットに電話したい」と思うのです。

なぜ説得力ではなく、「納得力」なのか?

例えば、次のようなシーンを想像してみてください。

まったく買う気がなかった英会話教材の利点を熱心に説明され、高額にもかかわらずローンの申込書にサインしてしまったとき。

あるいは、上司からの説明は腑に落ちなかったけど、しぶしぶ指示にしたがったとき。

このようなときには、「説得された」というネガティブな印象が残りがちです。

しかし、「納得した」は違います。

「納得」は自ら進んでやる、という積極的でポジティブな判断なのです。

プレゼンテーションの結果、得られる聞き手の判断は、こうしたポジティブなものでなければいけません。

だから、「説得力」より「納得力」が大事なんですね。

「納得力」を磨くには3つのスキルが必要

1つ目は、「わかりやすさ」です。

「わかりやすさ」のプロである池上彰さんは「NHKの『週刊こどもニュース』でそのスキルが磨かれた」と言っています。


池上彰氏著書『これが「週刊こどもニュース」だ』

つまり、「わかりやすさ」には、子供に話すように、難しい用語を使うことなく、メッセージをシンプルにまとめることができる。

なおかつ論理的に説明できるスキルが必要だということです。

2つ目は、「信頼性」です。

提案内容にも、それを伝える人にも信頼がおけなければ、商品購入や自分の重要な判断をゆだねることはできません。
「なるほど理解はできたが、納得はできない」ということになってしまいます。

3つ目は、「共感性」です。

人間は、感情を持つ生き物です。頭でわかっていても、感情が反対すると判断できません。
そのために、聞き手個人としてプレゼン内容に共感してもらう必要があるのです。

なぜ、オバマ元大統領の提案に「思わず、納得!」してしまったのか?

アメリカの危機的状況をわかりやすく伝え、数字などの裏づけデータで信頼性を高め、危機を脱して、再び栄光をとり戻すためのプランをまぶしいくらいの積極性を持って、説明したオバマ元大統領。

プレゼンによって聞き手を納得させる大きなパワーを持っていると思います。

オバマ大統領の提案

聞き手をよく知るものはプレゼンを制す

聞き手に納得してもらうために、プレゼンターとして何ができるでしょうか?
まずは、どのような人があなたのプレゼンを聴くのかを押さえる必要があります。

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プレゼン相手のペルソナ分析は属性・知識・モチベーション|5分でプレゼンの達人