公務員試験不合格後の企業勤めで熱量は保てるか|キャリアニュース

公務員試験不合格後の企業勤めで熱量は保てるか

今年も9月が過ぎ、公務員試験の結果が続々でている時期です。

教育ベンチャーで人事をやっている私としては、この時期毎年学生の動向が変わるのを現場で感じています。

ニュース記事で、特に地方学生の公務員志望が高いとありましたが、その通りで、全国の学生と向き合っている中で、特に地方学生で、地方公務員や地方銀行を一緒に受けている学生は多々います。

ただ、気になるのはその動機です。

公務員試験が就活生をダメにする~地方学生の悪循環

公務員試験に失敗して民間企業に転換する就活生は地方出身者・地方大生が中心です。

理由は簡単で、地方出身者・地方大学の方が公務員志望者の割合は高いからに他なりません。

地方出身者だと親・親戚の圧力で、地元の有名企業を除けば公務員就職を強く勧めてくる、という事情があります。
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国ごとのエンゲージメントサーベイで日本は139か国中132位

合同説明会で、色んな学生に声をかけて「どんな業界・業種に興味がありますか?」「その理由は何ですか?」とヒアリングをしていると、民間企業の特定な職種を答える子の動機は比較的納得感があるのですが、公務員と答える学生の多くがあやふやな回答でした。

返答内容から見えたのが、育った環境に志望業界・志望職種が影響するということです。

地方公務員で警察官を希望している人は、「親戚が警察官をやっていたので憧れて志望するようになりました」や「親が地方公務員は安定しているから受けなさい」、「小学校の先生が魅力的で、小さい頃から目指していました」などと出会った人や育った環境で、将来への想いが醸成されていくのだと感じました。

ただ、いままで受けた影響で培われた価値観は大事にしてほしいと思うのですが、一方でそれを鵜呑みにして将来の選択をすると、あとあとこんなはずではなかったと後悔するのではないかと思っています。

2017年にアメリカのギャラップという会社が、世界中で組織のエンゲージメントを測るツールであるエンゲージメントサーベイを実施しました。

エンゲージメントサーベイを言い換えると、働く熱量です。

全世界1300万人のビジネスパーソンを実施して、国ごとの働く熱量を順位付けしていきました。

働く人の幸福度をはかるたった12の質問

全世界1300万人のビジネスパーソンを調査し、導き出したエンゲージメントを測定するたった12の質問が「Q12(キュー・トゥエルブ)」です。

この調査によると、日本企業はエンゲージメントの高い「熱意あふれる社員」の割合が6%で、米国の32%と比べて大幅に低く、調査した139カ国中132位と最下位レベルでした。

さらに言うと、「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」の割合は24%、「やる気のない社員」はなんと70%に達しています。

続きはー働く人の幸福度をはかるたった12の質問|プレジデントオンライン

そんな中、日本はなんと139か国中132位という結果だったのです。日本にいるビジネスパーソンのエンゲージメントの内訳が、シンプルでわかりやすかったです。

「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」は24%。「やる気のない社員」は70%、「熱意あふれる社員」は6%。

学生と話すとき、このエンゲージメント調査結果についてもよく話題に出します。

この数字に学生からはいつも驚かれます。公務員を志望すること自体については、素晴らしいチャレンジだと思うのですが、一番大切なのはどの進路を選択したとしても、その先、入社した先の人生です。

働き方改革と世の中では声高らかに言われていますが、働き甲斐にフォーカスをあてると、このエンゲージメント調査のような結果になってしまうのです。

これから就職していく学生には、働き甲斐をもって幸せに働いてほしいと思っています。

もちろん、学生時代まではすべて学校などの教育機関にお金を払って参加している「お客様」側だったので、世の中から手厚くサービスを受けてこれていましたが、社会人になると、いわゆる荒波が待っています。

やりたいことばかりではないし、我慢もしなければなりません。

上司とうまくいくとは限りませんし、ましては上司を選ぶこともできません。その中で、目の前のことにやりがいという価値を見出して、頑張っている、それが多くの日本のサラリーマンだと思っています。

頑張り屋の日本人気質によって日本は成立している

ここで一方思うのが、「周囲に不満をまき散らしている無気力な社員」「やる気のない社員」、合わせて94%にものぼりますが、それでも一生懸命仕事をしているというのは素晴らしいです。

頑張り屋の日本人気質に尊敬の念すらわいてきます。

これから働く環境は、いまの学生の親世代のとは多く変わり、すでに副業やビジネスを興す方も増えているのが実情です。

会社単位の組織で仕事を進めていたのも、会社という垣根を超えて、プロジェクトベースでの仕事で色んな企業と協力する機会も多々増えていくと思います。

そんな中、時代は会社などの組織で戦う時代から、個の力で戦う(稼ぐ)時代に変遷していくのではと思っています。

個の力を上げるのは、もともとの知識や経験はもちろんですが、一番はやる気に大きく影響するのではと思っています。

転職する社会人も多くなっている中、一度決めた道から変更があっても問題はありませんが、学生にとって、就職活動時期や進路を考える時期は、一生の中で、じっくり自分の働く価値観やどうやって生きていこうかというこれからを本気になって考える絶好の機会でもあります。

今まで色んな学生と会ってきた中で、出会う社会人によってその価値観が影響されるということがわかったので、学生にはぜひ色んな働く大人に会ってほしいと思います。

現場感として危機感を感じるのが、OB訪問OG訪問をする学生が最近減っていることです。

インターンをすることで会社の実情や仕事内容を深く知ることはできますが、やはり価値観を変えるほどの出会いとなると、個別に魅力的な社会人とじっくりお酒でも交わしながら語り合うということではないでしょうか。

仕事をする上で、色んな業界やそのサービスの先にいる人達のことを知ることは必要なことだと思っています。

就職活動が自身の幸せと将来の自身の介在価値に繋がる時間になることを祈ります。

この記事のライター

  • masa
  • 男性・35歳
  • 会社員

Career Growth 編集部

ニュース編集 担当

株式会社ショーケースと株式会社レーザービームが共同運営・提供しているCareer Growthの編集部提供コンテンツ。

主として第2新卒、20代前半から30代後半までを主とした、グローバルな仕事・就職・転職の情報を扱う。