未成熟な大人の「服従の心理」と「同調圧力」がいじめを産む|キャリアニュース

未成熟な大人の「服従の心理」と「同調圧力」がいじめを産む

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このニュースでは、 “いじめ”について、いじめが起こるメカニズムと人がいじめをする心理的背景について説明しています。

いじめが起こるメカニズムには「服従の心理」と「同調圧力」があります。

人には自分の地位を脅かす者を攻撃して排除する機能が先天的に備わっていますが、「自分の利益を侵害しようとする他者を排除しようとする人」に対して、周りの人が「服従しているだけだから責任を取る必要はないし周りに合わせていた方が安全だから」と同調することによっていじめは起こるのです。

職場の“いじめ”分別のある大人の世界でも エスカレートさせるのは「服従の心理」や「同調圧力」

“いじめ”といえば、以前は子供の学校でみられた問題であったが、近年は分別のある大人の世界でも起こる問題である。職場のいじめに関する相談も増えているが、自分が被害者だけでなく加害者にもならないためには、いじめの起こるメカニズムについて知る必要がある。人がいじめをする心理的背景について、Aさんの事例をもとに考えてみたい。
続きはー職場の“いじめ”分別のある大人の世界でも エスカレートさせるのは「服従の心理」や「同調圧力」|Yahoo!ニュース

共存能力の欠如と悪い同調

いじめは、学校など子供が集うコミュミティで起こりやすいです。何故、子供の世界でいじめが起こりやすいかというと、子供は人が本来持っている「自分の利益を侵害してくる人への攻撃本能」をコントロールするための「共存能力」が十分に身についていないために、人を攻撃することで自分自身を守るからです。

「相手をいじめることで自分を肯定したい」「自分の強さを確認したい」「自分の存在意義を確認したい」という気持ちを持つ人は加害者になる傾向があります。

それに対して、他人と攻撃し合うよりも人と共存して生きた方が自分にとって有益であることを知っている大人同士では、いじめが起こりにくいです。

しかし、このニュースのB課長は大人になっても共存能力が身についていないために、いじめの加害者になってしまいました。

また、誰かに服従することによって残虐になっていく「服従の心理」や、自分が間違った選択をしていると気付いても、周りが皆その選択をしていると自分の選択に自信が持てなくなり周りに合わせてしまう「同調圧力」が起きた原因は、元々この集団が、元気な人や力のある人、怖い上司などが言ったことに、異論があっても同調し、同調しない人をいじめのターゲットにして排除するといったいじめの発生原因の一つである“悪い同調”をする集団であったことが挙げられます。

A部長に対するB課長と周りの人のいじめは、B課長と周囲の未熟さです。

アイヒマン実験とアッシュの実験

このニュースで報告されたアイヒマン実験は、スタンレー・ミルグラムが1960年から1963年にかけて行った服従実験です。

第2次世界大戦中に数百万のユダヤ人を強制収容所へ送り込んだナチスの最高司令官にアドルフ・アイヒマンがいました。

彼はドイツ敗戦後にアルゼンチンへ逃亡しましたが、結婚記念日に花束を買ったことがきっかけでイスラエル秘密警察に捕まります。

裁判で、アイヒマンは「命令に従っただけ」と述べていますが、彼の本来の姿は真摯に職務に励む平凡な公務員でした。この実験はアイヒマン裁判の翌年に、結婚記念日に花束を買う普通の市民であっても、あのような残虐行為をするものなのかという疑問の提議のもとで実行されたのでアイヒマン実験と呼ばれています。

この凄惨な経験で分かったことは、どんな人でも状況が変われば平気で残虐な行為をすることができるということです。

アッシュの線分組み合わせ課題では、人は他者の意見を自分の意見よりも正しいと思ったり、他人に肯定してもらえるような行動をする傾向があることが分かりました。

別の実験では、国民性によって同調性に違いはあるのかという検証が行われ、集団規範が異なれば同調の程度も異なるが、程度の差はあっても同調行動は存在することが分かりました。

上記の実験で、人間は人の意見や評価に左右されやすく、状況によっては人格も変わることから、これらのことを踏まえて日々の判断をしていく必要があることが分かりました。

自分と他人の意見を尊重できる集団作り

職場でのいじめを予防するためには、誰もが他者と異なる部分を持っていることを理解し、それを互いに個性として尊重し合える集団作りをしていくことが有効です。

仲間同士の異質性を肯定的に尊重し合う訓練としてエンカウンターグループという手法があります。

エンカウンターグループは、メンバーがそれぞれ本音を言い合うことにより互いの理解を深めることと、自分自身の受容と成長、対人関係の改善などを目指す集団心理療法です。

エンカウンターグループには、フリートークを主体に行われる非構成的エンカウンターと構成的エンカウンターがあります。

非構成的エンカウンターはファシリテーターという専門的な訓練を受けた進行役によって進められ、感じたことを思いのままに話し合っていくもので、構成的エンカウンターはリーダーから与えられた課題をグループで行うエクササイズをした後、それぞれが感じたことを言い合っていくものです。

「服従の心理」や「同調圧力」は、職場や学校だけでなく、どこでも起こりえます。例えばエスカレーターで普段は皆、右側に立っているのに、その時だけ左側に立っていたら、自分も同調して左側に立つといったことです。

私達は普段、何気なく服従や同調をしていますが、もし悪いことに対して世界中の人が服従や同調をしたら酷いことが起こります。

そのようなことが起こらないようにするには、子供の頃から人の意見に流されない癖をつけ、エンカウンターグループのような訓練を実施していくことが必要だと思います。

この記事のライター

  • M
  • 女性・41歳
  • 自営業