難しいビジネス日本語、この一冊で学びましょう!『マンガで体験!にっぽんのカイシャ~ビジネス日本語を実践する~』ブックレビュー

ネパール人の日本での就労者が就職をあきらめてしまう、実はそんなケースは珍しくはありません。

帰国してしまう理由として、やはり文化や言語が異なる日本の文化になかなか慣れないことが原因と言われています。

特に日本の商習慣、ビジネスマナーは世界でも独特と言われています。

確かに、海外の方からすれば日本語や日本の文化は難しいですよね。

特に日本語は、日常的な話し方としてひらがな、カタカナ、漢字、そしてビジネスシーンにおいては敬語や尊敬語、謙譲語など、覚えておかなければいけないことが沢山あります。

日本人でも間違えてもおかしくないような難しい表現も多いです。

難しい日本語……、一体どこで勉強すればよいのでしょうか。

そこで今回は、そんな時に役立つビジネスマナーを学べる書籍をご紹介いたします。

『マンガで体験!にっぽんのカイシャ~ビジネス日本語を実践する~』


本書は主に日本語を母国語としない方、そして日本での仕事を考えており、将来は日本の企業で働いてみたいという方のために作られています。

日本語を勉強することは簡単なことではありません。

ましてや「ビジネスシーンで使われてる日本語」は日本のビジネス習慣や文化に対して深い理解に支えられた日本語の実践能力を意味します。

こちらの本では実際の会社の現場に沿った場面ごとの開設がされており、企業にいる自分をイメージすることができるはずです。

ポイントは3つです。

本書のポイント

①ビジネス場面を想定し、それぞれの場面にふさわしい会話や行動を考える。
②自分の国と比較しながら、日本のビジネス習慣やマナー、日本語の表現方法を学ぶ
③BJTビジネス日本語能力テストに通じる問題で力試しができる

本書の主人公は東南アジアの国出身のチャタ君、日本の旅行をきっかけに日本の会社への就職を決意。

まじめな性格ですが、少しおっちょこちょいな点が玉の傷です。

・漢字には全てルビがふってあります。

皆さんが日本語を読む際に止まってしまうのはやはり「漢字」ですよね。

こちらの本は漢字にすべてルビが降ってあるので読みやすいはずです。また、漢字の勉強にもなりますよね。

・漫画でよくあるビジネスシーンが書かれているのでわかりやすい

ビジネスシーンは様々なシチュエーションが考えられます。

こちらの本では、それぞれのシチュエーションに対しての答え方、対応の仕方が書いてあります。

しかも漫画で描かれているので、わかりやすく、きっと日本語を現在学んでいる、という方にはぴったりな一冊となっています。

例えば本書にはこんなシーンがあります。

電話での受け答え

電話をとったチャタ君、佐藤部長宛の電話でした。

「かしこまりました佐藤部長ですよね。少々お待ちください」

さらに聞こえずらかったのでもう一度先方のお名前を聞くことに。

「恐れ入ります。何様ですか?」

日本人なら「おかしい」と思うかもしれませんが、外国人の方からしたらどこがおかしいの?と思うかもしれません、このように日本語を勉強中の外国人ならきっと引っかかってしまう日本のビジネスシーンに合わせた問題が多く出題されています。

念願の有給休暇

有給休暇を初めていただいたチャタ君、嬉しいですよね。
「部長、今週の金曜日、有給休暇をいただきたいのですが」
実はチャタ君が申請したのは繁忙期真っただ中。

たしかに、有給休暇というものはいつとっても問題ない、というのが原則、たしかに有給休暇をいただくと嬉しい気持ちはわかりますが、繁忙期に申請するのはさすがに……。周りの空気を読んでおきたいところですよね。

状況が5W1Hで整理されており、状況把握がしやすい

メールの書き方、難しいですよね

チャタ君はメールを打っています。
「株式会社◎◎ △△様 こんにちは。…………」

英文メールですとビジネスシーンでも「Hi!」など使われていますが、日本ではやはり「お世話になっております。」会ったことがない初めてメールする方には「初めてメールいたします◎◎(所属・名前)です」が基本ですよね。

これも知っていないとわからないことの一つです。

このようにビジネスシーンにおいてついついやってしまいがちな間違えや矛盾点が多く掲載されています。

きっと日本の企業に就職したら同じ状況を体験することがあるはずです。

ビジネスシーンで使われる150以上の言葉を索引できる

日本人でも敬語や尊敬語や謙譲語は難しい分野となります。

本書なら日本人でもビジネスマナーを改めて学ぶことができるほど、一般的なことを覚えることができるはずです。

BJTビジネス日本語能力テストを受ける際に活用することができる

専門分野やバックグラウンドが違う相手に日本語で分かりやすく説明したり、相手にわからないことを確かめて仕事をする、ビジネスにおいてはこのようなコミュニケーションが必要です。

日本語のビジネスコミュニケーション能力を「ビジネス日本語能力」と呼び、その検定として「BJTビジネス日本語能力テスト」が設立されています。

0~800点のスコアで評価され、スコアに応じて「J5~J1」の6段階でレベル設定されています。

このように日本語やビジネスの知識があることを前提に、その知識をビジネス場面においてどれだけうまく使えるかを測ることができる「BJTビジネス日本語能力テスト」は外国人の日本企業就職に有利と言えます。

本書はこの「BJTビジネス日本語能力テスト」を受ける際に役立つように作られています。

ぜひこの本をしっかりと熟読し、テストに挑んでみてはいかがでしょうか。

日本のビジネスマナーを本で学んでみましょう。

日本の企業は入ってみないと実際のマナーなど分からない部分もありますが、実際の企業で起こりうる様々なシーンが漫画で表現されている本書はきっと皆さんの日本語の勉強、日本のビジネスシーンの勉強になるはずです。

ぜひ一度手に取ってみてください。

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