主婦の派遣「1,342円」に平均時給アップ|キャリアニュース

年収アップもうつ病に…「心が満たされる職業ですか?」

派遣社員、パート・アルバイトの平均時給は地域・職業によって上昇・下降が大きく変わる結果となりました。

特に千葉の低下傾向が目立ちます。

職種別で時給にどのような差があるのでしょうか。記事の読み方の解説ともに探っていきたいと思います。

【主婦求人の平均時給 2019年9月】パート・アルバイト:『1,046円』、派遣:『1,342円』

 主婦に特化した求人サイト『しゅふJOBパート』(事業運営者:株式会社ビースタイル/本社:東京都新宿区、代表取締役:三原邦彦)は、掲載された求人情報の時給データから算出した『平均時給』の2019年9月分を集計しました。

続きはー【主婦求人の平均時給 2019年9月】パート・アルバイト:『1,046円』、派遣:『1,342円』|JIJI.com

求人サイトが得意としている職種や雇用形態によってデータは変わる

この手のニュースを読む際に気を付けなければいけないことは、運営している求人サイトの求人情報を基にしているということです。

その求人サイトが得意としている職種や雇用形態によって、結果に大きく差がでます。

その点に気を付けて読んだ方がいいです。

例えば、今回の記事と同じ調査をした記事が下記になります。

アルバイト時給 前年同月比37カ月連続で上回り、過去最高を更新全国の平均時給は1,094円、前月比3円増、前年同月比46円増

こちらでは、「9月のアルバイト平均時給は、1,094円(前月比3円増、前年比46円増)最低賃金改定を目前に過去最高を更新しました。」と出ています。
調査はバイトルに掲載した求人をもとにしています。

しゅふJOBパートに掲載されている求人とどのような違いがあるのでしょうか。

その答えは、ターゲットの違いにあります。

しゅふJOBパートはその名の通り主婦・主夫層を、バイトルは学生・フリーター層を主なターゲットとしています。

このターゲットの違いで、バイト求人に力を入れるか派遣求人に力を入れるかが変わります。

主夫・主婦層であれば、子どもがいて、時間とシフトに融通が利き経験を生かせるような事務系の仕事が人気になります。

学生・フリーター層であれば、1日だけの単発や比較的シフト通りに出られるような未経験でもできるイベントや飲食店系の仕事が人気になります。

ということはそのような求人をメインで扱う求人が、かなり変わってきますね。

上記のようなターゲットになるのであれば、しゅふJOBパートは派遣の仕事が多くなってきます。

アルバイトで事務員を雇うことはあまりありません。スキルが必要な場合が多いため、面接に時間をかけるよりも、派遣会社から一定のスキルを担保できている人を派遣してもらった方がいいからです。

また、最近では、不人気な職種も派遣会社に任せている場合もあります。

介護職などは典型的ですね。人手不足なので常に募集はしているのですが、なかなか集まらないため、応募を集めるスキルを持っている派遣会社に任せるためです。

さて、しゅふJOBパートが派遣会社の求人をメインに扱っていることがお分かりいただけたと思います。

アルバイトの時給についてはこの結果を分析する価値がないと考えられますね。

したがって、派遣社員についてのみ、この記事では解説をしていきたいと思います。

派遣社員の時給はなぜ上がったのでしょうか。

職種別でみると、フード・飲食が92円の減少と大きく減っているように見えます。
それ以外の職種は微減・微増です。

その中でも特殊なのが、医療・介護・福祉系が328円の増加とかなり上がっています。

不景気な中で、職種関わらず上がっているのは、派遣社員の待遇改善が叫ばれているためです。

国は同一労働同一賃金によって、派遣社員の待遇を正社員と近しいものにしようと考えています。

派遣社員はスキルを一定持っていることが多いので、任せられる仕事も正社員と似たようになっているため、待遇も近くしようとしているものです。また、今まであまり出てなかった交通費を出すことが定められました。

そのため、派遣社員全体としても時給を上げる動きがみられます。

オフィスワークが下がっているのは特殊ですが、同一労働同一賃金によって、採用コストが上がり、企業の予算が不足しているため、時給のいい求人が少なくなった可能性がありますね。

全体として時給が向上したのは理解していただけたでしょうか。

では、なぜ医療・介護・福祉系の時給が向上したのでしょうか。
もちろん、派遣の働き方改善の波もありますが、一番大きいのは、業界全体としての待遇改善です。

ご存知の通り、介護職のニーズが高齢化によって飛躍的に高まっています。

しかし、イメージが悪く、なかなか応募が集まらないのが現状。

そこで国としても、時給向上に寄与せざるを得ないようになりました。

10月から、勤続10年以上の介護福祉士について月額平均8万円相当の処遇改善を行うなどの介護職の労働者に対して、大幅な予算が投資されます。
それによって、介護職の平均時給が大幅に上がります。

9月の調査で介護の時給が大幅に上がっていますが、実際に制度が導入されるのは10月からです。

これは、10月に入職する人に対して、あらかじめ制度を導入した後の時給を反映しているためでしょう。

時給を上げた方が、集まりやすくなるのは言うまでもないので、早めに時給を反映させた様子がうかがえます。

以上、バイト・派遣社員の時給アップの記事について解説してきました。

このような記事は、様々な情報がかかわってくるので、ぜひ多様な視点を持ちながら懐疑的に読んでいただければと思います。

この記事のライター

  • りき

Career Growth 編集部

ニュース編集 担当

株式会社ショーケースと株式会社レーザービームが共同運営・提供しているCareer Growthの編集部提供コンテンツ。

主として第2新卒、20代前半から30代後半までを主とした、グローバルな仕事・就職・転職の情報を扱う。