ホワイト企業認定済みなのにパワハラという矛盾|キャリアニュース

ホワイト企業認定済みなのにパワハラという矛盾

このニュースの概要は熊本県が独自に働きやすい企業を認定し定着しつつありますが、問題もあがっていて従業員が不満をかかえている企業もあるということです。

例えば医療福祉系企業は、2018年度にブライト企業となりましたが虐待があったり、上の指示が絶対で働きやすいものではありませんでした。その他にも認定企業の中には社内のパワハラで問題になった企業もあります。

「ブライト企業」光と影 熊本県 働きやすさ“お墨付き” 虐待、パワハラ疑惑も

熊本県が、働きやすい企業として“お墨付き”を与える熊本独自の「ブライト企業」制度。5年目を迎え認定企業は約300社となり、求職者が企業を選ぶ指標の一つになっている。ただ、業務に問題があったり、従業員から不満の声が上がったりしている企業もある。

菊池市で老人ホームなどを展開する医療福祉系企業は、2018年度にブライト企業となった。しかし2月、市や県の立ち入り調査を受け、入居者に対する虐待があったと認定された。複数の元職員によると、同社の給料は介護業界では比較的高いが、入居者への対応は一部の幹部の指示が絶対だったという。
続きはー「ブライト企業」光と影 熊本県 働きやすさ“お墨付き” 虐待、パワハラ疑惑も|Yahoo!ニュース

熊本県独自のホワイト企業認定制度の審査項目

このニュースのポイントは熊本県独自のホワイト企業認定制度の審査項目にあります。

内容が離職率や平均勤続年数、決算等からなりそこに実際に企業で働く従業員の声は反映されていません。
離職率や勤続年数だけではホワイトかブラックかは判別しきれません。

実際には退職したくても退職金がもらえるのが入社後3年経過してからのために退職を待っている可能性もありますし、そもそも辞めたくても強力な引き止めにより辞めれないだけかもしれません。

特にホワイト企業認定されたい企業であれば直接認定基準となる離職率には目を光らせているでしょう。

そして項目外について、実際働く従業員がブラックな部分を感じている可能性もあります。
例えばパワハラもそうですし、上層人の仕事への圧力や評価制度もそうです。

別の記事でスーパーで勤務する従業員に店長が「勤務中にトイレに行くな」と命令していたという行為が挙げられていました。

また勤務時間中の飲み物について自席で飲めないルールが存在する企業もあります。

就職希望者が気になるのはそういう「窮屈でなく、働きやすい環境であるか」ということも一つとしてあると考えます。

確かに利益が出ていて会社の運営が順調かどうかを決算で判断することも判断基準としては大事ですが、そのような働く環境・背景を確認せずに認定されたホワイト企業をそのまま信じて応募するのは危険だと言えます。

また、企業から提出された書類による審査が原則というのも問題です。

例えば残業時間です。企業が公認した残業時間と従業員が実際に働いた残業時間に乖離がある可能性があるからです。

労働基準監督署対策や残業代削減のために従業員のタイムカードを残業途中で押してしまうという企業も少なからず存在します。

また、残業時間が規定を超えてしまうと健康診断を受けなければならない社内規定があって仕事量でその健康診断を受ける時間がなかったり、評価を気にして残業時間を少なく申告してしまうケースもあります。

そのため求人で残業時間が少ない企業を選んで入社したつもりが、実際勤務すると求人内容に記載されていた残業時間より多かったという事案が発生するのです。

そのため、19年度からは制度を一部見直しているといっても、満足とは言えないのが現状です。

若年層に有利な就業環境「ユースエール認定企業」の探し方

制度を信じるか、有名無実化するか、自然淘汰されるか

どうしても書類から判断してしまうと従業員と経営者から提出された書類との意見に大きな乖離が生じてしまいます。

ではニュースの記事により実際に県庁の職員が出向いて従業員に実際の声を聞いてみたら良いんじゃないかとなるかもしれませんが、そんな簡単な問題ではありません。

現在の認定企業は約300社あります。

その約300社だけでも定期的に企業へ出向いて従業員の方々の意見を聞いて認定に反映させるとなると、かなりの時間と人を必要とします。

この制度に携わる部署であったとしても当然他の業務もあるわけですから、この業務だけを優先することはできません。

また他の業務とこの確認作業を両立させようとすれば、今度は部署の所員の勤務環境がブラックと言わざる得ない状況となってしまいます。
また現在の認定企業だけでなく新規の認定希望企業も加えると更に数は増えるでしょう。

しかも、例えいくつか企業をピックアップした上で認定企業に相応しいかどうか判断するために従業員に聴き取りを行なったとしても、従業員が本当のことを話してくれるかどうかは分かりません。

「もし正直に話してしまってそれを誰かに聞かれでもしたら自分の評価が下がる恐れがある」と思い、会社の都合のいい内容しか話さない可能性もあります。

もちろん個室で誰にも聞かれないように従業員全員に個別に話を聞くのであればまた変わりますが、それでも途方のない時間を要します。

だからこそ、この制度による認定企業に対して全面的にホワイト企業だからと安心せずに自身でも調べることが大切です。

転職サイトの社員口コミや実際に面接に行った際に従業員さんの表情や様子を見るだけでも十分判断材料の一つとなります。

もちろんこの制度で企業が運営的に上手くいっているのかどうかや、離職率が異常に高くない企業かどうかは認定されているかどうかで大なり小なり判断できるため、参考にする価値は十分にあります。

一つだけで判断せずに様々な場所から情報収集をして、自分の中のホワイト企業基準に当てはまるかどうかを判断していくことが大事です。

それぞれの判断基準や情報には各々の魅力があるため、良い部分を積極的に拾い上げていくことが求められます。

関連記事:転職する際に20代の介護職が取っておくと有利な資格ベスト5

この記事のライター

  • kawa
  • 女性・31歳
  • 会社員

Career Growth 編集部

ニュース編集 担当

株式会社ショーケースと株式会社レーザービームが共同運営・提供しているCareer Growthの編集部提供コンテンツ。

主として第2新卒、20代前半から30代後半までを主とした、グローバルな仕事・就職・転職の情報を扱う。