レンタル「なんもしない人」で判るサービスとしての価値|キャリアニュース

レンタル「なんもしない人」で判るサービスとしての価値

この記事のライター

  • 駄犬
  • 女性・35歳
  • 自由業

日経新聞によれば平成の30年間は産業構造が変化し、サービス業への転換が進んだとあります。

卸売等の中間業者は減少し、小売りと生産者が直接やり取りするようになったとあります。

しかしサービスとは何か?

2006年ある経済学者が著作にて所有権を伴わないベネフィットについて解説しています。

何もしないでいてくれる 「レンタルなんもしない人」が人気の理由

何もしないでただそこにいる。そんなサービスを提供する男性、「レンタルなんもしない人」がブームになっている。

関連書籍が次々と出版され、テレビやラジオにも出演。彼の元には毎日20件以上の依頼が、ツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)で届く。なぜ人は「なんもしない人」を求めるのか? 

なんもしない人は、本当に何もしないのか?
続きはー何もしないでいてくれる 「レンタルなんもしない人」が人気の理由|毎日新聞

それによるとサービスとは「レンタル」の形式をとり、顧客はモノの使用、労働力や知識の確保、施設やシステム利用の権利などをレンタルすることによってベネフィットを得る。

価値が生まれるのは顧客が期待通りの経験や解決策を手に入れた時であると定義しています。

人間を所有することはできませんが、経験や知識をレンタルすることはできます。

また所有するのに合理的な理由がないもの、または使用後に不要になるものはレンタルという形式であれば、一部の組織や人間しか保持できない者も共有という形で保持することができます。

今後、こうした所有権を伴わない「レンタル」は多くの業態で進んでいくだろうと論文の最後に結んでいます。

現在、所有を伴わないサービスは多くの場所で見ることができます。

「物のレンタル」、「スペース場所のレンタル」、「労働力や専門知識のレンタル」、「システムの共同使用」。

派遣労働者も労働力の期間レンタルの一種でしょう。人もモノも一個のサービスとして切り売りされていきます。

所有(正社員)を伴わない、労働力を一定期間保持することによって企業は新たな分野でリスクを減らしながら事業を拡大することができます。

一方で、こうした将来に渡っての賃金獲得が見込めない労働者の増加によって消費力のある健全な消費者は減る事にはなります。

人やモノの切り売り、「レンタル化」は、産業構造の変換と共に今後もさらに進んでいくでしょう。

しかし友人や家族としてのある種の「親密さ」を切り売りするサービスが出始めたのは、サービス化が進んだ現在でも顕著な事例です。

ここで求められているのは、昔ながらの親密さではなく、一定の距離を置いた他人と家族の中間のような存在です。

レンタル期間が終われば、保持する合理的な理由がない為、契約は切られ元の「他人」に戻ります。

人がコミュニケーションを必要とする生き物である限り、こうした需要は続くでしょうが、昔ながらの人間関係と今のドライな人間関係を掛け合わせたようなサービスが求められているのは、今の時代を象徴する出来事かもしれません。

産業構造が変換しても、こうした人やモノを仲介するプラットフォームのような「サービス」は形を変えて存続していくでしょう。

Career Growth 編集部

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株式会社ショーケースと株式会社レーザービームが共同運営・提供しているCareer Growthの編集部提供コンテンツ。

主として第2新卒、20代前半から30代後半までを主とした、グローバルな仕事・就職・転職の情報を扱う。