日本型終身雇用は国際競争力の点で限界に|キャリアニュース

日本型終身雇用は国際競争力の点で限界に

20代の転職なら 20代・第二新卒・既卒の転職なら専門エージェントの第二新卒エージェントneo  がおすすめです。検討中の方はまずは紹介無料の[登録]を!

日本型終身雇用は国際競争力の点で限界に来ていると、経団連の中西宏明会長は言う。政府は70歳まで働くよう推奨している。

しかし、企業のほうは40代から50代のリストラを進めている。良くあることだが、現実と政策が食い違っているのだ。

寿命が延び、人生にかかるコストが増える一方で、一生の職場と言う当たり前が崩壊しつつある今、我々はどうやって生きていけばいいのだろうか?

キャリアのピークは60歳でいい。ポスト日本型雇用の時代に「プロ領域を積み増す」転職のススメ

日本型経営の大きな特徴は「終身雇用」だった。社員たちの企業への長期コミットメントが強さの源泉となり、社員にとっても、ひとつの企業で勤めあげることが安定した生活を支える絶対的基盤と言われた。

しかし、企業も個人ももはやそうした妄想は抱いていない。経団連の中西宏明会長も、(終身雇用を前提とする)日本型雇用は国際競争力を考えると限界にきているとはっきり述べている。
続きはーキャリアのピークは60歳でいい。ポスト日本型雇用の時代に「プロ領域を積み増す」転職のススメ|Yahoo!ニュース

日本型終身雇用が崩壊する中でどう生き残っていくか

1980年代、日本経済は右肩上がりでジャパン・アズ・ナンバーワンなどと持てはやされた。

80年代の名作映画、バック・トゥー・ザ・フューチャーでも、主人公のマーティが、すべての良い物は日本から来る(All the good stuffs come from Japan)などと言ってくれている。

だか、そんな時代はもう遠い過去のものになってしまった。バブル崩壊以来、日本はかれこれ30年も「不況」と言い続けている。

ガーディアン誌、ハリー・フリードマン氏著の記事「A job for life」によれば、アメリカでは数年で転職するのが当たり前で、30年も同じ職場で働き続けるのはある種の施設収容(institutionalization)と見なされるそうである。

所変われば品変わると言うが、日本で理想とされていることが、海の向こうではまったく受け入れられないのである。

日本では数年おきに職を点々とすれば、落伍者と見なされかねない。

新卒で就職し、同じ会社で定年まで働き続ける、いわゆる終身雇用が最も受け入れられ評価される生き方だった。

職人や人間国宝など80代90代でも現役の人たち

自分がプロといえる領域を3つ持てと土井氏は言う。

コンサルティング会社のCEOでもある土井氏のプロ領域は、「企業経営コミュニケーション」、「マクロ経済とものづくりの関係論」、「グローバル力」だそうである。

何とも漠然とした強みに聞こえる。そんなことで本当に安定した職を得られるのだろうか?

いや、そもそも安定した職と言う考え自体が過去の産物になりつつあるのだ。言い換えよう。

3つのプロ領域とやらで、本当に生き残っていけるのだろうか?

「キャリアのピークは60歳でいい」と山形大学特任教授の土井正己氏は言う。何とも斬新な考え方である。

そんなことが可能なのだろうか?60歳といえば定年退職するのが当たり前の年齢である。

そこをピークに持ってくるということは、60歳が40歳になる計算である。いくら寿命が延びているといっても、若返っているわけではない。体力の衰えが否めない60代が、会社そして日本経済を引っ張って行くことなど、本当に可能なのだろうか?

高い給料ではなくアセット形成を選ぶほうが結局は長続きする、と土井氏は主張する。

端的に言えば、金のためではなく技術を磨くために働け、と言うことである。そう言われると納得がいく。

職人や人間国宝と言われる人たちは80歳現役であることも珍しくない。

例えば、「芭蕉布」と言う重要無形文化財の保持者で人間国宝の平良敏子氏はもうすぐ100歳である。まさに、100年人生時代を生きているのだ。

なぜ職人たちは80代ひいては90代現役でいられるのか。

それはほかの人が持っていない技術を持っているからである。ほかの誰もが提供できないサービスを提供してくれる。

まさに独占市場状態なのである。

至極単純な話だ。しかし、言うは易し行うは難しである。誰もが職人になれるわけではない。

人間国宝など言うまでもない。我々凡人はどうしたらいいのだろうか。

終身雇用崩壊だけでなくAI化も迫っている

AI化が進めば、「一生の職場」どころか「一生の職業」ですら過去の産物になるかもしれないと、21Lessonsのユヴァル・ノア・ハラリは言う。機械化によって単純労働者が解雇されるという現象はすでに20世紀前半から始まっている。だが、技術の目覚しい発展により、人手がどんどんいらなくなっているのだ。すでに人事をAIに頼る企業も出てきている。

レジ係、清掃員、事務など、多くの人が従事しているお馴染みの職業はもちろんのこと、子どもの憧れ、電車の運転手さんですら、近い将来AIに乗っ取られるであろう。これらは、オックスフォード大学と野村総合研究所の協同研究によって導き出された、AI化が見込まれる職業である。電車の運転という高度な技術を持った人たちですら危ういのだ。

では、機械に奪われない技術とはどんなものだろうか?

創造性とアナログ

この二言に尽きる。機械はシェークスピエアにはなれない。

どれほど技術が発展しても、人間の感情の機微を0と1に置き換えて数値化するのは困難である。

なので、AI化が見込まれない職業として、芸術家、保育士さん、スタイリストなどを先の研究は挙げている。

いずれも、創造性と数値化できない「何か」を必要とする職業である。

先の見えない今の時代、金のためではなく技術を伸ばすために働くという発想の転換が必要なのかもしれない。

創造性と数値化できない「何か」を必要とする3つのプロ領域、伸ばしてみてはいかかだろうか。

この記事のライター

  • Mari Tsuyuki
  • 女性・39歳
  • 翻訳家