AIとオートメーション化の普及に対する意識調査から見る将来の働き方

AIとオートメーション化の世界的なデジタル化の流れは、もちろん日本を含めたアジアにも押し寄せています。


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また、実際の仕事や職探しでもデジタル化による変化がみられることは、既に紹介しました。


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実際の働き方に関係すると言われるのは、AIとオートメーション化です。

人工知能(AI)とは、「『計算(computation)』という概念と『コンピュータ(computer)』という道具を用いて『知能』を研究する計算機科学(computer science)の一分野」を指す語。「言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術」、または、「計算機(コンピュータ)による知的な情報処理システムの設計や実現に関する研究分野」ともされる。
引用:Wikipedia|人工知能

automationはautomatic operationまたはautomatizationを簡略化した新語で,1947年米国フォード・モーター会社がオートメーション部を設置して以来,広く使用され始めた。元来,工業における設備,機械,工程などの自動化を意味するが,単に技術的観点にとどまらず,作業面,管理面すべての生産性を高める経済的意味なども含められる。

ふつう,機械工業などのメカニカル・オートメーション,化学工業などのプロセスオートメーション,事務・経営などに関するオフィス・オートメーションの3種に分けるが,相互に深く関連するため明確には区別できない。オートメーションの技術的基礎は自動制御にあり,特に進歩したエレクトロニクスの応用により,産業全般にわたり大量生産,品質向上に著しい効果をあげた。
引用:コトバンク|オートメーション

これらの技術の導入に対し、現場の従業員はどのように考えているのでしょうか。

今回はアジア太平洋地域の国々を対象に行った、AI導入とオートメーション化の普及に対する意識調査の結果を、東南アジア主要4カ国を中心に紹介します。

同じ東南アジアの国々でもその結果には異なる特徴がありました。

東南アジア主要4カ国、全体的にはAIとオートメーション化に前向き

アジア太平洋地域で人材サービスを展開するPERSOLKELLY社は、東南アジアの主要国であるインドネシア、マレーシア、シンガポール、タイを含むアジア太平洋地域の人事担当者と従業員の7,277人に、AIとオートメーション化の普及について意識調査を行いました。

この調査データをまとめたところ、対象国全体としてはAIの導入とオートメーション化には前向きであることが分かりました。

東南アジア主要4カ国の国別のトレンド分析を見ていきましょう。

新技術導入に最も関心が高いインドネシア

新テクノロジー採用に関する関心が最も高かったのはインドネシアでした。

5人中4人がとオートメーション化により、仕事が簡素化される(80%)だろうと予想しており、同時に効率も上がる(81%)と回答しました。

約半数の回答者(46%)が、企業はオートメーション化とAI導入に対する投資が今後増えていくだろうと答えています。

さらに、同等数の回答者(43%)が、複雑な意思決定において、技術は人間よりも優位になるだろうと認めています。

興味深いのは、半数以上(53%)は、オートメーション化とAIの導入は、その価値よりも高額であると答えている点です。

AI・オートメーション化の普及率が低いはマレーシア

マレーシアでは、オートメーション化が現在職場で利用可能な状態だと答えたのは、わずか20%で、AIが何らかの形で利用可能だと答えたのは、さらに少ない7%でした。

にもかかわらず、このような技術対しては前向きに考えており、73%はAI導入やオートメーション化で生産性が向上し、パフォーマンスも上がると答えています。

コストに関する点では、半数以上(52%)がオートメーション化とAI導入は、その価値に対し、高価なものであると答えています。

今後の投資が増えるとは見込んでいないシンガポール

今回取り上げて分析した4カ国の中で、シンガポールが、オートメーション化とAIに対する投資が増えると見込んでいると回答した割合が最も少ない(41%)国となりました。

実際に、これらの技術が企業の利益を改善する事になると答えたのは58%に留まり、企業にとって必要であると答えたのは57%でした。

また、シンガポールでは、数年以内にオートメーション化とAIは人間に変わって仕事を行うと考える回答者は約1/3(35%)でした。

タイは新技術導入に前向き

4カ国の中で回答者数が最も多かったタイでは、現在23%が職場でオートメーション化が進んでいると答え、AIが利用可能と答えたのは15%でした。

大多数が、これらの技術によって、仕事が簡素化され(77%)同時に効率も上がる(78%)事になるだろうと回答しています。

さらに、回答者の45%は、複雑な意思決定において、技術が人間を超えると認めており、一方で同数(45%)が数年以内にオートメーション化とAIは人間に変わって仕事を行うと答えています。約半数(48%)はオートメーション化とAIはその価値と比較して高額であると答えています。

その他の地域でもAI・オートメーション化に対しては比較的前向き

また今回対象となったアジア太平洋地域の国で、高い数字だった回答を見ていきましょう。

AIとオートメーション化により仕事が効率化されると回答した数が多かったのは、香港特別自治区(69%)とオーストラリア(56%)でした。

中国では82%が、これらの技術により仕事が簡素化されると回答しています。

台湾では73%がAIやオートメーション化で生産性が向上し、パフォーマンスも上がると答えており、マレーシアと同じ数字でした。

インドでは、職場にAIの導入とオートメーション化が必要だと答えたのは、71%でした。

ベトナムの回答者の51%は、数年以内にオートメーション化とAIは人間に変わって仕事を行うと考えています。

また、韓国ではこれらの技術はその価値と比較して高額であると、57%が答えています

今後の働き方に不安を感じているシンガポール

今回の結果を見てみると、興味深い結果がでたのはシンガポールです。

シンガポールでは、国をあげてAIの導入やオートメーション化を推進しています。

関連記事:シンガポールにおけるスマートネーション化の取組

にもかかわらず、会社でオートメーション化とAIに対する投資が増えると見込んでいると回答した割合が最も少ない国となりました。

オートメーション化AIプログラムの導入が、近い将来自分たちの仕事にどう影響するのかを心配している従業員もいるようです。

この点について、今回調査を行ったシンガポールのグループ会社Kelly ServicesのFoo See Yang氏は次のように分析しています。

Kelly ServicesのFoo See Yang氏の分析

シンガポール自体がAIのパイオニアとなり、世界的にスマートネーション化すべく、国をあげて取り組んでいます。

政府の支援と競争力強化を図る企業のニーズを受け、オートメーション化とAIの導入はほとんどの業界に浸透しています。

企業は今後の見通しを認識して、効率的にオートメーション化のプロセスとAIのプログラムを実装する方法を定める必要があります。

さらにデジタル化が進む今後における、従業員の自信を高めることにもフォーカスすべきでしょう。こうすることで、より生産性の高い職場環境が実現にもつながるはずです。

AI導入・オートメーション化を理解し、将来の働き方を見極める

従来の複雑な業務を簡素化し、職場の生産性を上げるために、オートメーション化を図り、AIを導入するはずです。

実際の現場では、その効果を認識しつつも、現在自分が携わっている業務の将来について、不安になってしまうこともあるかもしれません。

企業側が従業員の理解を得る事も大切ですが、働く側も今後のデジタル化を見据えて自身のキャリアパスを見出し、それに向かって準備する必要がありそうです。

グローバルな働き方の変化に敏感に反応し、理想の働き方を見極めていきましょう。

参照記事
https://www.humanresourcesonline.net/ai-automation-here-to-stay-data-from-indonesia-thailand-malaysia-and-singapore/
https://www.hcamag.com/asia/news/general/is-this-your-greatest-ai-nightmare/175656
https://www.kellyservices.com.hk/media/kellyserviceshk/client/2019%20APAC%20Workforce%20Insights/2019%20Q3%20APAC%20Workforce%20Insights.pdf

Career Growth 編集部

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