希望の会社に就職しても環境が合わなければ転職が増えている|キャリアニュース

希望の会社に就職しても環境が合わなければ転職が増えている

今や終身雇用は崩壊しつつあると言われていますが、たしかに現代の20代、30代で転職経験のない方はまれな存在でしょう。

こちらの記事を見る限りでは、転職成功者の平均年齢が31.7歳とあり、20代後半から30代前半の転職者が多いことがうかがえます。

日本では、かつて年功序列制度と終身雇用、そして退職金もあり住宅手当や扶養手当も伴って会社が社員の生活をサポートしている側面がありました。

そのため、一度入社したら、年齢が上がるごとに給料も保証され、それなりの役職に就くこともでき、マイホーム、退職金と年金で老後を賄う、そうしたライフプランが確保されていたのです。

さらにかつては、女性と言えば結婚すれは寿退社し専業主婦になることが当たり前だった時代です。

転職サービス「doda」転職成功者の年齢調査(2019年上半期) 転職成功者の平均年齢は31.7歳、20代以下の転職者が増加 ~「営業系」は、20代以下での転職が6割を超える~

2019年上半期に転職した人たちの平均年齢は31.7歳で、前回調査(2018年下半期)と同様の結果となりました。男女別では、男性の平均年齢は32.6歳と前回から0.2歳アップしましたが、女性は前回調査と同じく29.8歳でした。女性の転職年齢は、2007年の27.6歳から徐々に上がり続け、ここ3年ほど高止まりの傾向にあります。

(中略)

職種別に年齢の内訳を見ると、20代以下の割合が半数を超えたのは「営業系」「販売/サービス系」の2職種でした。

特に「営業系」については61.5%と、前回調査から1.9ポイント増加しており、20代以下での転職が多い傾向が続いています。また前回調査において、20代以下と30代で12.8ポイントの差があった「企画・管理系」は、1.7ポイント差まで縮まっており、30代に次いで20代以下の割合も大きく伸びました。
続きはー転職サービス「doda」転職成功者の年齢調査(2019年上半期) 転職成功者の平均年齢は31.7歳、20代以下の転職者が増加 ~「営業系」は、20代以下での転職が6割を超える~|時事ドットコムニュース

希望の会社に就職しても環境が合わなければ転職

企業に就職する女性は、ある意味男性社員の花嫁候補のような存在でした。

今では信じられませんが、戦後間もない頃は女性の求人に「容姿が端麗であること」が応募要件として記されていたそうです。

ある程度男女平等が叫ばれて久しい昨今ですが、現代でも既婚者の出会いのきっかけは、職場結婚が3割を占めると言われているため会社と結婚はまだまだ間繋がっているように見えます。

ともあれ、経済も右肩上がりだった昭和の時代は、会社が結婚のきっかけを提供し、上司が結婚式に参加し、社員も家族という考えは広く受け入れられていた時代です。
そんな時代であれば、一度就職したら家族として定年まで勤めあげたことでしょう。

しかし現代は、経済の低迷とともに会社に対する考えも変わってきました。

転職理由で最も多いものが「職場の人間関係」と言われるように、希望の会社に就職しても環境が合わなければ転職する人が非常に多いのです。

実は、転職が珍しくないアメリカなどは、転職理由として最も多いのが「給料のアップ」なのです。

日本では収入が減っても、残業が少なかったり環境がよさそうであれば転職をする人が多いのですが、海外ではステップアップの目的での転職が最も多いのです。

確かに、通常現在の会社でキャリアに行き詰まり、より高いパフォーマンスと収入を求めて転職する方が、本人の為にも会社の為にもいいように思われます。

その背景には、かつてあったような家族的な付き合いを求める会社がいまだ多いことが原因ではないでしょうか。

会社の飲み会や、接待、研修旅行、仕事が終わっても帰りづらい雰囲気など、会社の空気がダイレクトに影響してしまうのが日本の社会でしょう。

そうなると、いくら自分の仕事が終わっていても、承認をもらわなければならない上司が夜まで会議をしているとか、上司が帰らないとか、そうした理由から残業せざるを得なくなるケースは少なくありません。

また、定時で帰ることや有給消化に関してよくない顔をする年配の会社員は多いものです。

現代の30代以下と、その上の世代に完全なジェネレーションギャップがあることにも問題がありそうです。

給与だけでは無いやりがい世代の台頭

給与改定や評価制度の変更などで基準を設定し、社員に公平な評価をする目的と言いつつも、収入に納得できている労働者は少なく不満が生まれてしまいます。

そうなると、若い世代ほど転職を考えることは容易に想像できます。

さらに、最近の人材不足もあり、今の会社で収入アップを待つよりも、現在より高い初任給やが設定されて入れば、他社が魅力に感じる事は多いでしょう。

または、同程度の額ながらも労働時間が短い、フレックスタイムが導入されているなど働き方に寛容であれば、そうした会社が魅力的に感じます。

かつてはしっかりとした歴史ある大企業が人気だったものの、最近は労働環境や働き方の自由度でいえば、ベンチャー企業のスタイルは若い世代にマッチしているといえますし、老舗の大企業のような体質は、実は現代の価値観とズレがあり若い人には働きにくいと感じる事もあります。

かつての会社員の労働モデルは、先ほど述べたとおり、会社の内情をよく知る「事務の女の子」が花嫁候補として入社し、結婚後は長時間労働に従事する旦那様を全面的にサポートし、老後は退職金で悠々自適に暮らす、というスタイルでした。

しかし今の時代、退職金や手当がなくなる会社も少なくないため、長時間労働で会社に奉仕する意味を見いだせないことでしょう。

さらに、経済の低迷は夫婦が共働きに成子を促しているようなものです。

結婚したからといって、家事を丸投げされては有職者である妻も抱えきれません。

そうなると結局は、男性も女性も、家庭と仕事を両立することが当たり前となり、よりより給料よりも、よりよい労働環境を求めて転職をするケースは増えて当然と言えるでしょう。

しかしそれはある意味、仕事中心だった人生モデルが、生活を楽しむための仕事、という新しいモデルに変わることを示しているのではないでしょうか。

これまでの労働モデルの結果が現代社会だという事を考えれば、今後働き方が変わり社会もいい方向に変わることに期待したいと思います。

この記事のライター

  • ひろの
  • 女性・32歳
  • IT企業広報

Career Growth 編集部

ニュース編集 担当

株式会社ショーケースと株式会社レーザービームが共同運営・提供しているCareer Growthの編集部提供コンテンツ。

主として第2新卒、20代前半から30代後半までを主とした、グローバルな仕事・就職・転職の情報を扱う。