就職面接時に合否に影響を与えるマナー15選 | 面接の達人になる

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マナーの中には社会人でも不慣れなものがあり、マナーを意識するよりも内容で勝負したい応募者も多いかもしれません。

今回は「就活面接」で使える15のマナーをご紹介します。マナーは理由が分からないと億劫ですが、意味がわかると自然にできるものです。希望する企業の面接で合格するため、ライバルに差をつけるために、合否に影響を与え

るマナーを知っておきましょう。

人の印象はマナーに左右される

「人の印象は会って15秒で決まる」と言われています。この15秒間では「見た目・声・動作」からの情報が相手に届き、その時点で「感じが良い人」「なんとなく印象が悪い人」など「暫定的な判断」がなされるのです。

就活で行われる面接では、この「15秒間の印象をいかに良くできるか」ということが大変重要です。そしてこの15秒間の印象を左右するのが「マナー」であるということは、案外知られていないかもしれません。

「見た目・声・動作」これらは正しいマナーを守ることで、自然に良い印象へと導くことができます。

合同面接・集団面接ではライバルに差をつけることも

「面接」というと、どうしても自分が発言する内容に気持ちが行ってしまいがちです。もちろん、どんな発言をするのかという点は重要かもしれません。

しかし、合同面接や集合面接などライバルと一緒に面接に臨む場合は、ライバルたちも当然発言する内容を磨いて来ているでしょう。

ここでライバルに差をつけるのが「マナー」です。同じ発言をしても、マナーが守られている人の方がより良い印象となり、面接官にポジティブな印象として残りやすくなります

就活の面接マナーには2種類ある

「マナー」と一口に言っても、その内容は大きく2つに分けられます。ひとつは、誰もが知っているメジャーな「お約束マナー」、もうひとつは、あまり広くは知られていないけれど、その分知っていると得をする「隠れマナー」です。

面接では「お約束マナー」を取りこぼすことはできません。多くの応募者がお約束マナーを守っている中で、自分だけがマナー違反をしてしまえば大きく減点される可能性が高くなります。

「隠れマナー」はお約束マナーほどは知られていなくても、社会では暗黙のルールとされるものばかりです。そのため隠れマナーを守っているだけで、できる社会人という印象を与えることができます。

面接の流れに沿ったマナー対策

ここからは実際に就職面接時の合否に影響を与えるマナーを15個ご紹介します。面接の流れに沿って、解説しますし「お約束マナー」「隠れマナー」がわかりやすいようにご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「受付」すでに面接は始まっている

まずは受付のシーンです。企業がビルに入っている場合はビルに入るところから面接は始まっていると思ってください。

面接をするのは面接官だけではありません。遠目で偶然応募者の行いを見かけた社員の方が、面接官に印象を伝えるということはよくある話です。

どこから見られていても問題がない振る舞いを意識しましょう。

①【お約束マナー】遅刻は厳禁!約束の時間5分~10分前到着

  • 絶対に遅刻をしない
  • 万が一交通事情などで遅れる場合は必ず連絡を入れる
  • 約束の時間5分~10分前に受付に到着する
  • 早すぎる時間は迷惑となる

面接に限らず、社会人は時間に厳しくなければなりません。面接も当然時間を厳守するようにしてください。遅刻はもってのほかです。少し電車が遅れた程度で遅刻するようでは、常識があるとは思ってもらえません。万が一の場合を考えて、時間には余裕を持って家を出るようにしましょう。

注意したいのは「早すぎる時間には行かない」ということです。企業は応募者を迎えるための準備を時間に沿って行っています。早すぎる到着は先方の迷惑になる可能性があるということも知っておきましょう。

②【隠れマナー】受付は面接と同じ温度で

  • コートやマフラーはビルの外で脱ぎ、腕に掛ける
  • 受付前では一礼し訪問用件を伝える
  • 「あの~」「えっと」などの言葉を出さないように、ハキハキと話す

受付は対面・内線とさまざまな形式があります。しかし、どの場合も面接と同じ温度で対応することを心がけてください。受付の人だから関係ないだろう、などと考えていると大変な失態に繋がることがあります。

「恐れ入ります、本日○時より面接をしていただく○○××(フルネーム)と申します」など、訪問の意図を明確に伝えるようにしてください。

 

「待ち時間」気を抜きすぎると危険

受付を通過して、待機場所に通されたら面接が始まるまで気を抜かずに過ごしましょう。目の前から知らない人がいなくなったことで、一息つきたくなるのはわかりますが、先にもお伝えした通り、どこで誰が見ているかはわかりません。

所定の場所で座る場合は姿勢を正して待ちましょう。立ったまま待つ場合も同様です。くれぐれもスマホを取り出してゲームをしながら待つ、ということがないようにしてください。

③【お約束マナー】スマホの電源が切れていることを確認する

  • 待ち時間にスマホで暇つぶしをしない
  • スマホはマナーモードではなく電源を切る

スマホはビルに入る前に電源から切っておくことをおすすめします。音が鳴らなければ良いという理由で、サイレントモードにする人は多いようですが、万が一のことを考えて電源から切っておきましょう。

ちょっとした誤作動で音が鳴ってしまったり、バイブレーションが振動したりすると「常識がない人」と見られることになります。待機場所では、スマホの電源が本当に切れているかということを、改めて確認してください。

④【隠れマナー】トイレはきれいに静かに使う

  • トイレ内で電話やメールをしない
  • トイレを散らかしたり汚したりしない
  • 化粧直しは手早く行う
  • トイレに入って来た人には会釈をする
  • トイレ内に他の人が入って来たら洗面台を早く譲る
  • 洗面台の水滴はできるだけ拭き取ってから出る

緊張してしまい、面接前にお手洗いに行っておきたい、という人は多いようでs。お手洗いは生理現象なので、行っても問題はありません。しかし、注意して欲しいのはトイレマナーです。友人に電話をしたりラインをしたり、と必要以上の時間をトイレで過ごすことはやめましょう

また、トイレに入って来た人は面接を受ける企業の人でなくても、会釈をするなどしましょう。

「入室」お約束マナーを厳守

面接の「入室」は、初めて面接官と顔を合わせる瞬間です。ドアを開けて椅子の横に立ち、座るまではちょうど15秒間ほどですので、神経を集中させて良い印象となるようにしましょう。

    ⑤【お約束マナー】ノック後ドアを開けたら一礼し挨拶

  • ノック回数は3回もしくは4回
  • 「どうぞ」と言われてからドアを開ける
  • ドアを開けたら面接官を見て一礼
  • 「失礼いたします」と言ってから歩を進める
  • 表情はやわからく、笑いすぎない

ノック回数は3回それとも4回?

国際基準のマナーでは、ビジネスシーンのノックは4回ということになっています。
ですが、日本のビジネスシーンにおけるノック回数は3回が通常で2回でも問題ないとすることも多いようです。
国内企業に応募する場合のノック回数は3回、外資系の場合は4回、国際基準のルールに則って勤務するホテルや航空会社なども4回、というように、応募先企業によってノック回数を変えるのが無難でしょう。

ドアを開けたところから、本格的な面接が始まります。より一層気を引き締めて臨むようにしましょう。

ノックは急ぎすぎず、適度な間隔を掛けてするようにします。また、ドアを開けた後に中を覗くようにして顔を出す行為はビジネス感に欠けます。ドアをきちんと開けて、自分の姿が面接官にすべて見えたところで一礼し、失礼いたしますと声を出しましょう。

⑥【隠れマナー】入室後ドアを閉めるときは半身

  • ドアを閉めるときは面接官にお尻を向けない
  • ドアは静かに閉める
  • ドアは後ろ手で閉めない
  • 入室する人が複数いる場合は後の人の邪魔にならないところで待機

ドアを閉めるときは、半身になります。完全にドアの方を向いてしまうと、面接官にお尻を向けることになるので注意しましょう。

また、ドアを後ろ手で閉める行為はマナー違反です。きちんとドアの方を見ながら閉めるようにしてください。

⑦【お約束マナー】椅子の横に立ち名前と挨拶

  • 椅子の横に立ち大学名・名前を名乗る
  • コートやカバンは手に持ったまま
  • 名乗りの後には「本日は何卒よろしくお願いいたします」と挨拶してお辞儀

椅子の横に立っての挨拶は、面接官と初めて会話をする場面です。面接官と視線を合わせて、ハッキリとした口調で自己紹介をしてください。

名乗った後の挨拶は、終えると同時に頭を下げます。このときに頭を下げすぎると幼稚な印象となるので、45度くらいのお辞儀を心がけてましょう。

⑧【お約束マナー】促されるまでは椅子に座らない

  • 「座ってください」と言われるまで椅子には座らない
  • 座るときは「失礼いたします」と言ってから座る

挨拶後に面接官から「座ってください」、または椅子を指して「どうぞ」と言われてから椅子に座ります。

座るときには、さりげなく「失礼いたします」と言うようにしましょう。黙って座ると、相手の言葉に何も返していないことになり、マナー違反となります。

⑨【お約束マナー】コート・カバンは足元に置く

  • カバンは自分の足元の右横に置く
  • コートやマフラーは簡単に折りたたんでカバンの上に置く
  • 集合面接などで足元が狭い場合は椅子の下に置く
  • 荷物を置いたら、手は膝の上に置く

荷物は膝の上に置くのではなく、床に置きます。企業によっては荷物置きようのカゴなどを準備してくれていますので、その場合は「恐れ入ります」と断ってから使うようにしましょう。

手は膝の上にさりげなく置きます。緊張していても、手や指先を動かすと面接官は「落ち着きのない人」と判断しますので、注意してください。

「面接中」姿勢と返事に注意

いよいよ面接が始まったら、基本的にはマナーよりも自分の発言に気持ちが行ってしまうでしょう。それはそれで「一生懸命受け答えをしている」と好意的に受け取られることもあります。

しかし最低限のマナー、そして他の人に差をつけるマナーは常に意識をしておいてください。

⑩【お約束マナー】名刺は両手で受け取る

  • 面接担当者から名刺をもらう場合は両手で受け取る
  • 名刺を受け取るときには「恐れ入ります」と一言添える
  • もらった名刺はすぐにしまわず、テーブルの上に自分の方を向けて置く
  • 面接官が複数名いる場合にもらった名刺は、テーブルの上に相手の席順と同じ順番で並べて置く
  • もらった名刺は面接終了時に必ずカバンにしまって持ち変える

企業によっては、面接担当者の名刺をもらえます。普段名刺は扱う機会がない人は、取り扱いに迷うかもしれません。ポイントは「名刺自体がその人」と考えて扱うことです。ぞんざいに受け取ったり、乱暴にポケットに入れたりしないようにしてください。

面接官から名刺をもらった場合、面接中はもらった名刺をテーブルの上に置いておきます

面接官が一人、あるいはもらった名刺が1枚の場合は、自分の名刺入れの上にもらった名刺を置きます。これは相手の名刺をテーブルに直に置かない為の配慮です。面接官が複数名で複数枚の名刺をもらった場合は、対面に座っている面接官と、その人の名刺を同じ順番で置きます。

名刺の扱いもマナーに沿って

名刺が1枚の場合:名刺入れを座布団にするイメージで自分の名刺入れの上にもらった名刺を置く。
名刺が複数ある場合:対面の面接官と同じ順序に名刺を置く

つまり、自分の前に置かれている名刺を見ながら、対面に座っている面接官の名前をスムーズに確認できるようにします。

⑪【隠れマナー】背中は背もたれにつけない

  • 椅子には浅く腰掛ける
  • 背もたれに背はつけずに座る
  • 男性は軽く足を閉じて膝の真下に足先を下ろす
  • 女性は足先を揃えて膝の真下に下ろす

座っている姿勢は個人差が大きく、座っている姿勢を見ただけでその人の印象が変わることもあります。だらしなく座らないことはもちろん、正しい姿勢で座ってください。

背もたれに背をつけると、それだけでだらしない、または横柄な印象となります。面接の間だけでも、意識的に背もたれを使わずに、きちんと座るようにしましょう。

⑫【お約束マナー】質問に答える前には「はい」

  • 質問に答える前は、必ず「はい」と返事をする
  • すぐに答えが思いつかない場合も、無言で間を空けない
  • 答えが浮かばない場合は「はい、少しお待ちください」と言ってから考える

面接の練習で意外とできていないのが、質問に答える前の「はい」という返事です。質問に対する答えで頭がいっぱいになってしまい、いきなり質問の答えを話し始めてしまいます。

面接も普段の会話と同じ、言葉のキャッチボールです。返事をしないとキャッチボールが成立しませんし、唐突で不躾な印象となります。

「退室時」気を抜かず徹底する

緊張した面接が終わっても、退室するまで気を抜くことはできません。「終わり良ければすべて良し」ということわざがあるように、最後の印象まで良くしていれば、面接中の小さなミスは忘れてもらえるかもしれないからです。

面接は面接官の前から姿を消すだけでなく、その企業から出るまで続いています。最後まで気を抜かないようにしましょう。

⑬【お約束マナー】起立し面接のお礼を伝える

  • 面接の終了を告げられたら起立しお礼を伝える
  • お礼は「本日はお時間をいただき誠にありがとうございました」などがベター
  • 椅子の隣を離れるタイミングで「失礼いたします」と一礼

やっと面接が終わり、退室するタイミングでもまだマナーは見られています。面接のお礼は「ありがとうございました」だけでは不十分です。何についてのお礼なのかを明確にしましょう。

お礼の後には「失礼いたします」と、その場を離れることを告げる挨拶をしてドアの方に歩き始めてください。

⑭【お約束マナー】ドア前で一礼し静かに閉める

  • ドアは後ろ手で開けない
  • ドアを開けたら、面接官の方へ向き直って一礼
  • ドアを閉める前に「失礼いたします」と軽く頭を下げる
  • 面接官にお尻を向けないように意識しながらドアから出る
  • ドアは静かに閉める

ドアから出るときは、入るときと同様に、面接官にお尻を向けないように注意してください。開けたドアの前に立ち「失礼いたします」と軽く頭を下げたタイミングでドアを静かに閉めます。

尚、この瞬間は面接の緊張から解き放たれるものです。つい大きなため息をついてしまったり、独り言を言ってしまったりすると、案外中まで聞こえているので注意しましょう。

⑮【隠れマナー】エレベーター内でのマナーにも注意

  • エレベーターは扉から離れたところで待つ
  • エレベーターから降りる人が優先
  • できるだけ入り口付近に乗る
  • 降りる人がいなくなったことを確認してから乗る
  • 中に人が乗っているときは「失礼します」と頭を下げてから乗る
  • 自分がエレベーターを降りるときは、他の人を先に出す
  • 先に降りるように促された場合は「恐れ入ります」と会釈をして降りる

エレベーターには、面接を受けた企業の人が乗っている可能性がありますし、そうでなかったとしても社会人としてマナーは守りたいものです。

他人を優先し、自分は後という考えでいれば、おのずと守れるマナーばかりですので、普段から練習しておきましょう。

マナーは完璧でなくても良い

ここまで多くのマナーをご紹介してきました。お約束マナーに加えて、隠れマナーもあるため、「こんなにたくさんのマナー、守れない」と思う方もいるかもしれません。

しかし、結果から言えば「マナーは完璧でなくても良い」。

本来マナーとは「相手に気持ちよく過ごしてもらうための気遣い」です。自分が良く見られるために行うことではありません。

その上で、いかに多くのマナーを守ることができるか、と考えるその気持ちが重要なのです。企業はその気持ちを持った応募者を、社員として迎え入れたいと考えています。