面接に行くなら新しいスーツがオススメ|オーダーメードの作り方

今後のキャリアを大きく左右する転職活動の面接。
面接官に好印象を持ってもらうためには、スーツにもこだわるのがおすすすめです。
より自分に合ったサイズ・柄で作るオーダースーツであれば、面接での印象も良くなるでしょう。
今回はオーダーメイドスーツの作り方を分かりやすく解説します。
「面接に行くなら新しいスーツがおすすめ」要約
- 面接官に好印象を持たせるためには「オーダーメイドスーツ」がおすすめ
- オーダーメイドスーツは生地選び、採寸、デザイン変更、仮縫いの順で作成する
- 要望をテーラーに遠慮せず伝えることが、自分に合ったスーツを作るための鍵
面接は「第一印象をよくする」のが選考通過のカギ
人事と対面で話す面接では第一印象をよくするのが選考通過のカギといっても過言ではありません。
実際にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」によれば、話し手が聞き手に与える影響の55%は視覚情報とのこと。
面接でのやり取りで魅力的なアプローチができたとしても、一度与えてしまったマイナスの印象を挽回するのは難しい可能性もあります。
面接での第一印象をアップさせるためにも、自分にあった自分の魅力を引き立てる服装で臨むのがおすすめです。
面接に行くならオーダーメイドスーツがオススメな3つの理由
面接に行くならオーダーメイドスーツがオススメな3つの理由
- ジャストサイズのスーツを着こなせる
- 面接官への印象を良くできる可能性がある
- 長持ちするうえに入社後も着られる可能性がある
面接にはオーダーメイドスーツで臨むのがおすすめです。具体的な理由は上記の3つ。
それぞれについて分かりやすく解説します。
ジャストサイズのスーツを着こなせる
オーダーメイドスーツの魅力はジャストサイズのスーツを作れることです。
肩幅から丈の長さまで、一人ひとりの体に合った形のスーツに仕上がります。
量販店で売られているスーツは、すでに形や大きさが決められていることがほとんどです。
標準的な体型でない限り、自分に完璧に合ったスーツを見つけるのは簡単ではありません。
サイズが合っていなければ、面接官の印象も悪くなってしまう可能性もあります。
その点、オーダーメイドスーツであれば、自分の体型に合ったスーツをゼロからつくり美しいシルエットを実現できます。
サイズがぴったり合っていれば長時間着ても疲れにくいです。身体に負担がかからず、肩が凝りづらいだけでなく、歩き方にも影響します。
複数の会社に訪問する転職活動において、1枚持っておくと良いでしょう。
面接官への印象アップ
すでに述べたように、オーダーメイドスーツを着ることで面接官への印象を良くできる可能性があります。
スーツ販売店やファストファッションで売られている商品には、デザインはすべて決められています。
特にリクルートスーツの場合は、学生向けで安く販売されているものも多く、無地で無難なデザインのものが多いです。
リクルートスーツも目にする場面も多い面接官からしたら、未熟でビジネス経験が浅いと思われてしまう可能性もあります。
また、量販店で売られているものを着用する場合、他の転職希望者とスーツが被ってしまうこともあるでしょう。
一方で、オーダーメイドスーツであれば自分好みのデザインにアレンジできます。
ジャストサイズのスーツを着ることで見た目の印象をアップさせるだけでなく、面接で他の候補者と被る心配もなく、差別化も期待できるはずです。
長持ちするうえに入社後も着られる
オーダーメイドスーツは長持ちするのも魅力。市販のものよりも上質な生地を選べる場合が多く、長時間着てもシワになりにくいです。
ジャストサイズにすることで、型崩れもしにくいです。
市販でタイトすぎるスーツを着てしまうと、大きさが体に合わず早期に生地が破れてしまうこともあります。
逆に大きすぎるスーツを着ると、体にフィットせずにシワができ、短期間でよれてしまうこともあるでしょう。
スーツを長く使うためにも、ジャストサイズのオーダーメイドスーツがおすすめです。
スーツは、もちろん入社後も着用できます。選考時の面接だけにとどまらず、日常業務で着用することで、周囲への印象もアップが見込まれます。
入社後まで長期的に着ることを想定すれば、結果的に費用対効果もアップするはずです。
オーダーメイドスーツの3つの種類
オーダーメイドスーツの3つの種類
- パターンオーダー(2万円~7万円程度)
- イージーオーダー(5万円~20万円程度)
- フルオーダー(20万円程度~)
オーダーメイドスーツには上記の3つの種類。パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーの順に自由度が広がります。
それぞれの違いについて解説します。
パターンオーダー
パターンオーダーはサイズを合わせることはできる一方で、体型に合わせてカスタマイズができないのが特徴です。
サンプルのスーツのなかから自分の体の大きさに近いサイズの商品を選び試着します。
完璧にフィットしたスーツを作ることはできませんが、値段はイージーオーダーやフルオーダーに比べて安いのが魅力です。
価格の相場は約2万円~7万円程度です。お店に自分に合った大きさで好みの柄がある場合や、値段をおさえたい人におすすめの方法です。
イージーオーダー
イージーオーダーはサイズを合わせるだけでなく、体型に合わせてカスタマイズできる方法。
なで肩や猫背など、一人ひとりの体の特徴にあわせて形を変更できます。
パターンオーダーより、自分にフィットしたスーツを作りたい人におすすめです。値段は5万円~20万円程度が相場といえます。
フルオーダー
フルオーダーはサイズの調整や体型の補正もより高度に行うことができ、自分に合った形のスーツを作れる方法です。
基本的にデザインは手書きで型紙を作り、より自由に表現できます。
クセ取りと呼ばれるアイロン作業も加わることによって、さらに一人ひとりの体に合ったシルエットを作れます。
カスタマイズの範囲が広くなるかわりに、パターンオーダーやイージーオーダーに比べて値段が高額になる場合が多いです。
お店にもよりますが、20万円を超えると想定しておきましょう。
面接用にオーダーメイドスーツを作るための3ステップ
面接用にオーダーメイドスーツを作るための3ステップ
- ステップ1.オーダーメイドスーツの店舗を調べる
- ステップ2.店舗に足を運び生地選びと採寸をする
- ステップ3.デザインを変更し仮縫いを行う
面接用にオーダーメイドスーツを作るためには上記の3つのステップが必要です。
パターンオーダー、イージーオーダー、フルオーダーによってカスタマイズの幅は広がるため工程数も変わります。
今回は最もカスタマイズ性の高いフルオーダーの手順を例にして解説します。
ステップ1.オーダーメイドスーツの店舗を調べる
オーダーメイドスーツを作るためには、まずは店舗を調べましょう。
店によってスーツをカスタマイズできる範囲や、置いてある生地の種類も異なります。
値段もさまざまなので、予算と検討しながら自分に合ったお店を見つけるのがおすすめです。
オーダーメイドスーツの店舗のサイトでは価格はもちろん、取り扱っている生地のブランドなどもチェックできます。
光沢のある素材のものから、マットで落ち着いたデザインの生地までさまざまです。
お店によっては、シーン別のスーツスタイルやスーツ選びのコツが書かれたコラムが掲載されている場合も少なくありません。
オーダーメイドスーツは高額な買い物になるため、入念にホームページをチェックすると良いでしょう。
ここ最近は若年層をターゲットにしたオーダーメードスーツ専門店が増えており、さまざまな情報を提供しています。
「ヒルズメンズ倶楽部」やスプレーモといったオーダースーツ専門店では次のようなコンテンツを公開しています。
オーダースーツ専門店のサイトで紹介している情報例
- 秋冬のスーツで押さえておきたい3つのポイント
- 今季おすすめのオーダースーツ
- 就職活動&リクルートで着たい、好印象の男性用スーツ
- あなたの魅力を倍増するスーツ
スーツづくりに役立つ情報が掲載されているので、気になる方は参考にしてみてください。
ステップ2.店舗に足を運び生地選びと採寸をする
自分が「ここで作りたい」と思える店舗が見つかったら、最初に生地を選びます。
デザインや性能など、スタッフに相談しながら比べてみてください。
多くの店舗には見本帳と呼ばれる生地の種類が閲覧できる冊子が置いてあります。
生地を実際に触れることもできるので、自分の好みのものを選ぶと良いでしょう。
生地が決まったら採寸を行います。チェストからウエストまで、細かく確認し自分にフィットするスーツを作るために必要な情報を確認します。
採寸する際は厚手の服を着ていると正確に測れない場合があるため、できるだけ自分に合ったサイズの服を着るようにしましょう。
着用する服はワイシャツがおすすめです。袖丈の長さを調整するときにイメージがしやすくなり、採寸に役立ちます。
ステップ3.デザインを変更し仮縫いを行う
生地を決めて採寸したら、デザインの変更を行います。カスタマイズできる幅は店舗によってさまざまです。
基本のスーツの形からサイズやシルエットはもちろん、襟の形やボタンの色まで要望に沿って変更します。
フルオーダーの場合は、これらすべてをゼロベースで考えてつくることが可能です。
また、フルオーダーの場合は、仮縫いといった作業があるのも特徴。採寸した情報をもとにサンプルをつくる作業です。
実際にスーツの形にあわせて作ることで、既製品の状態では調整できない細かな点を修正します。
仮縫いで調整することによって、より自分にフィットしたスーツを作ることが可能です。
仮縫いが完了して仕様が確定したら、スーツを作成し実際に試着します。問題がなければオーダーメイドスーツの完成です。
オーダーメイドスーツの店舗に向かう前におさえたい3つのポイント
オーダーメイドスーツの店舗に向かう前におさえたい3つのポイント
- 生地の種類が豊富な店を選ぶ
- 自分が「着たい」と思えるモデルがある店を選ぶ
- コンセプトと希望を事前にまとめておく
オーダーメイドスーツで店舗を選び足を運ぶまえに、上記の3つのポイントに注意する必要があります。
それぞれの内容について解説します。
生地の種類が豊富な店を選ぶ
自分好みのスーツを作りたいなら生地のデザインが豊富なお店を選ぶのがおすすめです。
数ある種類のなかから好みの柄を選び、自分だけのスーツが作れます。
100種類以上の生地を取り揃えていれば、カスタマイズの自由度も高く安心です。
店を決めるときは、「経験豊富なテーラーが在籍しているか」もチェックすると良いでしょう。
特にフルオーダーの場合は、スーツの形からデザインまでテーラーと相談しながら作ります。
経験が豊富な人であれば、自分の希望をヒアリングしながら最適な提案をしてもらえるはずです。
とはいえ、テーラーの良し悪しはホームページ上では全てを判断できません。
実際に店頭に足を運んで相談するのがおすすめです。生地も種類が豊富であっても、質は店頭で見て判断する必要があります。
インターネットで気になる店を見つけたら、まずは実際に足を運んでみましょう。
自分が「着たい」と思えるモデルがある店を選ぶ
店を選ぶときは自分が「着たい」と思えるモデルがある店を選ぶのもポイントです。
取り揃えている生地やブランドは限られているため、店によってカスタマイズの幅にも限界があります。
自分が着るイメージができるようなデザインの用意があるかを事前にチェックしておくと良いでしょう。
特にパターンオーダーやイージーオーダーの場合はカスタマイズできる幅も限られているため、できるだけ入念に確認するのをおすすめします。
コンセプトと希望を事前にまとめておく
「どんなスーツにしたいか」を考えて、コンセプトや希望を事前にまとめておくのも大切です。
要望やスーツのイメージが固まっていれば、来店後もスムーズにテーラーに相談できます。
細かく希望を伝えられれば、より自分の理想のスーツに近づくはずです。
最低でも「いつ着るのか」「どの場面で着るのか」「予算はいくらか」はあらかじめ整理しておくと良いでしょう。
自分が転職したい時期はもちろん、入社後も着る場合は「どんなシーンで使うか」まで考えておくのがおすすめです。
生地選びと採寸するときに気をつけたい3つのポイント
生地選びと採寸するときに気をつけたい3つのポイント
- 面接用にはネイビーやグレーなど落ち着いた色の生地を選ぼう
- 自分の身体のコンプレックスは採寸の際に伝えよう
- さまざま角度、場所から生地を見てみよう
生地選びと採寸をするときは上記の3つに気をつけてください。それぞれの内容について説明します。
面接用にはネイビーやグレーなど落ち着いた色の生地を選ぼう
面接用にオーダーメイドスーツをつくるなら、落ち着いた色の生地を選びましょう。
派手すぎるデザインを選ぶと、企業によっては面接官にマイナスな印象を与えかねません。
ネイビーやグレーなど、ビジネスシーンにふさわしい色のスーツにするのがおすすめです。
入社後に使うときも困りません。
長期的に使うこともふまえて、フォーマルなシーンでも使えるカラーを選ぶのが安心です。
自分の身体のコンプレックスは採寸の際に伝えよう
テーラーに要望を伝える際は、自分の体のコンプレックスもすべて伝えましょう。
猫背や撫で肩などだけでなく、胸の厚みやお腹のふくらみなども恥ずかしがらずに話すのがおすすめです。
正直にすべて伝えることで、より自分の体に合ったスーツをデザインしてもらえます。
テーラーによっては、コンプレックスを隠し目立たないような仕様を提案してもらえる場合もあります。
自分が納得し満足できるスーツを作るためにも、採寸の際はコンプレックスも全部伝えましょう。
さまざま角度、場所から生地を見てみよう
生地を選ぶときは、さまざまな角度や場所で見るのをおすすめします。
ライトの当たり方やや外の光の入り具合などによって、見たときの印象は変わるからです。
正面から見ると好みのカラーであっても、場所を変えると「思っていたより明るい」と感じる場合も珍しくありません。
制作してしまうと生地の変更はできないので、事前にあらゆる角度でチェックしておくと安心です。
デザイン変更と仮縫いは小さな要望も全て伝えよう
デザイン変更と仮縫いで要望を伝えるときのポイント
- 自分だけではイメージがつかない場合でもテーラーに相談してみる
- サイズの要望がある場合は、仮縫いの際にすべて伝える
デザイン変更と仮縫いを行うときは、小さな要望もすべて伝えましょう。
遠慮してしまうと、結果的に自分が納得する仕上がりにはなりません。
不満に思う点や、自分なりのこだわりがあれば全てテーラーに話すのをおすすめします。
「自分だけではどんなデザインが良いのか分からない」といった場合でも、テーラーに相談してみてください。
予算との都合を考えながら、デザイン変更のアイデアを提案してもらえるはずです。
もしサイズに関する要望がある場合は、仮縫いの際にすべて伝えるのが大切。
作成前にサンプルでチェックできるチャンスです。完成後は修正ができないため、少しでも気になる点があれば相談しましょう。
細かな修正を繰り返すことによって、自分にフィットするスーツができあがります。
自分だけのオーダーメイドスーツで面接での印象をアップさせよう
面接官に好印象をもってもらうためには、見た目にもこだわるのが大切です。
第一印象の良さは選考にも大きな影響を与える可能性があります。
面接官に自分を印象づけたい場合は、オーダーメイドスーツがおすすめです。
市販のスーツと違って、ジャストサイズで好みのデザインのスーツを作れます。
オーダーメイドスーツを作るためには、次の3つのステップが必要です。
面接用にオーダーメイドスーツを作るための3ステップ
- ステップ1.オーダーメイドスーツの店舗を調べる
- ステップ2.店舗に足を運び生地選びと採寸をする
- ステップ3.デザインを変更し仮縫いを行う
生地の種類や取り扱うブランドなどをサイトでチェックしつつ、自分に合った店舗を見つけましょう。
転職活動で使うことも考え「着用時期」と「着用シーン」に合ったデザインのスーツを選ぶのがおすすめです。
作る段階で要望があればテーラーに、遠慮せず相談するのも大切。
気になる点や希望を伝えて修正を繰り返すことで、自分に合った理想的なスーツに仕上がります。
自分にぴったりのオーダーメイドスーツで、面接での印象をアップさせましょう。