「売り手市場」の真実は?実は希望の職につけない?|キャリアニュース

「売り手市場」の真実は?実は希望の職につけない?

20代の転職なら 20代・第二新卒・既卒の転職なら専門エージェントの第二新卒エージェントneo  がおすすめです。検討中の方はまずは紹介無料の[登録]を!

2017年4月から現在に至るまで有効求人倍率は高水準をキープし、新聞やニュースでは「空前の売り手市場」「バブル期以降最高の売り手市場」などと報道されていて、今こそ転職のチャンスと思っている人もいるかもしれません。

この記事は「転職の『やってはいけない』」の著者であり、人材紹介会社の経営者でもある郡山氏が「売り手市場」の真実について解説しています。

売り手市場に背中を押され転職を考えている人に、参考にしてほしい記事となっています。

超売り手市場なのに「転職できない人」の盲点

今、転職市場は「売り手市場」、つまり職を求める人に有利な状況といわれている。

テレビやインターネット上には求人サイトや転職エージェントの宣伝がたびたびあらわれ、電車に乗れば中途採用を考えている会社の合同企業説明会・転職フェアの車内広告をしばしば目にする。

転職市場、つまり、求人サイトや転職フェアを運営する企業や転職エージェントなど、転職をとりまくマーケットは活況を呈している。
続きはー超売り手市場なのに「転職できない人」の盲点|東洋経済

「超売り手市場」という言葉の落とし穴

いま転職市場では職を求める人に有利な状況=売り手市場であると言われていますし、実際の有効求人倍率を見てみてもバブル期のピークであった1990年7月の1.46倍を上回ってから現在まで高水準をキープしています。

これらのことを受けて新聞やニュースでは「空前の売り手市場」「バブル期以降最高の売り手市場」という報道をしていますが、「超売り手市場」というのは本当なのでしょうか。

人材紹介会社を経営し転職の現場に居合わせている郡山氏は「空前の売り手市場」や「企業の採用熱」というものを全く感じていないとのこと。

報道と郡山氏が感じているギャップはどこから来ているのでしょうか。

それは「求人票はあるけれど実際の求人はない」という現象が起きている点にあります。

企業からの最低条件がTOEICの点数が800点以上など求められるスキルが非常に高いものとなり、なかなか採用に結びつかないという現実があるのです。

超売り手市場とは20代・30代の伸びしろのある、一部の優秀な転職希望者にとっての言葉だということを理解しなければなりません。

そして職業別の求人倍率も気を付けなければならず、サービス業・建設業は3~5倍となっており建設躯体工事業においては11.59倍なのでこれらの職業に就きたい人にとっては超売り手市場となっているという事実があります。

しかし事務的職業の求人倍率は0.43倍で採用する側の方が有利なのです。

つまり事務的職業に就きたい場合は、企業に求められる人材でない限り転職は難しいということを頭に置かなければならないのです。

退職率の低下に寄与!「エンゲージメントの向上」

近頃では労働力人口の減少や新卒・中途採用を問わない売り手市場の現状を踏まえ、人材採用の重要度・緊急度が高まっています。

なかでも業務遂行を担うメンバー層だけでなく、メンバー層の管理監督を行うミドル層の転職による流出は雇用システムそのものの維持を危機的にします。

人材の流動化に伴い従来の雇用システムが揺らぎつつあるものの、大手企業をはじめとして日本企業ではコア人材の長期雇用を前提として育成・配置・登用が行われているからです。

このような状況で、一人前に育てられたメンバー層の退職は企業にとって大きな損失であり、またコア人材であるミドル層の退職は、その損失を埋めるのは不可能と言っても過言ではない事態となるのです。

これらの退職を防ぐのに、「エンゲージメント」が一役買っていることをご存知でしょうか。

モチベーションエンジニアリング研究所が調査を実施し分析した結果、「エンゲージメント向上は退職率低下に寄与する」ことが明らかになったのです。

エンゲージメントとは単なる約束・契約という意味合いのほかに、人事の領域では優秀な社員が会社に対して愛社精神を発揮し、会社と共に成長していくという意味を持ちます。

もし企業がコア人材の長期雇用を前提として雇用システムを維持したいと考えるのならば、従業員が何を期待し何に満足しているかということを継続的にくみ取り、エンゲージメントを向上させていくことが重要なのです。

雇用システムが見直される今だからこそ考えたい事

近年、少子高齢化による人手不足・2020年の東京オリンピック・パラリンピックによる人材需要アップにより有効求人倍率は押し上げられています。

また「終身雇用」「新卒一括採用」「職能主義」といった日本固有の「雇用システム」が揺らいでいることも事実です。

そんな世の中において転職を考える人も多いと思いますが、実際に転職活動を行う前に一度考えた方がよい事柄があることが分かりました。

まずは転職するにあたり、自分が希望する職種の本当の有効求人倍率を知ること。

もし事務的職業に就きたいなら、自分の能力が希望する企業の求めているレベルに達していることが転職成功のカギとなります。

転職自体が悪いことではないと思うので、自分の能力が希望する企業のレベルに達していると感じるなら転職するのも良いですし、自分のスキルを磨いて条件の良い会社へ挑戦するのも素晴らしいと思います。

しかし、ただ「空前の売り手市場」という言葉に踊らされて、なんとなく転職をしようという考えは間違っているのだと感じました。

また、今勤めている会社について再考してみることも、転職をする前に必要なのではないかとも思いました。

自分の勤める会社に愛着を持って共に成長していきたいと考えられたなら、コアな人材として長期的に活躍することが叶うのです。

もちろん企業側も会社にとって重要な社員を長期にわたって雇用するために、エンゲージメントの向上に努めなければならないということは言うまでもありません。

この記事のライター

  • 東京@専syufu
  • 女性・55歳
  • 専業主婦