閣議決定された就職氷河期世代救済政策に600億円の是非|キャリアニュース

閣議決定された就職氷河期世代救済政策に600億円の是非

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政府は、働き方改革に関連して、就職氷河期世代に特化した支援策に、今後3年間で600億円超を投じる方針です。12月17日、日経ビジネスは報じました。

12月8日、政府によって、就職氷河期世代向けに新しい経済政策パッケージが採択されました。支援策に、600億円超を投じるとともに、就職氷河期世代の正規雇用者を3年で30万人増加させることを目標としています。

就職氷河期世代が転職・再就職前に読んでおきたい失敗しないコツ

就職氷河期世代の支援に600億円超、「ピントずれている」と専門家

 政府は就職氷河期世代に特化した支援策に今後3年間で600億円超を投じる。今年6月にまとめた経済財政運営の指針である「骨太方針」で氷河期世代支援を打ち出しており、この世代の正規雇用者を3年で30万人増加させる目標を掲げている。ただし、専門家からは「ピントがずれている」と厳しい声が上がっている。 
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就職氷河期に就職活動をした世代の非正規雇用の雇用改善

12月8日に、就職氷河期世代を対象として、「新しい経済政策パッケージ」を閣議決定しました。

内容は、ハローワークに専門窓口を設置することや、氷河期世代に特化した特定求職者雇用開発助成金の創設や、3年間の国家公務員中途採用促進などが挙げられます。

何故、ニュースとして取り上げられるかは、この支援策に投じられる600億円超の助成金が不適切であるという意見が専門家から寄せられているからです。

政府は、この支援策に今後3年間で600億円超を投じる方針であるとともに、就職氷河期世代の正規雇用者を3年で30万人増加させる目標を掲げています。

専門家の意見としては、就職氷河期世代より下の世代でも、新卒で正規採用されず、非正規雇用の割合も高いのに、特定の世代だけを対象とすることに違和感があるとのことです。

更に、専門家は二つの違和感があると指摘しています。一つ目は、非正規雇用の割合の高さは、世代の問題ではなく雇用の構造上問題であるということと、二つ目は、40代から50代のキャリアプロセスに乗れなかった人達のキャリア形成の問題であると述べています。

その観点であれば、政策として何が必要かということを、専門家は次のように述べています。

世代で対象を絞るのではなく、職業能力を高める機会が与えられてない人達を対象として、どう機会を増やしていくかが重要になってきます。

また、今回の施策にあるように、無理やり採用枠を作るという施策は、最もやってはいけません。何故なら採用されるようなスキルを持っていないのです。

就職氷河期世代の高齢化と定年

特定の世代を対象とする対策は、異例のことですが、この世代が現状のまま、65歳以上になると、国の財政が一層悪化するという危機感が政府を突き動かしています。

就職氷河期世代は、団塊の世代の子供で第2次ベビーブームをもたらした団塊の世代ジュニアを含む、人口の多い層です。

時代背景としては、バブル崩壊後、景気の後退で、企業は新卒採用を大幅に抑制しました。

このため、当時、正規雇用されなかった学生は、非正規雇用で働くことになり、そのまま正規雇用されなかったケースも多く見受けられます。

このため現状でも、約50万人が非正規雇用で働いています。これらの低所得、不安定な暮らしを余儀なくされている人達は、厚生年金未加入の人も多いため、政府は3年間で正社員を30万人増やす方針です。

現在、就職氷河期世代が50代を迎えようとしています。団塊ジュニア世代の子供による第3次ベビーブームが来なかった理由は、女性の社会進出により、共働きの夫婦が増えたからだといわれています。

それは、少子化に更に拍車をかけました。一番問題なのは、10年後にはバブル世代が、20年後には就職氷河期世代が定年を迎えてしまうことです。人口の多いこれらの世代が定年を迎えてしまうと、低年金で貧しくなるため生活保護受給世帯が増える恐れがあります。

それ以降の世代は少子化のために、高齢者を支える働き手が大幅に不足していきます。

就職氷河期世代に対する就労支援策に対する是非

今回何故、就職氷河期世代のみを対象として支援策が打ち出されたのかというところですが、超高齢化社会に向けて、政府が重い腰を上げた感があります。

バブル世代と就職氷河期世代が定年退職してしまうと、現役の働き手が一気に不足してしまいます。

バブル世代はいいとしても、就職氷河期世代については、非正規雇用者が多すぎます。厚生年金未加入者も多いと予測されるので、それらの世代が定年退職した後、年金生活者や生活保護受給者が増え、若者が高齢者を支えきれなくなることが容易に予想されます。

実際に、就職氷河期世代の非正規雇用の方に話を伺う機会もありました。正規雇用にかえてくれるような機会もなかなかないそうです。同じ仕事を20年以上も続けていたら、職業能力はおそらく十分あるのではないでしょうか。

やはり、それらの世代が定年を迎える以前に、何らかの方策が必要ではないのかと考えられます。

個人的には、将来的には、定年の無い仕事にシフトしていきたいと考えています。

医療の進歩とともに、平均寿命も伸びています。高齢者にも出来るような仕事を作ることと、定年になる年齢の引き上げを望みます。自営業の人達は、80歳程度まで元気に働く人も多いです。

今回の施策のポイントがずれているとは考えられません。就職氷河期世代より下の世代は、バブル世代や就職氷河期世代が定年退職した後に、必然的に正規雇用の機会が訪れるだろうからです。

特に施策を必要としないでしょう。

この記事のライター

  • S
  • 女性・47歳
  • パートタイム