「50代シンドローム」人生100年時代のキャリアプラン|キャリアニュース

「50代シンドローム」人生100年時代のキャリアプラン

「逃げ切り世代」と呼ばれたはずの50代の足元が揺らぎ始めている―。こんな衝撃的な書き出しの記事が総合週刊誌「日刊SPA!」で報じられました。

同紙では、今年6月、損保ジャパン日本興亜が介護事業を手がけるグループ企業への配置転換も含めた4000人の人員削減を発表し衝撃が走ったとしています。

50代に今、一体何が起ころうとしているのかと題し、会社に嫌われる50代社員500人アンケートを通じて、彼らを取り巻く、逃げ切れないシビアな現実に迫ったとしています。現実問題、定年まで10年間、中間管理職が多い世代などミドル世代とも呼ばれる「50代」の現状を解説していきます。

会社に嫌われる50代のシビアな現実。評価も給与も下がる一方で…

「逃げ切り世代」と呼ばれたはずの50代の足元が揺らぎ始めている。今年6月、損保ジャパン日本興亜が介護事業を手がけるグループ企業への配置転換も含めた4000人の人員削減を発表し衝撃が走った。50代に今、一体何が起ころうとしているのか? 会社に嫌われる50代社員500人アンケートを通じて、彼らを取り巻く、逃げ切れないシビアな現実に迫る。その先に待ち受ける未来とは?
続きはー会社に嫌われる50代のシビアな現実。評価も給与も下がる一方で…|SPA!

“給与以上の働きをしている”は単なる過大評価?

報道では、「彼らの約7割が課長未満にとどまっていることが判明」したとしています。

その上で、人事ジャーナリストの溝上憲文氏の話しとして、「ここ数年、大企業でも降格人事が普通に行われるようになっています。約3割の課長以上も一瞬の油断で役職を解かれます」と指摘しています。

続いて、9割以上が“給与以上の働きをしている”という自負をのぞかせるが「単なる過大評価」と厳しい意見も記しています。給与に見合っていないという会社からのメッセージ。しかし、それを冷遇と感じれば、職場での不安が募っていくとも書いています。

アンケート結果から、会社は都合が悪くなれば、いとも簡単に“ファミリーの原理”から“ビジネスの原理”へと切り替わる。

だからこそ、転職先の確保やスキルアップで万が一に備えるべしと声高に叫ばれるのだが、多くの50代は切り捨てられる当事者となるまで重要性に気がつかない、と50代のミドルに警鐘を鳴らしています。

この現状を踏まえ、多くのビジネスパーソンが65歳ほどで迎える「定年」。その時生まれて初めて、親や会社といった「頼れる存在」から離れ、本当の自立を迎えます。

人生100年時代と言われる中、あなたなら35年余りの人生後半戦をどう生きべきと考えますか。

今、50代ビジネスパーソンは勤務する会社で「3つの壁」に悩まされていると言われています。「役職定年」「出向」「年齢を理由とする配置転換」です。

これらの壁によってモチベーションが低下してしまっている現状を、専門家は「50代シンドローム」と表現する人もいるのです。

定年が人生のゴールにほぼ等しかった「昭和の定年」はもう幻になっているのです。現代は超高齢社会を迎え、年金支給開始年齢の引き上げや雇用延長などの変革が起きた「平成の定年」の現状は皆さんもご存じの通りだと思います。

前例がないことから不安が生まれ、『50代シンドローム』の元凶となっていると考えるのが妥当ではないでしょうか。

そして、2019年にスタートした「令和の定年」はどうなるのでしょうか。「生涯現役」が一般化しつつある現代で、個人の経験や能力を長く活かせる時代となると考えるのが正しいと思います。

自らの価値の創造が活き活きとした人生を送る鍵

AI、ロボティクスなどさまざまなテクノロジーの変化が起きており、10年前には考えられなかったスピードで世の中は変わっているのです。

昭和、平成の考えを引きずったまま生きていく事こそが、ミドル(50代)サラリーマンが最も嫌う「リスク」ではないでしょうか。

自らの価値の創造が活き活きとした人生を送る鍵になると考えるのが最も良い選択と言えます。

令和の時代を生きている50代に必要なのが、「会社人生から自走人生へ」という考え方へのシフトではないでしょうか。

赤ちゃんは自分の足で歩くように、大人も自分の人生を歩き続けなければいけません。断言します。会社に頼る時期はもう終わりました。自発的な考えをもって人生を歩むことこそが重要なポイントになります。これをうまく生き抜くためには、50代からの準備が大切になってきています。

この考えは、人生で初めて自立を迎えるという大きな環境変化にも対応できるのです。しかし、実際に定年後に備えて準備している人は多くないのが現状です。

いずれ会社という頼れる存在から離れざるを得ないこと考えると、自覚できていない人が非常に多いことが問題なのです。これでは環境変化に対応できません。

今後は企業も50代社員向けのキャリア研修を実施するなど、もっと50代の社員に寄り添うことが必要になります。人生後半戦の生き方をサポートしていくべきです。

一方で、新入社員や中堅、ベテランといった従業員、社員の中途退職も相次ぐ状況で、ミドルを取り巻く環境はますます厳しくなると予想されるのです。

人生後半戦を自分らしく活き活きと過ごすためにどう準備すべきかを考えないといけません。その大きな仕掛けはたくさんあります。まずは、ポータルサイトを調べることです。

定年後の心構えや“先輩に聞きました”などの「情報提供」、リカレント(学び直し)や仲間づくりをサポートする「チャレンジ支援」の2軸で、「働く・学ぶ・創る・仲間をつくる」の4分野をベースとしたコンテンツを提供しているサイトもあるのです。

その要諦は、自分自身の潜在力を引き出すことにあります。ああしなさい、こうしなさいとノウハウを教えるのではなく、潜在力の発見につながるようなヒントやチャンスを提供していくべきです。

また、誰でも気軽に自ら動くマインドを高めるスマートフォン用アプリの無料提供も予定しているサイトもあります。

仲間づくりも促進することが必要です。ファシリテーターを置き、効果的な「語り場」運営を図っていくことも求められます。

語り合いの仲間から、ロールモデルを発掘することも可能ではないでしょうか。

また、マネープラン、キャリアプラン、個人のリスクプランの3分野で、企業が50代社員を支援する橋渡しを担うことも重要です。

雇用延長や介護、相続問題など社会環境の変化に応じて、適切なライフプランを提供することが必要です。

50代同士で考えや思いを共有し、人生後半戦に活かすことができれば、豊かな人生を送ることができるのではないでしょうか。

法律の改正により、多くの企業は定年を向かえる従業員に対して65歳までの雇用義務があり、労働者にとってはまずはひと安心といったところです。

ただ、定年再雇用の際には労働条件がリセットされ、非正規の単年度更新の契約社員となります。

つまり、単年度での成果が翌年以降の労働条件の更新に影響を及ぼします。正社員のように年功的な賃金制度の縛りを受けないので、前年度の成績いかんで報酬額がアップダウンする可能性があるのです。

そして定年を迎える際に提示される最初の労働条件は、50代のあなたの働き方で決まるといっても過言ではありません。

現在多くの企業の人事部では、再雇用制度を整えようとしています。これまでの「定年前賃金の一律○○%カット」ではなく、委嘱する仕事の内容によって報酬を決めようというものです。

50代といえば、「出世の決着」がついた頃

まず確認しておきたいことは、50歳以上の社員がどのような人事制度で処遇されることになるのかということです。

55歳役職定年制度があるなら、ポストオフ後の定年までのポジションはどうなるのか、中小企業で後進が育っていない場合であれば、まだ役職が続けられ長期政権が築けるのか。自身の専門性はまだまだ使えるのかなど、これまでのキャリアを振り返り、80歳までの現役を想定した長期キャリアプランを立てましょう。

いかがでしたでしょうか。

定年後のライフスタイルまで長期的な視点で見つめ、老いた親の見守りサービス、企業単位のOB会向けサービスなどニーズに応えていくことが重要ではないでしょうか。

人生後半戦を明るく生きるためにも、会社人生からのテイクオフの準備として、自分なりの動きを見つけることが求められています。多くの人は定年後、すぐに自らの立場を変えることはできません。

一定の時間が必要になります。そのため50代から準備を始めて、社会のためになることを1つでも創設できることを願っています。

この記事のライター

  • JS
  • 女性・41歳
  • ウェブライター

Career Growth 編集部

ニュース編集 担当

株式会社ショーケースと株式会社レーザービームが共同運営・提供しているCareer Growthの編集部提供コンテンツ。

主として第2新卒、20代前半から30代後半までを主とした、グローバルな仕事・就職・転職の情報を扱う。