退職代行サービスが大人気 – 広がりと若者の感覚|キャリアニュース

退職代行サービスが大人気 – 広がりと若者の感覚

本人の代わりに退職手続きを進めてくれる退職代行サービスが広がりを見せています。

このサービスが始まった当初は「退職手続きぐらい自分でするのが常識」と多くの企業が軽く見ていたそうですが、もはや企業側も無視できないサービスとなりつつあります。

一体なぜこれほどまでに広がりを見せているのでしょうか。

退職代行「大人気」、20~30代に広がる「コスパ意識」の恐ろしさ

「退職代行」はなぜ止まらないのか
本人に代わって会社と退職の手続きを行う「退職代行」が話題だ。

サービスを提供する会社EXITでは、20代男性を中心に月に300件もの依頼があるという。

同社の公式ウェブサイトには、「明日から会社に行かなくてもOK」「スピード退職」などの刺激的なコピーが踊る。

メールやLINEで依頼するだけで、文字どおり、本人はその瞬間から会社と一切関わることなく退職できるのが、人気の理由なのだろう。費用は3〜5万円だ。
続きはー退職代行「大人気」、20~30代に広がる「コスパ意識」の恐ろしさ|マネー現代

この記事では若者世代のコスパ意識が影響しているのではないかと分析しています。

特にスマホなどで直ぐに最適解を見つけ出せる若者にとって、わざわざ煩わしい退職手続きによって時間を失うぐらいなら、退職代行サービスによって直ぐに会社を退職することで時間のコストをかけずに済むと考えているのではと分析しています。

しかし問題の本質はそこではないように感じています。若者のコスパ意識というよりも退職代行を利用しなければ会社を辞めることができない、退職の意向を示しても慰留されて辞めることができないという会社の体質的問題が見え隠れしています。

この記事でも少し触れていますが所謂「慰留ハラスメント」と呼ばれるものです。

慰留ハラスメントとは

退職の意思を強く見せているにもかかわらず、過度の引き止め、慰留によって幾度も面談が繰り返されるなど、必要以上に退職志願者に精神的苦痛を与えるものをさす。

後任者がいないことを理由に「替わりの人が見つかるまで」と残留を暗に強要し、退職志願者も責任感から辞めることを強く言えなかったりする場合もある。

退職代行とは

退職代行とは退職希望者に変わって、退職の意思を会社側に伝え以後の手続きを全て代行するサービスである。退職希望者はメールやLINEで依頼するだけでサービスを依頼可能で、退職希望者はそれ以降、会社と一切関わることなく退職できる。

近年増えている慰留ハラスメントに負担を感じ、手軽な退職代行に価値観を見出す若者が多いという。

企業側としては採用するにあたって少なくない経費を使い人材を雇い入れているので簡単に人材を手放したくないという現状があります。

また人材が離れ離職率が増加してしまいますと世間ではブラック企業などのあらぬレッテルを貼られるリスクがあります。このような背景が慰留ハラスメントの温床となっている面も否めません。

このような慰留ハラスメントは今に始まった事ではなく、40代50代で働いている方も一度は経験しているのではないでしょうか。しかしまだ終身雇用の名残があり、転職市場も活発ではなかった時代には、辞めようと思っても辞めれずにこのような慰留ハラスメントにより転職を諦めた方は少なくないはずです。

しかし時代はあの大企業のトヨタでさえ終身雇用には限界があるという発表をする時代です。

一つの会社で働き続けることができる保証はない時代で、今の会社が合わずに見切りをつけて自分に合う別の会社を探したいという考えは合理的な発想で、その活動を止めようとする会社側が実は非合理的なのです。

退職代行サービスの流行は日本的な終身雇用の崩壊を象徴しているではないかと思います。

一度会社に入ったらずっと働き続けるべきだというのは終身雇用時代の話であり、今の時代では通用しない話です。

しかし構造的に多くの企業には終身雇用の名残が残っており、それが「常識がない」「10年は働くべきだ」「今は我慢する時だ」などの慰留ハラスメントへと繋がっていくのではないでしょうか。

このような日本的な企業構造が変革していかない限りは、まだまだ退職代行サービスの広がりは続いていくのではないでしょうか。

この記事のライター

  • ライト太郎
  • 男性・30歳
  • 自営業

Career Growth 編集部

ニュース編集 担当

株式会社ショーケースと株式会社レーザービームが共同運営・提供しているCareer Growthの編集部提供コンテンツ。

主として第2新卒、20代前半から30代後半までを主とした、グローバルな仕事・就職・転職の情報を扱う。