24時間営業という店舗スタイルは無くなるのか?|キャリアニュース

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この記事のライター

  • ゆうき
  • 男性・37歳
  • 営業職

これまでの小売りや飲食業界は営業時間が長く労働が過酷なイメージでした。

しかしそれも近い将来変わってくるかもしれません。今や当たり前になってしまったコンビニの24時間営業。利用する側にとっては便利なものでしたが、これを維持する店舗側の負担は過酷なモノでした。

昨今、24時間営業を含む営業時間の長期化が見直され始めています。

24時間営業やめた大阪のセブンイレブン、メディアに取り上げられるまでに本部と何があったのか?

コンビニエンスストア最大手のセブン―イレブンに、たった1人で「反旗」を翻したオーナーがいる。大阪府東大阪市の松本実敏さん(57)。

人手不足で過酷な勤務状態が続いたため、24時間営業をあきらめて「時短」へと踏み切った。

これに対し、本部側は猛反対、問題は解決されていない。

「私たちは命を脅かされている」。怒りの声を上げる松本さんのもとに、各地のコンビニ経営者から賛同の声が続々と寄せられている。

詳しくはー24時間営業やめた大阪のセブンイレブン、メディアに取り上げられるまでに本部と何があったのか?|HUFFPOSTをご覧ください

24時間営業の問題点としてまず挙げられるのは「人手不足」という点です。

読者の皆様もコンビニでよく夜間アルバイト募集の張り紙を目にすることがあると思いますが、コンビニの人手不足は深刻です。

この問題提起をされたオーナーさんは、大学生のアルバイトが就職を機に5人同時に辞め、その直後に奥さまがガンで亡くなり、神奈川で一人暮らしをしていた大学生の息子さんを呼び戻して満身創痍のなか24時間営業を続けられていました。

そう高くはない時給で夜間シフトもこなせるアルバイトは簡単に見つかるわけありません。

したがってオーナー自らが体を張って24時間営業を継続する選択肢のほかは残されていなかったのです。そうした状況の中での問題提起でした。

次に24時間営業の問題点として挙げられるのが、「24時間営業はもうかるのか?」という点です。

これについてはファミリーレストランのロイヤルホストが売り上げを伸ばしつつ24時間営業をやめることに成功しています。

その要因については、24時間営業をやめたり年三回の休業日を設定したりするなどして社員の労働環境改善に努めたところ、来店客に対するサービスが向上してそれが売り上げ増につながったと分析しています。

疲れ果てた顔で接客されるより、健康的な笑顔で接客されるお店のほうが来店しやすく滞在時間も長いということなんですね。

こうした状況の中でも24時間営業を継続したいという思惑の中には、もちろん客にとっての利便性やさまざまなニーズを拾いたいという点もありますが、やはり大きいのはライバル店の存在ということです。

閉店時間を理由にライバル店に客が流れ、それが習慣化しまうことを恐れているのです。

ライバル店同士のそういった思惑が負の連鎖を作り、現場にしわ寄せが来ている状況です。

翻ってヨーロッパなどではこういう状況を防ぐために、飲食店や小売店は「私たちは休む」という意識を共有しています。

でもそれではどうしても利用したいと思っているお客さんが困るので「数店舗だけは営業する」というスタイルをとっています。

過酷な労働環境が当たり前だった日本の小売りや飲食業界もヨーロッパ型への転換点に来ているのかもしれません。