大手金融機関の大規模リストラ、銀行員は業務転換を|キャリアニュース

大手金融機関の大規模リストラ、銀行員は業務転換を

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イギリスの大手金融機関であるHSBCBCは、欧州の株式部門を中心に100名前後の人員削減を行う。

決算前であるため、公式の発表は行われない予定であるが、複数の関係者の話として明らかになった。

ここ数年の間に欧州の大手金融機関ではデジタル化の影響に伴って人員削減が相次いでいる。

典型的な例では、同じイギリスの大手金融機関であるスタンダード・チャータードは、2015年時点で株式部門を閉鎖している。
手遅れと言わざるを得ません。

英HSBC、株式部門で100人前後を削減へ=関係筋

英金融大手HSBC<HSBA.L>は株式部門で100人前後の人員を削減する。大半は欧州大陸での削減となる。複数の関係筋がロイターに明らかにした。

削減対象となるのは株式部門の調査、営業、トレーディングおよびバックオフィスの担当部署。アジアでもわずかな人数が削減されるという。

HSBCは、通期決算の発表を控えているためコメントは出さないとしている。
続きはー英HSBC、株式部門で100人前後を削減へ=関係筋|Yahoo!ニュース

銀行の人員削減のトレンドは数年間続いている

銀行の人員削減は、2020年現在、世界的なトレンドとなっている。

2019年、欧州では、不振にあえぐドイツ銀行が1万8千人の人員削減を発表している。

銀行の人員削減は、2019年に全世界で7.8万人に昇るとみられる。
そのうち、特にマイナス金利の悪影響が懸念される欧州での人員削減が全体の82%を占める。

しかし、このトレンドは、2019年に限ったことではない。
2010年代後半には、全世界で毎年数万人単位の人員削減の計画が発表されている。

さらに人員削減の波は欧州だけではなく、日本にも及んでいる。

すでに日本でも、メガバンク各行が、数千人規模の人員削減計画を打ち出している。

銀行の人員削減の流れは、しばらくの間止まることがなさそうだ。

景気だけではない:AIやRPAがもたらす銀行員不要論

過去、銀行の人員削減は、不況による業績の不審が主な原因であった。

しかし、近年なされている人員削減の背景はそれだけではない。
AIやRPAなど、銀行の業務に親和性の高い自動化技術が次々に実用化されているイノベーションが背景にある。

先に触れたドイツ銀行では、削減された1万8千人に代わりにロボットが活躍している。

銀行の業務の多くは、正確さが求められる事務作業である。

これまでは、ベテランの行員による熟練作業によって、銀行業務の正確性と品質が保証されてきた。

2020年現在、この熟練作業は、AIやRPAの登場により、ロボットにより代替可能になってしまった。

AIに先立って登場したRPAは、予めプログラムした業務フローを自動的に行う技術である。

初期のRPAは、定形業務を形通りに処理することを得意とした。

反面、例外的な処理や不備の確認など、イレギュラーな処理には人の手を必要とした。

そこで登場したのがAIであるAIは、RPAが苦手とするイレギュラーな処理を学習により実現する。

これにより銀行で行われている事務作業の正確性がIT技術により担保されるようになった。

新しい技術が銀行員の仕事を取って代わるようになったことが、昨今の銀行の人員削減の背景にある。

人員削減は「お金を見ない生活」がもたらす人員削減

一般的に銀行の人員削減の背景として、取り上げられるのがマイナス金利とAI技術の台頭である。

しかし、さらなる背景には、決済手段の電子化があるのではないだろか。

かつて、ビジネスの場でも一般消費社会においても、決済の手段は現金・振り込み・小切手程度しかなかった。

これらの決済手段においては、人の手の介在は必須であった。

取引の場には必ず行員が立ち会い長年訓練された鮮やかな手付きで札束を数えて確認した。

だが、2020年現在、決済は、現金や書類の介在しない場面で行われることが多くなった。

誰でもコンビニのATMを利用でき、スマートフォンのボタンひとつで送金や決済が可能になった。

この1年間に銀行の窓口に足を運ぶことが何度あっただろうか。金銭に関わるやり取りはもはや人の手を介さなくなったのだ。

株取引の現場ではこの傾向はさらに顕著である。

もはや市場の取引のほとんどは、専用のプログラムが行っている。

こうなれば、景気の動向に関わらず、銀行員不要論が唱えられるのも無理はない。

反面、AIやRPAなどの技術が台頭することで必要とされるのが、抽象的なベテラン銀行員の業務内容を具体的にAIやRPAのプログラムに落とし込める人材である。

もちろんこれは、プログラミング言語を駆使してシステムを作ることができるという意味に留まらない。

逆に、プログラミングスキルのない人材であってもシステムの全体像を「絵に描ける」人材は尊ばれる。

これは、銀行に限ったことではなく、今後の人材市場のトレンドとなる動きである。

この記事のライター

  • へこすけ
  • 男性・31歳
  • 会社員