元キャリアコンサルタントが教える履歴書・職務経歴書のポイント

「アピールにつながる履歴書や職務経歴書が知りたい」と、思ったことはありませんか?

転職活動をする上で、避けて通れないのが履歴書と職務経歴書の作成です。

私は大手転職エージェントでキャリアコンサルタントとして、数多くの履歴書や職務経歴書の添削指導を経験してきました。

履歴書や職務経歴書の書き方が分からないために、転職活動で苦しんでいる人は少なくありません。

正しい履歴書と職務経歴書の書き方を知っておけば、年収アップも可能です。

ここでは、内定をゲットするための履歴書と職務経歴書を作成するポイントについて詳しくご紹介をしたいと思います。

ファーストインプレッションで好印象を残し、書類選考の突破率を高め、納得のいく職場選びが実現するためにも是非、参考にしてください!

履歴書の10のポイント|作成チェックリスト

ここでは、履歴書で見落としがちな項目をご紹介したいと思います。漏れがないか、チェックリストとしてお使いください。

履歴書の10のポイント

  1. 写真の印象は暗くないか
  2. 3ヶ月から6ヶ月以内の写真か
  3. 履歴書の「職歴」に記載をしているか
  4. 入社・退社の年月に間違いがないか
  5. アルバイトやパート勤務の期間も記載をしているか
  6. 学校名は略さずに正式名称で書いているか
  7. 連絡がつく連絡先を書いているか
  8. 日付を忘れずに書いているか
  9. 履歴書を入れる封筒を用意してあるか
  10. ブランクの期間を書いているか

履歴書のポイント1.写真の印象は暗くないか

健康的で疲れていない表情であることが重要です。

写真と実物が違いすぎないように、「写真は変えたほうがよいでしょうか?」とカウンセリングをしたキャリアコンサルタントに聞いてみるのも一つです。

照明を含めて、暗くないかをチェックしておきましょう。

履歴書のポイント2.3ヶ月から6ヶ月以内の写真か

キャリアコンサルタントから特に指示されることが少ないため、忙しくしていると写真の更新を忘れがちです。

何年も前の写真を履歴書に使っていると、実物が老けて見えしまいます。最近の写真に差し替えておきましょう。

履歴書のポイント3.履歴書の「職歴」に記載をしているか

意外に履歴書の職歴欄を空欄にしたままの人がいます。

職務経歴書ほど詳しくなくて構いません。概略を書いておきましょう。

履歴書のポイント4.入社・退社の年月に間違いがないか

面倒に感じる作業かもしれませんが、経歴詐称などの大事にならないためにも入社・退社の年月は正確に書きましょう。

履歴書のポイント5.アルバイトやパート勤務の期間も記載をしているか

アルバイトやパート勤務の期間も、応募企業に活かせる経験なら履歴書に記載をしておきましょう。

アルバイトやパートだからといってネガティブになる必要はなく、理由を説明できれば問題はありません。

履歴書のポイント6.学校名は略さずに正式名称で書いているか

学校名は略さず、正式名称で丁寧に書くことを心がけましょう。
学校名が変更された場合は、変更後の名称で記載をします。

履歴書のポイント7.連絡がつく連絡先を書いているか

日中に最も連絡がつきやすい連絡先と時間帯を書いておきます。

携帯電話番号でもOKです。キャリアコンサルタントは、連絡がつきにくい候補者を嫌います。

転職エージェントから連絡があっても不在にしているときは、必ずその日中に折り返して連絡をするようにしましょう。

履歴書のポイント8.日付を忘れずに書いているか

履歴書の日付をいつにするかで悩む人は少なくありません。

履歴書の投函日とすることが一般的となっています。

パソコンで作成した際は、転職エージェントに送る日でOKです。空欄にせず、記入をしておきましょう。

履歴書のポイント9.履歴書を入れる封筒を用意しておく

応募先企業によっては、面接時に履歴書の持参を求められるケースもあります。

「ご持参頂いた履歴書と御社(転職エージェント)から送ってこられた履歴書が違うんだけど」と、応募企業から問い合わせが入ると、確認に手間が取られてしまいます。

転職エージェントに登録した履歴書と、一言一句同じ履歴書が望ましいでしょう。

郵送と同じように、表に〝履歴書在中〟と記載をして、裏に住所・名前・連絡先を記載して準備をしておきましょう。

履歴書のポイント10.ブランクの期間を書いているか

職歴に空白期間が出来てしまった場合は、理由も簡単に記載をしておきます。

もし、理由をネガティブに感じるなら、自己PRの欄で意欲等をアピールしましょう。同時に、ブランクの期間の状況について、担当のコンサルタントにも伝えておきましょう。

応募先企業から聞き合わせが入る場合に、答えられないとマイナスの印象を持たれかねないからです。

職務経歴書の10のポイント|作成チェックリスト

ここでは、履歴書で見落としがちな項目をご紹介したいと思います。漏れがないか、チェックリストとしてお使いください。

職務経歴書の10のポイント

  1. 職務経歴書は、履歴書の「職歴」より詳しく書いているか
  2. 業界用語を多用していないか
  3. 数ある同業他社から、なぜ、その会社を志望したのかが書けているか
  4. キャリアチェンジの場合、どんな経験やスキルが活かせるかを書いているか
  5. 経験やスキルなど、転職して貢献できる人材であることが書かれているか
  6. 具体的な業務内容が書かれているか
  7. 図・表・グラフなどで補っているか
  8. 3枚以上になっていないか
  9. 成果や実績に具体的な数字が盛り込まれているか
  10. 他部署とのコミュニケーションに問題がないことを書いているか

職務経歴書のポイント1.職務経歴書は、履歴書の「職歴」より詳しく書いているか

職務経歴書に記載する職歴は、履歴書よりも詳しく書きましょう。

職務経歴書では、業務を通じて得た成果やスキル・学んだことを書くイメージで作成していきます。

職務経歴書のポイント2.業界用語を多用していないか

業務に関する説明では、どうしても業界用語が出てきます。

あまりに業界用語が多いと、人事採用担当者では判断がつかなくなり後回しになるなど、選考スピ-ドにも影響が出てしまいかねません。

全体のバランスを考え、平易な言葉も用いて作成していきましょう。

職務経歴書のポイント3.数ある同業他社から、なぜ、その会社を志望したのかが書けているか

「どうしてわが社にエントリーしたのか」が、応募先企業が知りたいことです。

転職エージェントに企業の特徴や他社との違いを確認しておき、同業他社と比べ、なぜ志望したのか?をロジカルかつ情熱的に伝えましょう。

職務経歴書のポイント4.キャリアチェンジの場合、どんな経験やスキルが活かせるかを書いているか

キャリアチェンジでの応募の場合、これまでの業務経験のなかで何が活かせる経験・スキルなのかを書いておきます。

たとえば、ヒアリング力やプレゼンテーション力・粘り強さなど、多くの職種に共通するスキルを挙げながら、希望する職種につなげていきましょう。

職務経歴書のポイント5.経験やスキルなど、転職して貢献できる人材であることが書かれているか

成功した経験や、会社で表彰されたなど評価されたことを中心にまとめましょう。

目立った表彰暦がなければ、お客様や、職場で一緒に働いている人からの声を紹介することでも構いません。

次の転職先でも力になる経験やスキルである点を意識して、作成をしましょう。

職務経歴書のポイント6.具体的な業務内容が書かれているか

キャリアコンサルタントが戸惑うのは、具体的な業務が書かれていない職務経歴書です。

求人を紹介するにも、実務経験を正しく把握できないためサポートができません。

たとえば、〝家電製品の設計に従事〟と、ざっくり書くのでなく、担当製品や部品、材質や使用ソフトまで細かく記入しておきましょう。

職務経歴書のポイント7.図・表・グラフなどで補っているか

実務経験が短かったり、入社して3年未満の場合などで実績が乏しい場合は、携わった業務に関する図・表・グラフなどにまとめて、分かりやすくする工夫も必要です。

若くて、プレゼンテーション能力が高いと、「別の求人も紹介できる」とキャリアコンサルタントが力を入れてくれる可能性が出てきます。

職務経歴書のポイント8.3枚以上になっていないか

職務経歴書に情報を詰め込むあまり、枚数が多くなることがあります。

転職回数が多くても、3枚以上は長すぎます。できるだけ2枚以内に収めるようにしましょう。

職務経歴書のポイント9.成果や実績に具体的な数字が盛り込まれているか

営業成績が150人中3位であったり、予算に対して120%達成など、具体的な数字で説明されているか確認をしておきましょう。

職務経歴書のポイント10.他部署とのコミュニケーションに問題がないことを書いているか

他部署と折衝しながら、プロジェクトを円滑に進めた経験や能力がある人物であることをアピールしましょう。

【ここがダメ!】履歴書のよくある誤解

履歴書とは、アルバイト・就職・転職など企業の採用において選考書類として必要な書類です。

履歴書の書式は、基本的に自由ですが応募時に指定があるので注意しましょう。

履歴書に関するよくある誤解についてまとめてみました。

【ここがダメ!】最終学歴だけ書いた

履歴書を添削していると、最終学歴だけを書く人をよく見かけます。

最終学歴のみ記入する様式が増えていることも理由の1つですが、できれば最終学歴だけでなく、小学校・中学校・高等学校についても記入したほうが良いでしょう。

大学の学歴のみを重視する企業が大半ですが、私立の有名中高一貫校出身者や、公立高校の名門も評価の対象にする企業もあるため、出身地域を問わず中学・高校は記載をしたほうが良いでしょう。

小学校・中学校は卒業年月だけでもOKですが、高等学校以降においては入学と卒業の年月を書いておきます。

人事担当者としては、留年などの可能性を考慮しているからです。

【ここがダメ!】写真がない

写真が添付されていない履歴書は、準備が不十分な印象と同時に、転職意欲がそれほど高くない人だと受け取られかねません。

経歴さえよければ、声がかかるだろうと思いがちですが間違いです。

写真がないと、カウンセリングに来た人が履歴書の人物かどうかの本人確認が取りにくくなるからです。

企業に「こんなに良い人がいます」と推薦をする関係上、本人確認が取れないのは不安要素です。

写真もスーツ姿であるほうが望ましいでしょう。初対面からラフな印象は転職活動ではプラスになりません。

【ここがダメ!】志望動機が空欄のまま

志望動機が空欄の履歴書は、応募の意向が低いと受け取られかねませんので注意が必要です。

転職エージェントに送るタイミングでは、どこの企業でも通用する志望動機の文面でも差し支えありませんが、応募先企業に送る際は、転職エージェントの担当者に事前に相談をしましょう。

応募先によっては、積極性や自分のウリになる長所を書くほうがプラスの印象につながることがあります。

【ここがダメ!】職務経歴書のよくある誤解

  
職務経歴書が不十分だと、企業の書類選考に通らないだけではありません。

「何に強みがある人か分からない」「求めるスキルや経験があるのだろうか?」などと、不安に感じて転職エージェント内でも担当がつかない可能性が出てきます。

企業の採用担当者が最もよく見るのが、職務経歴書です。

職務経歴書がエントリー先の欲しい人物像とマッチしていると、「ピッタリの経歴の人だね」と採用担当者が喜ぶことが少なくありません。

なかには、「すぐに採用したい。他は応募しているの?」と職務経歴書を見ただけで、囲い込みに入ろうとする企業もあるほどです。

そんな職務経歴書にするため、まずは、職務経歴書のよくある誤解を解いておきましょう。

【ここがダメ!】実績を控えめに書く

目立った成績が無いからといって、遠慮をして職務経歴書に仕事における成果を書かない人は損をします。

職務経歴書において謙虚さはマイナスです。
実績は小さなことでも構いません。少し気恥ずかしいぐらいでちょうどいいのです。

たとえ、小さな表彰であっても実績として書くだけで、「実力がある人だ」と評価されて面接に進むことは少なくありません。

【ここがダメ!】業務に関する情報が少ない

「取引先に迷惑がかかるから、具体的な業務は差し控えたい」、「職場に転職活動をしていることが漏れたくない」などと、職務経歴書に具体的な業務経験を書かない人がいます。

それでは、転職エージェント側でも業務スキルを保有しているのか判断がつきません。

可能な限り詳しく業務を書き出しましょう。

機密情報を含むプロジェクト型の業務などでは、「日系大手企業」「外資系消費財メーカー」などと、具体的な企業名は伏せた形にしましょう。

数字に関しても、「50億円規模」「約2年半に渡り」などと大まかに伝えるようにします。

【ここがダメ!】会社批判になる転職理由

会社批判と受け取られかねない転職理由は避けましょう。

キャリアコンサルタントに打ち明けるのは問題ありませんが、分かってほしいと思うあまり、お家騒動に巻き込まれた話や、経営者の不倫話などを職務経歴書に記入する人がいますが、誤った行為です。

勤務先を非難する転職理由は、「採用しても批判してやめていくだろう」と思われるためです。

代わりに「一身上の都合により退職」としたほうが無難です。

求人採用担当者は履歴書・職務経歴書のどこを見ているのか?

求人採用担当者は、履歴書のどこを見ているのでしょうか?

ここでは、転職エージェントとして勤務していた頃に、人事採用担当者から寄せられた声をまとめてみました。

履歴書|人事採用担当者から寄せられた声

採用後の年齢を見ている

たとえば、35歳以下の条件で求人が出ていたとして、35歳の人が応募をしたとします。

一見、条件を満たしているように思いますが、「入社するのが半年後だと36歳になりますよね」と、人事担当者が懸念を示すことがあります。

応募時は条件を満たしていても、入社後の年齢が理由でNGになるケースがあると心得ておきましょう。

中学校・高等学校の経歴を見ている

本社だけでなく地方拠点も含めた人員計画を念頭に置いているため、「どんな土地で育ったのか」「土地勘があるのか」「転勤は可能か」といった土地への地縁を知りたがる人事担当者がいます。

履歴書には、卒業した中学校や高等学校についても、正式名称で漏れなく記載をしておきましょう。

職務経歴書|人事採用担当者から寄せられた声

職務経歴書はどこを見られているのでしょうか?
人事採用担当者が特に注目する2点についてご紹介をします。

どのように経験をして、知識を学んだか

新しい貪欲に吸収し、職場に慣れて活躍してくれるのかは人事担当者の最大の関心事です。

「なぜ、あんな人を採用したの?」と、後から責められるのだけは避けたいからです。

ある企業では、多くの社員と会わせることによって、「この人は転職してもわが社で問題なくやっていけるだろうか」と判断材料にしていると言います。

経験や知識を持っていると書くだけでなく、どのようなプロセスを通じて学んだかを職務経歴書に書くようにしましょう。

吸収する力が高い人は、新天地でも活躍する傾向にあります。
採用担当者を安心させるつもりで、気づきや学ぶ力が高いとアピールしましょう。

類似した業務経験を持っているか

ある電器メーカーでは、防犯カメラの設計職を募集することに。

防犯カメラの設計経験がある人物を探していましたが、転職市場にもほとんどおらず、転職エージェントからも推薦がありませんでした。

悩んだ電器メーカーが最終的に採用したのは、精密機械メーカーでデジタルカメラの設計職をしていた人でした。

100%同じ業務経験でなくても、類似した業務経験を持つ人材が採用されています。

応募先企業で必要とされる業務経験が無い場合、隣接したキャリアを持っていると思われるように、職務経歴書を作成していきましょう。

おまけ <履歴書><職務経歴書>共通 

誤字・脱字がないか確認をしよう!

履歴書や職務経歴書に誤字脱字があると、採用担当者からの心証は悪くなります。

転職エージェント側でも推薦をする前に確認はしますが、志望度合いが低いと受け取られたり、入社後も仕事でミスが多いかもしれないと不安になりかねません。誤字・脱字がないかチェックしておきましょう。