プレゼンの要ともいえる構想練りは「図解」を使うと早くて効果的 図解は思考の技術

納得力のあるプレゼンというのは、骨組みがしっかりしていて、わかりやすいものです。

その骨組みを図解として組み立てることで、漏れや抜けのない、骨太のプレゼンが可能となります。

本記事ではプレゼンテーションの組み立てに使える「図解思考」を解説していきます。

シンプルな図で情報がスッキリまとまる

「図解思考」は、誰でもすぐに実行できる思考方法。
「四角」と「矢印」を使って、情報を整理し、伝えるシンプルな技術です。

だから、とっつきやすく、少し慣れれば、誰にでも続けられるスキルなのです。

図解思考における「四角」と「矢印」のコンビネーションはシンプルですが、最強です。

「四角」と「矢印」のコンビネーションを使いましょう。
八百屋で大根を買うのも、会社の儲かるしくみも、ドラマの登場人物の複雑な人間関係もスッキリまとめることができます。

四角は要素、矢印は関係性や流れを表す

まず四角は、要素を示します。ここには登場人物、場所、現象など、何を入れても構いません。
そして、矢印は要素と要素の関係性を示します。

原因と結果、財やサービスの提供、命令や指示など、2つの要素の関係性を示すキーワードを矢印に添えます。

この方法は、アイデアのメモからプレゼンテーションに至るまで、さまざまなビジネスシーンで活用できます。

特に、プレゼンテーションにおいては、図解思考を用いて構想を練るときに図解思考を用います。
そうすることで、抜け、漏れ、矛盾のない論理的にしっかりした骨組みをスピーディに作り上げることができるようになりました。

図解でプレゼンの構想を練るプロセスを「図解プロット」と呼び、プレゼンを行なう上で一番重要なプロセスと位置づけています。

高度な話に思えるプレゼンも、肉をそぎ落としていけば、とてつもなく単純な骨格が見えてくるのです。

四角と矢印のコンビネーションで情報を整理してみる

景気悪化が進めば、失業率が悪化するというのは自然な成り行き。
つまり、この図は原因と結果を→で表しています。

景気悪化と失業率の関係

 

物理的な移動を→で表現しています。
東京駅から新大阪駅までの移動です。→上に移動時間を付記しています。

東京新大阪間の移動

 

伝統的なビジネスモデルです。八百屋が大根を渡すと、私はその代金 100 円を支払います。
お互いの財を交換するということですね。

八百屋と私の関係

 

組織における双方向コミュニケーションを表します。
ボスは部下に指示を出しますが、部下はそれに対する報告を行なう義務があります。

上司と部下の関係

 

プレゼンの3要素は、「現実」「理想」「提案」

プレゼンの目的は、「現実」の課題を解決し、「理想」に近づけることです。
そのための「提案」を聞き手に対して行なうことがプレゼンテーションです。

ですから、プレゼンの構想に必要な要素は、「現実」「理想」「提案」の3つだけです。

どうですか、簡単でしょう?

現実、理想、提案の関係を図解で示すと、図のようなシンプルな構造になります。

まず、左に四角を描いて、その中に「現実の課題や問題のある状態」を描き入れます。

そして、そこから右へ矢印を伸ばし、もう1つ四角を描きます。
この中には、「未来において考えうる限りもっとも望ましい状態。
課題や問題が改善あるいは解消された理想的な状態」を描き入れます。

矢印は、時間の経過を示しています。

そして、矢印に合流するもう1つの支線を下に描きます。
これが「そ のための解決策、改善策、目標達成策」、すなわち提案内容です。

つまり、「現実」の好ましくない状態を、「理想」においては解消したくて、そのために何かを「提案」するというわけです。

Why? What? How?に対応する図解プロット

図解プロットについては記事の冒頭で下のように説明していました。

図解プロット

図解でプレゼンの構想を練るプロセスを「図解プロット」と呼び、プレゼンを行なう上で一番重要なプロセスと位置づけています。

そして、プレゼンに不可欠な要素は次の3つです。
Why?(何のために行なうのか?=背景)、What?(何を実行するのか?)、How?(どのように実行するのか?)

図解プロットにおいては、「現実」と「理想」を結ぶ矢印がWhy?に該当します。
そして、「提案」がWhat? How?に当たります。

つまり、この図解プロットの基本形を描き上げるだけで、自然とプレゼンの基本要素が押さえられるというわけです。

図解プロットのコア部分は、現実・理想・提案

理想と現実

 

Why?What?How?

 

Point!

現実に書き入れるのは

  • 現実の課題
  • 現実の好ましくない状況

現実の低いレベルなど 理想に書き入れるのは

  • 理想的な課題解決

何のためのプレゼンなのか?
それをきちんと理解してもらわないと聞き手はついてきません。
まずは「現実」と「理想」のギャップを認識してもらう必要があるのです。

「現実」と「理想」を表す四角を埋めよう

「好ましくない現実を改善し、理想に近づけるための提案をするのがプレゼンの目的」ということは先ほども説明したとおりです。
それでは、「現実」と「理想」を表す 四角の中には、どのようなものが入るでしょうか。 例えば、商品原価が高く、会社の利益を圧迫しているとしましょう。
経営問題の解決

この問題を解決する提案を行なうとすれば、左の四角に「商品原価がかかりすぎている」と描き入れます。 右の四角には「商品原価が適正コストにおさまる」と描き入れます。

Point!

提案の目的は課題の解決。 現在は原価が高いので、適正なコストにおさめて利益を出したいというのが未来の目標です。

とてもシンプルですね。

商品やサービスの企画ならどうなる?

次に、新商品の企画、提案を考えてみましょう。

例えば、「シニア世代は視力が低下して、新聞が読みづらい」というのが「現実」の問題だとします。

新商品・サービスの企画

問題が解消された「理想」には、「シニア世代がラクに新聞を読める」という目標を描き入れます。

Point!

提案の目的は、ユーザビリティの改善です。 現在の新聞は文字が小さくシニア世代に読みづらいため、それを解消する新サービスを提供します。

多くの商品企画は、この流れで表すことができます。

転職時の自己PRもカンタンに!

それでは、転職の面接ではどうなるでしょう?
例えば、とても入りたい会社があるが、まったくの異業種からの転職で業界経験値がない、とします。

転職の自己PR

この場合、「現実」は「業界経験はない、ポテンシャルのみの自分」ということです。
しかし、入社後の「理想」は、「経験者以上の成果を出す自分」となります。 そこであなたは、どのようなポテンシャルによって成果を出すのかをプレゼンすることになるでしょう。

Point!

提案の目的は転職先の面談で、自分を採用してもらうことです。
現在は、業界経験がありませんが、入社後にほかの経験者以上に成果を出すことを約束します。