就職氷河期世代の苦境が少子化の原因の一つかも|キャリアニュース

就職氷河期世代の苦境が少子化の原因の一つかも

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政府が昨年末、ロスジェネ世代(就職氷河期世代)への支援策を打ち出しました。

最近、急にメディアでも取り上げられ、連日の様に「就職氷河期世代支援プログラム」に関連する報道がなされています。

ロスジェネ世代とは、現在30代後半から40代後半にかけての世代で、親の介護問題も発生してくる非常に負担の大きい世代です。

このままの状態で放置し続けた場合、この世代の生活保護受給者が確実に増加し、社会保障問題に繋がっていくのは明白です。
既に生活保護世帯も出始めている昨今。

ここまできて、急に慌てた様にロスジェネ世代への支援策を打ち出した政府。

手遅れと言わざるを得ません。

国の支援も手遅れ……「就職氷河期第一世代」の女性が味わった絶望とは

就職氷河期世代――、またの名を『ロストジェネレーション』が世間を賑わせている。

 「就職氷河期世代」はバブル崩壊後、雇用環境が特に厳しい時期に就職活動を行った世代で、希望する職に就くことができず、現在も不安定な仕事に就いている人が多い。政府はこの世代の正規雇用を増やすといった目的で、ようやく「就職氷河期世代支援プログラム」を打ち出した。
続きはー国の支援も手遅れ……「就職氷河期第一世代」の女性が味わった絶望とは|Yahoo!ニュース

今になって焦っても・・20年遅かった支援策

彼ら、就職氷河期(ロスジェネ世代)が味わってきた苦しみはずっと見過ごされ続けてきました。

そして、周囲の理解も殆ど無く、「怠けている」「自己責任」「言い訳するな」等の完全に的外れで無責任な言葉で責め立てられ、片付けられてきたのです。

今こそ、ロスジェネ世代が歩んできた時代を周囲がきちんと理解しなければなりません。

特に、彼らの親世代は高度経済成長期を経験しているため、良くなっていく上向きの日本しか知りません。

そのため、就職がうまくいかないなんて、「やる気の問題」という結果にしか当時はたどり着きませんでした。

悲しい程に、ロスジェネ世代への理解が無い方が多いのが現実でした。

彼らに対する見方を変えなければ、社会全体の明るい未来はあり得ません。

うまく進まない就職活動。

就職しても、元々希望していた職種ではなかった等で、当然、離職率も高くなります。

また、希望の職種に就けたとしても、非正規雇用が多いのが現実でした。

そのため、後から入ってきた後輩の正規雇用者と待遇・給与面がまるで違う・・というのはよくある事です。

既にロスジェネ世代の女性(ロスジェネ女子)の間では二極化している状況です。

就職先でうまく自分のポジションを得られた人。
そして、アルバイトや非正規雇用で何とか生活を支えている人。

面接すらさせてもらえない。
それなのに、親・親戚から「就職もろくにせず、怠けている」とハンコを押されてしまうのです。

そして、この世代で確実に多くなっているのが生活保護受給世代。

ここまできて急に焦り出し、「氷河期世代支援策」として、まるで他人事の様な対策を講じる始末の政府。

これは明らかな国の責任ではないでしょうか。

まずは、ロスジェネ世代が過ごしてきた苦しい時代、そして、今現在も苦しむ彼らの状況を周囲がしっかりと認識する事が必要です。

「就職氷河期?言い訳だろ?」若年層を上回る40代の引きこもり

内閣府は40歳から64歳までの引きこもり状態にある中高年層が、推定約61億人に上るという調査結果を明らかにしました。

この数字は、なんと若年層(15歳~39歳)の引きこもり推定人口を上回っているという驚きの結果がでした。
(※引きこもり・・・半年以上の間、自室から殆ど出ない生活を送っている状態を指します。)

なぜ、今、中高年の引きこもりが増加しているのか?

もちろん、一人一人、様々な事情が絡み合っているので一概には言えません。

しかし、今の40代は、ちょうど就職氷河期世代(ロスジェネ世代)にあたります。

就職難で、希望の職種に就くことが出来ず、結局、離職してしまう事が多くなっているのもこの世代に当たるのです。

また、長年勤めてきた会社でも、正規雇用ではなく、非正規雇用として採用され続けた結果、待遇面でも後輩と差がついてしまっていたりすることも多く、精神的にも追い詰められてしまうケースも少なくありません。

特に、ロスジェネ世代の親世代は高度経済成長期に人生の大きなポイントである「就職」「結婚」「出産」等を経てきた人が多く、悲しい程にロスジェネ世代への理解が無かったと言わざるを得ません。

うまくいかない就職活動、転職。

「自己責任」「甘えるな」「氷河期って言い訳だよね?」等、ロスジェネ世代への支援はないがしろにされてきました。

いえ、皆無に等しい状態で今日まで見過ごされてきたのです。

他にも様々な理由で引きこもりになってしまうロスジェネ世代が存在します。

さらに、昨今、増加している「8050問題」をご存じでしょうか?

去年、北海道札幌市のアパートで、80代の母親と50代の引きこもり状態にあった娘の遺体が見つかりました。

先に母親が亡くなり、娘がその後、同じ部屋で亡くなっていたというニュースです。

このような悲しいニュースが、今後、さらに増加する傾向にあります。

多くのロスジェネ世代が近い将来生活保護受給者へ

先日、内閣府と厚生労働省は、ロスジェネ世代を対象にした採用募集を行いました。

厚生労働省の就職氷河期(ロスジェネ世代)採用枠の募集人数はなんと10人。
そこへ、約2000人もの人が応募したとの事です。

内閣府のロスジェネ採用に至っては若干名・・。
約700人の人が応募したという事でした。

悲しいかな、今回の募集で「多くのロスジェネ世代が今も非常に苦しい状況にある」という事が浮き彫りになりました。

国は約20年以上ロスジェネ世代を放置し続けました。

この世代が近い将来、生活保護受給者になる可能性に気が付いてから、急に焦って支援策を講じているとしか感じられません。

ロスジェネ世代は、第二次ベビーブームに当たる世代です。

この世代への支援が皆無のまま20年が過ぎたのです。

もっと、ロスジェネ世代への支援策が早くに打ち出されていたら、第三次ベビーブームが到来していたかもしれません。

特に、女性は悲惨な状況での就職活動でした。

当時はまだ、「女性は30までに結婚して辞める。それまでの腰掛。」という意識が強かった時代です。

「女は就職したところで辞める存在。それならば、最初から採用募集しない。」と、多くの企業が就職を希望する女性を切り捨てました。

会社説明会へ足を運ぶも、「女性の採用は行っておりません。」と門前払い。

そんな状況にも関わらず、周囲には「自己責任」ととらえられてしまい、苦しみを理解してくれるどころか責められてしまう。

これでは、精神的に参ってしまってもおかしくありません。

当時は大きく報道されませんでしたが、この時期、自殺をしてしまうロスジェネ世代の若者が沢山いたのです。

そして、近い将来、ロスジェネ世代を中心に増加すると予想される生活保護受給者。

これは、国がこの世代を放ったらかしにし続けた当然の結果であり、支払っていくべき「代償」なのでは?と感じずにはいられません。

この記事のライター

  • M_Y
  • 女性・37歳
  • WEBデザイナー