100年人生を見据えた将来設計は「無理をしない」|キャリアニュース

100年人生を見据えた将来設計は「無理をしない」

ゆとり世代と言われた若手も今や30代となり、かつての企業戦士のような働き方は過去のものというイメージは強くなりました。

しかし、実際のところ部下の評価をする上司は企業戦士世代であったり、また若くてもかつての彼らのような価値観やスタンスをトレースしたような社員が上に立つわけですから、社内の変化は若い世代の価値観に追いついていないことでしょう。

そんな令和世代の働き方に関する意識調査が発表されました。

かつての感覚とはがらりと違う彼らの価値観を掘り下げたいと思います。

令和現役世代の3割が「無理せず働きたい」、人生100年時代のキャリア観が浮き彫りに

「残業=頑張っている」と評価され、1つの会社で勤め上げるという昔の日本型雇用のあり方はもう古い。

今は働き方改革を背景に、長時間労働の是正や副業による掛け算型社員など、柔軟な働き方を取り入れている人が増加している。
続きはー令和現役世代の3割が「無理せず働きたい」、人生100年時代のキャリア観が浮き彫りに|Yahoo!ニュース

将来への不安からスキルアップ重視へ

22歳から35歳の労働者を対象とした働き方に関するアンケート結果からは、現役世代の価値観がわかる結果となりました。

彼らの7割近くが将来への不安を感じており、人生100年時代と言われる中、引退の期限が引き延ばされ長い期間労働力として生きることへの心配が見て取れます。

確かに、年金受給年齢の引き上げや、医療費負担の増加、さらには老後2000万円問題など、これからの未来をイメージした時には不安要素の方が多いことは明確です。

それを裏付けるかのように、彼らは将来への不安からキャリアアップについても関心を寄せています。

まず、キャリアアップをどのようにとらえているかという回答については「スキルを上げる」が最も多く、次いで「年収を上げる」、「出世をする」、「自由に働く」という結果になりました。

かつてであれば、キャリアアップというと社内での昇進などを意味したかと思いますが、現代では自身のスキル向上と捉えているようです。

その背景としては、やはり転職が一般的になったために、他社でも通用する人材になろうという意識や、転職とキャリアアップがセットになっている価値観があるのではないでしょうか。

また、「年収を上げる」と続くことからも、社内で責任あるポジションにつくというよりも、より条件のよい企業への転職や独立なども視野に入れた回答であると見受けられます。

確かに、昨今では人手不足から転職が容易になったり、副業が解禁されたり、1つの企業に留まる労働のイメージは薄れて行ったように思います。

そして、このように若い世代の働き方の意識は変わったのではないでしょうか。

キャリアの重要性を感じつつも「無理をしない」

非常に将来の見通しがシビアであり、終身雇用に頼らない価値観が見えた令和世代の働き方ですが、スキル向上とキャリアアップを重要と感じながら「無理をしない」働き方も需要度が高いと言えます。

『これからどのような働き方をしたいですか?』という質問の回答では、「成長できる働き方」、「スキルを身につけられる働き方」に続き、「無理をしない働き方」を希望する割合も3割にのぼります。

これらは、上の世代にしてみれば働くことを拒否しているようにとらえる人もいるかもしれませんが、どちらかと言えば、先輩たちの働き方を見ているからこその真っ当な回答と言えます。

ちょうど20代、30代の親世代と言えば、バブル期と崩壊後にちょうどバリバリ働いていた世代です。

昇給もボーナスもたっぷり貰っていた時代から突如リストラにあう経験をするサラリーマンもいたと予想されます。

そうした彼らの生活は、ほぼ仕事中心に回り、給料がいい時代も悪い時代も、会社に忠誠を誓ったかのように理不尽な転勤や異動にも耐えてきたのでしょう。

しかし、それを目の前で見る10代を過ごして居れば、会社に忠誠を誓う人生に懐疑的になるのも無理はないでしょう。

さらには、働き方改革のきっかけになったともいえる相次ぐ過労死問題、そして人生100年時代と言われる現代、つまり、長く働くためには自身のメンテナンスをしなければ持たない、ということを肌で感じているからこその結果ではないでしょうか。

令和世代の労働観の是非

そんな令和現役世代と言われる若者は、社内でも社外でも通じるスキルを身に着け、スキルアップを基にキャリアアップ、年収アップが必要だと考えています。

合わせて、会社に擦り減らされない働き方、つまりホワイト企業で労働者としての権利をきちんと使える環境にも敏感です。

40代以上の世代には、そんな彼らの会社に留まらない視野の広さや、私生活重視とも見える価値観には眉をひそめる人も多いでしょう。

しかし、かれらの若い世代の、今後の長い労働力としての時間を思えば、むしろ時代に沿った正しい労働観と言えます。

なぜなら、人生100年時代の彼らには「悠々自適な老後」など程遠いものであり、休暇を貯金するような働き方には意味を見出さないからです。

さらに、かつてのように、会社に長く勤め奉仕し続けることで、順当に昇給し、十分な退職金が貰える時代ではないことも知っていますし、大手企業でも倒産や経営不振による大量リストラなどは十分にあり得ることも知っています。

そのため、自身の勤める企業に過大な期待を寄せない分、自身の市場価値を高めるべくスキルアップを図ったり、何かあった時の為に副業を始めることで人生に保険をかけているのです。

これらは、決して会社への関心が薄いわけではなく、今後の社会を見つめた結果今できるベストな選択というべきでしょう。

そして、無理のない労働で「長く働ける資本としての体」を重要視する価値観も芽生えているのです。

よって、企業の今後を考えるならば、令和現役的な労働観に沿った制度作りが重要でしょう。

この記事のライター

  • ひろの
  • 女性・32歳
  • IT企業広報

Career Growth 編集部

ニュース編集 担当

株式会社ショーケースと株式会社レーザービームが共同運営・提供しているCareer Growthの編集部提供コンテンツ。

主として第2新卒、20代前半から30代後半までを主とした、グローバルな仕事・就職・転職の情報を扱う。