雇用のミスマッチから来る人手不足・転職は甘くない|キャリアニュース

雇用のミスマッチから来る人手不足・転職は甘くない

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今、転職市場は、売り手市場、つまり職を求めている人にとって、有利な状況と言われています。

求人サイトや転職フェアを運営する企業や転職エージェントなど、転職を取り巻くマーケットは活況を呈しています。

しかし、現在の売り手市場を鵜呑みにしてはいけません。売り手市場の恩恵にあずかれるのは、ごく一部の人達だけです。

1月7日、東洋経済オンラインは報じました。

『転職の「やってはいけない」』(青春出版社)の著者である、これまで、3,000人以上の転職者をサポートをしてきた人材紹介会社社長、郡山史郎氏が解説します。

超売り手市場なのに「転職できない人」の盲点 恩恵に預かれるのは一部の若者と労働者だけ

「空前の売り手市場」に背中を押されて、転職を考えている人もいるかもしれない。だが、ちょっと待ってほしい。売り手市場の恩恵にあずかれるのはごく一部の人だけだ。
現在の売り手市場を鵜呑みにしてはいけない理由を、『転職の「やってはいけない」』の著者であり、これまで3000人以上の転職・再就職をサポートしてきた郡山史郎が解説する。
続きはー超売り手市場なのに「転職できない人」の盲点 恩恵に預かれるのは一部の若者と労働者だけ|東洋経済

売り手市場は20代、30代のもの

現在、若者と労働者にとっては、売り手市場ですが、それ以外のホワイトカラーにとっては、圧倒的に買い手市場です。

企業に求められているような人材でない限り、何社受けても絶対に採用されません。

人手不足のニュースを見聞きして、「今こそ転職のチャンス」などと思ってはいけません。郡山氏は警告します。

では、何故、空前の売り手市場を鵜呑みにしてはいけないのかを、順を追って説明していきます。

まず、実際の求人はどうかというと、厚生労働省の「一般職業紹介状況」の有効求人倍率は、2019年8月の数値で1.59倍です。

有効求人倍率とは、ハローワークで1人の求職者に対して、どれだけ求人があったかを示す数値です。1を上回れば売り手市場、下回れば買い手市場と言われています

2017年4月に、バブル期のピークであった1990年7月の1.46倍を上回ってから、現在まで有効求人倍率は、高水準をキープしています。

しかし、実際に、人材紹介会社に、いろいろな会社からこういう人が欲しいという要望は来るが、企業が求めるのは、若くて優秀な人ばかりですとのことです。

TOEICの点数800点以上が最低条件である、20代の転職希望者など、求める要求水準が非常に高いのです。

企業もそんな優秀な人が転職市場に出てこないのを承知で、人材紹介会社に一応求人だけ出しておくのです。

そのポジションに人がいなくても、会社は回っています。

バブル期のように、緊急に人手を必要としていないので、半年間も一年間も求人票は出ているけど、実際の求人は無いというのが現状です。

また、ホワイトカラーである事務的職業では、有効求人倍率が0.43倍です。数値の通り、圧倒的に買い手市場です。

一方、飲食物調理や接客・給仕などを含むサービスの職業の有効求人倍率は、2.99倍と売り手市場です。

雇用のミスマッチによる人手不足

有効求人倍率の高水準を支えているのは、主に、中小企業で、大企業に入りたいと思えば、そこは狭き門なのです。

大企業の求人もありますが、その多くが雇用のミスマッチから来る人手不足であるといいます。

雇用のミスマッチとは、求職側と求人側との間で、ニーズが一致すると思われたために、一度は雇用されたものの、あとから不一致や食い違いが発覚することをいいます。

特に、スキルや経験が大きく食い違う場合は、仕事を続けてもらう訳にもいかないところがあります。中途採用の専門職でよくありがちです。

従って、大企業の求人は、条件にベストマッチな優秀な人材しか雇わないということです。

このことが、転職希望者と企業間に違和感を醸し出していて、半年間も一年間も求人票は出ているけど、実際の求人は無いという現象を作り出しています。

こうした現状を踏まえて考えると、大企業に関しては、少子高齢化による人手不足というのも、首を傾けざるを得ません。

では、どういう視点から、現在、転職市場は売り手市場と言われているのでしょうか。

厚生労働省の2019年6月の一般職業紹介状況の規模別一般新規求人の集計データによれば、最も多くの求人を出しているのは、従業員数29人以下の企業で、求人数は35万9,991件です。

一方、従業員1,000人以上の企業からの求人数は6,251件で、約60分の1です。ハローワークでは、中小企業からの求人が多いと考えられます。

また、飲食物調理や接客・給仕などを含むサービスの職業の有効求人倍率は2.99倍と、建設躯体工事の職業に至っては、11.59倍です。

確かにこれらの職業につきたい人にとっては、売り手市場なのかもしれません。

今年開催される、オリンピックやパラリンピックに向けて、一番労働力として必要な業界が、建設業や飲食業やホテル及び旅館業です。

そういった背景から、売り手市場と言われているのではないでしょうか。

職種に拘りがなければ売り手市場

空前の売り手市場と言われているのは、20代、30代の若者と建設業や飲食業の労働者にとってであり、その他のホワイトカラーにとってではないことがわかりました。

その他に、高齢化社会に伴い、介護・福祉関係の求人も大変多くなりました。

こちらもブルーカラーの仕事になります。

更に、オンラインショッピングが流行していることから、宅配業の求人も多くなりました。

売り手市場ではなくても、就職難の時代ではないことが分かります。

職種や給与に拘りがなければ、以前より転職しやすいでしょう。但し、給与が上がらない仕事についてしまう危険性もあるので、注意が必要です。

ホワイトカラーで言えば、IT関係も、常に人手不足の状態で、若者が必要なトレーニングを積めば、就職に困ることはなさそうです。

高齢者が新たに覚えるのは厳しいかもしれません。

IT関係であれば、どの企業でも必要であり、今後、求人が増えることはあっても、減ることはないでしょう。

そういった意味でも、20代、30代の若者にとっては売り手市場なのだと考えられます。

介護・福祉関係や建設業は資格取得が必要です。IT関係もそれなりのトレーニングは必要です。

今まで、それらの業界に携わったことがない場合は、ハローワーク等で資格取得やトレーニングについて相談されることをおすすめします。

この記事のライター

  • S
  • 女性・48歳
  • パートタイム