大手企業のやりがいのなさに疑問を感じて転職|キャリアニュース

大手企業のやりがいのなさに疑問を感じて転職

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若手社員が企業に定着しない状況が続いています。入社早々辞めるのは、仕事についていけないダメな若手─。

そう考えるのは大間違いとなっています。企業によっては、即戦力で活躍する優秀な新人ほど早期離職するケースが少なくありません。

そんな有望株が語る離職理由は仕事での「裁量権のなさ」にフラストレーションを抱えているのです。

優秀の若手社員の退職は、その場だけでなく中長期的にも、企業にとって痛手となります。

それも、突然であることが多いのが特徴です。会社では若手、中堅、ベテランとランク分けしますが、能力に応じた仕事を伸び伸びできる環境こそが有望な若手の離職を防止するポイントになるのです。

僕は「3年も待てなかった」 大手を辞めた20代の決断

就活生が優位な売り手市場が続く中、苦労して確保した若手社員がすぐに退職してしまうことに企業人事は頭を悩ませている。

待遇や賃金に対する不満がなくても去っていく背景にはどんな思いがあるのか。

大手企業などからスタートアップ企業に転職した3人に集まってもらい、本音を語ってもらった。座談会は人材サービスを手がけるビズリーチ(東京・渋谷)の協力で開催した。
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大企業信仰や終身雇用の崩壊により若者の働き方が流動化

親兄弟などに大企業に就職することになったと報告すると「すごい」「これで将来は安泰だね」などと、喜ばれることがあります。

しかし、喜んだのもつかの間、実は大企業や有名企業に就職して悪かったと感じている人もいるのです。

記事では入社2年目でゲームメーカーを退社したことを赤裸々に語っています。

理由は、「与えられた業務の範囲が狭く、乗り越える困難などもありませんでした。会社の規模が大きい分、個人の裁量が小さく『自分がいなくても会社には何の影響もないんだ』と感じ、焦りも感じました」と語っています。

もう1人は、安泰の代名詞となる国家公務員を辞した理由として、「新人として簡単な業務に固定されがちで、成長率が大きい20代をこんな仕事に費やしてよいか疑問に感じるようになりました」と話しています。

この2人に共通する内容は、入社年数が少ないといったことで本来必要な実力主義になっていないことへの不満が大きな理由になっています。

大企業へ就職するのは良いこととされていますが、さまざまな情報を持っている若手だからこそ疑問を持っている現状が窺えます。

そもそも大企業とは意外だと驚かれるかもしれませんが、「大企業」という絶対の定義は今の所存在しないのです。

反対に「中小企業」の定義は法律で決まっています。「中小企業に当てはまらない会社=大企業」ということになります。

例えば、従業員が1000人いる、資本金が1億円以上など、資本金や従業員が多い会社のことを大企業と呼べるでしょう。

若手の退職の決め手は「裁量権のなさ」に起因している

記事では、大企業に入社すれば安泰といった「大手信仰」への警鐘も鳴らしています。在籍していた都内の国立大の友人らはメガバンクや官僚など大きな組織に行く傾向がありました。大学時代に大手が良いと思いっていたが、「全然違う」としています。

多くの人は、給料が高い、同期が多いのでネットワークを広げ切磋琢磨できる、留学や海外赴任のチャンスを期待できる、福利厚生が期待できる、教育や研修制度が充実している―などのメリットで大手企業を目指しています。

一見魅力的に聞こえるのですが、記事中でも指摘が出ている通り、同期や同業者との競争が激しい、年功序列制など優秀だから出世できるとも限らないなど、能力に応じ出世、給与が与えられないなど、適切に評価されていないと感じ不満がたまることがあり、大企業に就職して悪かったと感じているのです。

大企業の「終身雇用見直し発言」、最近、日本自動車工業会の豊田章男会長や、経済同友会の桜田謙吾幹部長などから「終身雇用の維持は難しい」という発言をしました。

終身雇用などの福利厚生が期待できるので、大企業に就職したという人にとってこれはショッキングな出来事となりました。

戦後の日本企業は年功賃金制度で給料が上がり、福利厚生が手厚かったため、ストレスを感じながらも辛抱して仕事を続けることができました。その福利厚生の土台が危うくなることで、大企業で働くことを「悪かった」と感じる人がますます多くなる可能性が高くなります。

記事では「『今までやってきたことだからやる』という考え方が根底に根付いてしまっているように感じる」、「もはや1社で一生働き続ける時代ではないと思う」、「好きなことややりたいことをやるという選択肢も考えていい」と柔軟な働き方の重要性を求める意見が載っています。

「働き方改革」だからこそ、若手も働きやすい「企業改革」を

世の中が「働き方改革」が徐々に進む中で、就活事情なども変化しています。

若手だからと一概に線引きすることは企業にとって本当に重要なのかを考える時期にきているのです。

記事中に出てきた男性3人も「組織の中で立場を上げる」ことよりも、興味が湧いたものを学べる場所へ、学んだことを活かせる場所へという転職を繰り返していると考えられます。

それも、

幅広い分野に関心を持ち、自分の興味やキャリア形成に役立つ最新のものに敏感

です。

チャレンジ精神が旺盛です。最初の企業で身につけたことや合間を縫って勉強した経験を活かすために、転職する人がいるのです。

「終身雇用」という概念がない彼らは、「仕事中心」の生活を嫌う傾向にあります。

しかし、学べる場所や、それを実行に移せる場所があれば、仕事を「学びの場」として、生活の一部として、楽しんで続けることになるのです。

自分たちが学んだことやアイデアを真摯に受け止めてくれたり、実行する場所を提供してくれる場所となると最良の環境になります。

可能であれば事業として許可してしまうのも重要になるのです。

D・カーネギーは誠実な関心を寄せる、笑顔を忘れない、名前を覚える、聞き手にまわる、関心のありかを見抜く、心からほめる―の6原則を訴えています。

また、重要なのは、優秀な人材であっても、会社が彼らのレールを敷いてはいけないということです。

会社側が描く「彼ら像」を押し付けるのではなく、関心や興味から自由に描くレールの行き先を見守ることが重要です。

本業以外での学びから、会社にとっても成長のきっかけを掴める可能性があります。

このことを「楽しみ」という心構えが上司には求められるのです。一般的に仕事が「デキる」人材は、「何をやらせてもデキる」と言われています。

若手の早期退職から考えるべきことは、若手社員が求めるものを、まず「与え」、企業が若手社員から学ぶという姿勢が必要になるのです。

この記事のライター

  • JS
  • 女性・41歳
  • ウェブライター