ハローワークが主催する子育てママ向け職業訓練とは?

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「子どもを産んで子育てに追われてきたけど、最近ちょっと落ち着いてきた」
「家計のことも考えるとそろそろ働きに出たい」
「けど、出産や子育てに追われ、しばらく仕事してないから、ちゃんと働けるか不安……」

子育てママの中には、このような再就職のお悩みをお持ちの人もいるのではないでしょうか。

再就職を不安に思う方にオススメなのは、ハローワークの提供する子育てママ向けの職業訓練です。

無料でビジネススキルの習得や資格取得が可能なんです。しかも嬉しいことに、子どもを預けたり、雇用保険や給付金をもらったりしながら勉強できるところもあります。

そこで今回は、ハローワークが主催する子育てママ向け職業訓練を解説します。

職業訓練の種類や特徴、給付金をもらいながら受講する方法や、子どもの預け先、申し込み方法などをわかりやすく紹介していきます。

「ハローワークが主催する子育てママ向け職業訓練とは?」の要約

この記事のポイント
  • ママ向けの職業訓練は「公共職業訓練コース」と「求職者支援訓練コース」。どちらでも受講可能
  • 受講は無料。条件がそろえば給付金ももらえる
  • 託児サービスがある場合も。ハローワーク窓口に相談を

ハローワークの子育てママ向け職業訓練は無料で受講できる


子育てママ向けの職業訓練は、テキスト代などの実費を除き無料で受講できます

職業訓練の受講期間は概ね2ヶ月~6ヶ月程度です

受講するためには最寄りのハローワークに訪問し、職員と相談をしていく必要があります。

ここからは、ハローワークの提供する職業訓練の全体像について説明していきます。

ハローワークの子育てママ向け職業訓練は無料で受講できる

  • ハローワークによる子育てママ向け職業訓練は2種類
  • 公共職業訓練コースは失業手当をもらっている人向け
  • 求職者支援訓練コースは失業手当をもらっていない人向け
  • 実際はどちらでも受講できる

ハローワークによる子育てママ向け職業訓練は2種類

ハローワークではさまざまな種類の職業訓練(ハロートレーニング)を提供しています。その中で、子育てママ向けの職業訓練は「公共職業訓練コース」と「求職者支援訓練コース」の2種類です

基本的には「公共職業訓練コース」と「求職者支援訓練コース」の間に大きな違いはありません。しかし、主な対象者や受講期間に若干の違いがあります。

公共職業訓練コースは失業手当をもらっている人向け

公共職業訓練コースは、雇用保険の失業給付金を受給している人が主な対象です。

生活費の一部を失業給付金でまかないながら、職業訓練を受けられます。

公共職業訓練コースには次の3種類があります。ですが子育てママなら、ほとんどの方が「離職者訓練」のみを考えれば大丈夫です。

公共職業訓練コースの種類

  • 離職者訓練:現在定職についておらず(※)、仕事を探している人向け。受講期間は3ヶ月~1年程度、受講料は無料(テキスト代を除く)
  • 学卒者訓練:高度な技術者になりたい人向け。受講期間は1~2年程度、受講料は有料
  • 在職者訓練: 現在定職についている人向け。受講期間は2~5日程度、受講料は有料

※厳密には週の所定労働時間が20時間未満であること
引用:公共職業訓練について|厚生労働省

なおこの記事では、公共職業訓練コースの内容を「離職者訓練」に絞って解説します。

求職者支援訓練コースは失業手当をもらっていない人向け

求職者支援訓練コースは、雇用保険の失業給付金を受給していない人が主な対象です。

受講期間は公共職業訓練コースと比べて短め(2~6ヶ月程度)。テキスト代などは必要ですが、受講料は無料となっています。

早くスキルを身につけて働きたい人向けのコースといえるでしょう。

なお「求職者支援訓練認定コース」と表記しているホームページもありますが、これは「求職者支援訓練コース」と同じです。

実際はどちらでも受講できる

ここまで「公共職業訓練コース」と「求職者支援訓練コース」の主な違いは、失業手当の受給有無にあると解説してきました。

しかし実際のところは、求職者であればどちらのコースも受講できます。

失業手当をもらっていても「求職者支援訓練コース」を受講できますし、失業手当をもらっていなくても「公共職業訓練コース」を受講できるのです。

したがって受講する側としては、2つのコースの違いをあまり意識する必要はありません。ただし、応募人数によっては、希望のコースを受けられない場合もありますので、ハローワークに確認する必要はあります。

「求職者支援訓練」および「公共職業訓練」両方のコースから、受けたい講座を探せば大丈夫です。ここは誤解しやすいので、しっかりとご理解ください。

そもそもハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)とは


ところでそもそもハローワークは、なぜこのような職業訓練を提供しているのでしょうか。

ハローワークの提供する職業訓練(ハロートレーニング)の概要について解説します。

そもそもハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)とは

  • ハロートレーニングは求職者なら誰でも受けられる
  • 年間約30万人の求職者が利用
  • 無料で受講できる
  • お金をもらいながら勉強もできる

ハロートレーニングは求職者なら誰でも受けられる

ハロートレーニングとは「公共職業訓練」や「求職者支援訓練」などを含めたハローワークが提供する職業訓練の総称です。そしてハロートレーニングの目的は、ひとえに「雇用の安定」にあります。仕事を探している人が着実にスキルアップをし、安定した仕事につくことを目指しているのです。

そのため子育て中のママさんはもちろん、無職の期間が長い方や障害のある方など、仕事を探している人であれば誰でもハロートレーニングを受講できます。それぞれの人の背景にあわせたスキルアッププログラムを提供してくれているんです。

ちなみに求職者は誰でも受講できますが、一度ハロートレーニングを受講した人は他の職業訓練コースを受講できなくなる場合もあります。

年間約30万人の求職者が利用

ところで、ハロートレーニングの受講について、このように思う人もいるのではないでしょうか。「職業訓練を受けるのはなんだかちょっと恥ずかしい」と。

ですがご安心ください。ハロートレーニングは年間約30万人が受講しています。多くの人が受講していますので、決して恥ずかしいことではありません。

詳しくは以下のサイトからもご確認いただけます。

ハロートレーニング

無料で受講できる

先ほども触れましたが、「公共職業訓練コース」の離職者訓練、および「求職者支援訓練コース」の受講費は無料です。

交通費や教材費などの実費負担は必要ですが、何かとお金のかかる子育て世代にはありがたい制度です。

お金をもらいながら勉強もできる

これがハロートレーニングの最も大きいメリットといえるかもしれません。

雇用保険の受給資格がある人は、失業手当を受給しながら受講できます。

また、失業手当受給の対象者でなくても、所定の条件を満たせば「職業訓練受講給付金」がもらえる場合もあります。

「職業訓練受講給付金」の支給金額は次のようになっています。

職業訓練受講給付金の支給金額

  • 職業訓練受講手当:月額10万円
  • 通所手当:職業訓練校までの経路に応じた所定の額(上限額あり)
  • 寄宿手当:月額10,700円

完全に給付金だけで生活するのは難しいかもしれませんが、生活の足しにはなるはずです。

詳しい受給条件については厚生労働省のホームページを確認ください。

職業訓練受講給付金(求職者支援制度)

公共職業訓練コースと求職者支援訓練コースで何が学べるのか


ここからは具体的に、「公共職業訓練コース」と「求職者支援訓練コース」でどのような講座があるのかを確認していきましょう。例として、東京で開催される講座を紹介します。

公共職業訓練コースと求職者支援訓練コースで何が学べるのか

  • 公共職業訓練コースで受講できる講座の例
  • 求職者支援訓練コースで受講できる講座の例

公共職業訓練コースで受講できる講座の例

公共機関である「東京都立職業能力開発センター」で開催される講座と、民間教育機関に委託して開催される講座の2種類があります。

東京都立職業能力開発センターでの講座

受講期間は科目によって異なりますが、概ね2ヶ月~1年です。

東京都立職業能力開発センターでの講座例

  • 若年者就業支援科(溶接コース)
  • 板金溶接科
  • 溶接科
  • 三次元CAD科
  • プラスチック加工科
  • 住宅内外装仕上科
  • 内装施工科
  • マンション改修施工科
  • 住宅リフォーム科
  • グリーンエクステリア科
  • 造園土木施工科
  • 配管科
  • 建築設備施工科
  • 建築CAD科
  • 電気・通信工事科
  • セキュリティサービス科
  • ネットワーク施工科
  • 電気設備管理科(一般)
  • 若年者就業支援科(塗装コース)
  • 若年者就業支援(建築塗装コース)
  • DTP科
  • グラフィック印刷科
  • 印刷企画営業科
  • メディアプロモーション科
  • 介護サービス科
  • 福祉用具科
  • 介護福祉用具科

短期課程(無料の科目) | 都立職業能力開発センター | TOKYOはたらくネット

民間教育機関での講座

受講期間は3ヶ月と6ヶ月の2種類があります。以下のような科目が受講できます。

民間教育機関での講座例

  • AI・IoT科
  • WEBデザイン&プログラミング科
  • WEBクリエイター科
  • 基本情報技術者と Python科
  • オフィスソフトITマスター実践科
  • WEBクリエイター養成科
  • WEBサイトクリエイター科
  • マークアップ WEBデザイン科
  • ITパソコンマスター科
  • ビジネスアプリケーション習得科
  • 介護初任者・レク・介護事務科
  • 医療・調剤薬局事務と医療コンシェルジュ科
  • 医療事務・医事コンピュータ・調剤事務科
  • 財務管理・キャッシュフロー会計科
  • 総務・経理実務科
  • 簿記会計科
  • 社会保険・給与実務科
  • 観光総合ビジネス科
  • 国際ビジネス科
  • 宅建業・不動産業就職科

民間教育機関での職業訓練 | TOKYOはたらくネット

求職者支援訓練コースで受講できる講座の例

求職者支援訓練コースも、東京で開催される講座の例を紹介します。

基礎コース

基礎コースでは、事務職として働く上で必須となるパソコンの基礎を習得できます。具体的には以下のような講座が東京で開催されています。受講期間は3ヶ月前後です。

求職者支援訓練コースの基礎コース講座例

  • 初歩から始めるビジネスパソコン基礎科
  • 初歩からできるビジネスパソコン基礎科
  • パソコンスキル基礎科

求職者支援訓練 募集中ページ/厚生労働省 東京労働局

実践コース

実践コースではより専門的なスキルを学習できます。受講期間は4~6ヶ月程度です。東京では次のような科目を受講できます。

求職者支援訓練コースの実践コース講座例

  • はじめてのWEBサイト制作(午後)科
  • ゲーム・アプリ・WEBクリエイター養成科
  • アプリ・WEB・システムエンジニア養成科
  • オフィスワーク総合マスター(午後)科
  • 会計ソフト入力 総務・経理実務科
  • パソコン・経理・総務・表計算VBA実務科
  • ファイナンシャルプランナー事務科
  • 基礎から学ぶ医療事務・医師事務作業補助者養成科
  • 介護職員初任者・看護助手・福祉用具専門相談員養成科
  • 介護職員初任者研修科
  • これからはじめる WEBデザイン ・ ディレクション科
  • グラフィックデザイン(午前)科
  • グラフィックデザイン(午後)科
  • 初心者からOK WEBデザイナー・ディレクター・マーケティング養成科
  • インテリアデザイン(午後)科
  • ネイリスト養成科
  • ネイルサロン就職養成科
  • ネイリストマスター養成科
  • 日本語教師養成科
  • 日本語講師養成科

求職者支援訓練 募集中ページ/厚生労働省 東京労働局

興味ある講座があれば、受講を検討してみてくださいね。

子育てママが受講するには?


子育てママが教育訓練を受ける上で一番気になるのは「子育てや家庭と訓練の両立ができるか」ではないでしょうか。気になるあれこれをQ&A形式で解説します。

子育てママが受講するには?

  • Q.子どもを育てながら通えるの?
  • Q.ママさんが自分ひとりだけで浮かない?
  • Q.職業訓練が終わったあとに就職先はどうみつければいいの?
  • Q.子育てパパでも利用できる?
  • Q.どうやって申し込むの?

Q.子どもを育てながら通えるの?

A.託児つきコースがあるところも

講座によりますが、託児サービスが受けられる講座も多くあります。

たとえば東京都では、職業能力開発センターで提供する、主に製造業に関する職業訓練を対象に託児サービスを提供。東京都が保育料を月額66,000円まで負担してくれます。

Q.ママさんが自分ひとりだけで浮かない?

A.7割以上が女性

「受講している女性が自分だけだったらどうしよう」と不安になるかもしれませんが、ご安心ください。

厚生労働省によると、職業訓練の受講者の7割以上が女性。もちろん講座にもよりますが、女性がひとりだけで浮くことはそれほどなさそうです。

ハロートレーニング

Q.職業訓練が終わったあとに就職先はどうみつければいいの?

A ハローワークに加え、転職サイトの利用も

ハローワークだけではなく転職サイトや転職エージェントの利用も検討することをオススメします。

なぜかというと、ハローワークの扱う求人の種類には偏りがあるからです。

実際にハローワークに問い合わせたところ、「福祉職や地域密着型企業の求人は多いが、たとえばIT系企業のような求人は少ない」とのことでした。

転職サイトや転職エージェントのサービスは、再就職にも利用できます。満足いく再就職を実現するためにも、幅広く情報を集めることをオススメします。

Q.子育てパパでも利用できる?

A.もちろん利用可能です

今回紹介した職業訓練や託児サービスは、男性であってももちろん利用できます。

Q.応募すれば必ず受講できるの?

応募者が少ない場合、講座開催自体が中止になる可能性があります。

また、応募者が多数の場合は抽選になりますが、その際には各コースの「主な対象者」が優先されます。

つまり、受講したい講座が「公共職業訓練コース」の場合は失業手当をもらっている人が、「求職者支援訓練コース」の場合は雇失業手当をもらっていない人が優先されるのです。

応募状況は講座や開催時期によっても異なりますので、詳細はハローワークにご相談下さい。

Q.どうやって申し込むの?

A.ハローワークへ相談が必要

職業訓練の受講手続きは、電話やインターネットだけで済むものではありません。ハローワークの窓口に行き、キャリアアドバイザーに相談しながら所定の手続きを経る必要があります。

子育て中でもキャリアを諦めたくない人は職業訓練の利用も検討を

子育て中だからといって、キャリアを諦める必要はありません。

職業訓練をうまく活用すれば、ただ勉強できるだけではなく、子どもを預け、給付金をもらうことも可能です。

勉強したい分野や得たいスキルがある人はもちろん、今後どうやって再就職をすればいいかわからず悩んでいる人は、職業訓練の受講を検討してみてください。

子育て世代に特化したハローワークのサービスについては以下の記事も参考にしてください。

マザーズハローワークとは?受けられるサービスと職業紹介内容