必要なパーツを組み立てて プレゼンのシナリオを作り出す |5分でプレゼンの達人

「うまくいくプレゼン」に欠かせないシナリオづくり

社内会議、顧客への売り込みなどプレゼンをする場面は、仕事の中で頻繁に発生するのではないでしょうか。
「うまくいくプレゼン」に必要な準備として、プレゼンのシナリオ作りは欠かせません。

どんなに素晴らしいアイデアを持っていても、どんなに周到に計画を立てたとしても、プレゼンのシナリオがだめだめでは、全てが水の泡になりかねません。
シナリオ = ストーリー作りをどのように行うかによって、プレゼンの成否も変わってきます。

この記事では、シナリオの上手な構成方法について解説しています。
それでは、早速見ていきましょう!

図解プロットの核心部分をシナリオの流れにのせてみる

下記の前記事において、プレゼンの構想を深く掘り下げて、実行計画に繋げていく方法を図解を使ってまとめました。
全体像を俯瞰して 抜け・漏れチェックを行なう |5分でプレゼンの達人

しかし、実際の現場では、これを順を追って説明するだけではシナリオとしては成り立ちません。

プロットは、それをむき出しにして説明しないほうがよいでしょう。
聞き手にわかりやすく、より印象に残るようなシナリオに組み立てるべきです。

図の形がプロットを実際のプレゼンのシナリオに当てはめたものです。

「合体ロボ作戦」って何?

これって何かに似てませんか?

最初に見たときから、「これは合体ロボのようだ!」と思ったのです。
さまざまな別のマシンが変形し、合体すると1つの大型ロボットになるというやつです。

そこで、これを勝手に「プレゼンの合体ロボ作戦」と呼んでいます。

合体ロボの構成は頭、胴体と手足、台座の3部構成

合体ロボは頭、胴体と手足、台座という3部構成です。

これをプレゼンのシナリオにあてはめると、次のようになります。

プレゼンシナリオの3部構成

  • イントロダクション(序論、プロローグとも言います)
  • ボディ(本論。いわば提案の核心部分)
  • クロージング(結論、まとめ、プレゼンの締めくくりのことです)

そして、ロボットの各パーツが、プロットの1つのトピックを表しています。

合体ロボの構造でプレゼンをまとめてみます。
不思議なことですが、こうすると、スムーズでわかりやすいプロットを作ることができるのです。

自然と、ロジカルで納得力の高い、思わず提案に賛成しちゃいそうな、そんなプレゼンを行なうことができるのです。

ですから、まずは、この「カタチ」をしっかり脳裏に焼きつけておいてください。

構想からシナリオへ~プレゼンの合体ロボ作戦~

プレゼンの合体ロボ作戦

子供の頃に夢中になった合体ロボ。単独の機能を有する乗り物などが合体すると、強力なロボットに変身する姿に、興奮したものです。
合体ロボの各パーツは、プロットにおける1トピックに当たるものです。

もう少し、詳しく合体ロボの各部位を見てみましょう

合体ロボはボディをはさんで上部には頭、そして足の下には台座があります。

頭部分は「イントロダクション」と呼ばれる部分で、自己紹介、本日のテーマ、全体のアウトラインなどが含まれます。

一方、台座部分は「クロージング」。

プレゼンの締めであり、「次へのアクション」と結びついています。
全体のポイントを再確認してもらい、具体的な行動につなげましょう。
質疑応答もここに含まれます。

図解プロットで説明したコア部分は、頭と台座にはさまれたボディ部分に当たります。

プレゼンの骨子はすべてここに格納されています。

そして、プレゼン全体の流れは、イントロ、ボディ、クロージングと、上から下へ進みます。

引きつけて、正確に打ち、フォローする

プレゼンの目的や規模に応じてトピックの数や順番は多少変わっても問題ありません。

しかし、どのようなプレゼンであってもイントロ、ボディ、クロージングという大きな流れは共通です。

テニスや野球のバッティングに例えてみましょう。

最初のステップでは十分にボールを体に引きつけておく。
次に正確にボールを打つ、そして、ボールを追うようにフォロースルーするのが正攻法です。

必ずテイクバックとフォロースルーがなければ、正確にボールを目的地に打ち返すことができません。

これはプレゼンも同様です。

最初に聞き手を引きつける。
そして、正確に聞き手のニーズをとらえて気持ちに火をつける。
最後に期待されるアクションにつながるようにフォローしてあげる。

この3つのステップが重要なのです。

プレゼンテーションのシナリオライン

コラム:図解で考える習慣を身につけた 理由とは?

筆者は、仕事や生活あらゆる場面で図解を思考や計画に取り入れる方法を編み出し、下の著書も出しています。

書籍「プレゼンがうまい人の図解思考の技術」画像『プレゼンがうまい人の「図解思考」の技術』

ここでは、筆者が「図解思考」を身に付け仕事に役立てるようになっていった経緯をお伝えしようと思います。

なぜ、図解で考えようと思ったのですか?

これはよく聞かれる質問です。
以前の私は図解思考とはほど遠く、何でも文章でメモをとり、文章で伝えていました。

出版社に勤めていたこともあって、文章を書くことに愛着もありました。
ノートパソコンや手のひらサイズのPDAなどが出ると、会議でも率先してキーボードからメモを打ち込んでいました。

しかし、打ち合わせやプレゼンのときに、仕事ができる人は必ずと言っていいほど、ホワイトボードに絵を描いていたのです。

「その話は、このレイヤーの話だよね。でも僕らは、こちらのレイヤーの話をしなければならない」
などと言いながらピラミッド構造を描いて自分たちのポジションを示していました。

さらには「これら課題は3つの側面がある」と言って、マトリックスのマスを埋めるように参加者に意見を求めたりするのです。

私はそうした人たちの図解を見て、考えの及ばなかった点の抜け、漏れが容易に発見できることに驚きました。

そして、以下のことを痛感したのです。

 

「文字情報だけでは、複雑に関係する物事を表すことはできない。仕事のできる人は、いつも図で考えているんだ」

 

そこで、ノートパソコンやデジタルメモの類いを使うのをやめました。
会議の議事録、アイデアのメモ、プレゼンの構想をまとめる場合には、真っ白な手帳に、必ず手描きで図を描くようにしたのです。

四角と矢印だけで世界を表すことができる!

最初は、あまりうまくいきませんでした。
どうしてもうまく描こうとすると時間がかかるし、複雑な図解は描くだけでも骨が折れます。

それでも、なんとか継続しているうちに、自分なりに「これだ!」と発見しました。

 

それが拙著「頭がよくなる図解思考の技術」で紹介した方法です。
書籍『頭がよくなる図解思考の技術』『頭がよくなる図解思考の技術』単行本 / Kindle版

 

上記書籍の記事はこちらからご覧ください。
会議や説明の要点まとめに役立つ図解メモの作り方事例集 図解メモで思考する
情報を頭で理解しながら同時に図解入りの分かりやすいメモを描く方法
6つの型のビジネスフレームワークを図解メモで実践的に活用 図解メモで思考しよう

それは、どんな複雑な図も四角と矢印だけで説明できるのではないかと思った瞬間でした。
そして、世の中のいろんな図を四角と矢印に分解してみたのです。

結果は、見事に分解可能でした。
「世の中は四角と矢印で説明できるんだ!」という発見だったのです。

それからは、気楽に図解にとり組めるようになりました。

相手の説明、ニュースの出来事、企画のコンセプトなどを四角と矢印でシンプルにまとめる習慣がついたのです。

さらに、そこへ既存のフレームワークや絵文字などバリエーションを増やしていきました。
おかげで、より高度な図解思考もできるようになったのだと思います。

しかし、基本はやはり四角と矢印でした。

世の中、単独で何かが成立するということはありません。
必ず、何かが何かに対して影響を及ぼしあう世界なのです。

どんなに複雑な社会システムでも、1つ1つの活動をひもとくと、単純な図式で示すことができるのです。

図解プロットの「現実」「理想」「提案」という構成があまりにも単純なのに驚かれたと思います。
しかし、単純であるからこそ、応用が利き、単純であるからこそ、記憶にとどまり、習慣化することができるのです。

ぜひ、皆さんも図解をビジネスに、プライベートに、もっと活用してみてはいかがでしょうか?