複雑な話も「図解メモ」を使うと簡単に把握できる | 図解メモで理解力を上げる

記事イメージ画(未来的、道路)

ミーティングや説明会、インタビューなど、普段からメモをとる機会は頻繁にあるかと思います。

メモは、文字だけでなく簡単な図解を使ことで複雑な話も理解しやすく足りない情報がひと目で分かり、また、図解入りでまとめることで聞いた話を人に説明しやすくなります。

ここでは、図解を活用したメモのことを「図解メモ」と呼んでいます。
図解メモとは? 6つの図解思考でスキルアップと時短を実現|キャリアップの情報整理術

いきなり図解をメモに描き込むと言われると難しく感じられるかもしれません。
でも、コツさえ掴めば誰でも図解メモは簡単に描けるようになります。

下リンク記事では、図解メモを描く基本的な方法を解説しています。
図解の基本はシンプルな 「四角形と矢印」だけ! 図解メモで思考力アップ

この記事では、過去に起こった物事や未来の予定を図解メモに描き入れる方法を解説していきます。

それでは早速、見ていきましょう。

今は存在しない過去や未来の物事を図解に描き込む方法

「将来の計画」あるいは「現存しない過去」を示す

図解メモで点線を使って未来や過去を表現する

これまで四角形を結ぶ直線あるいは曲線は実線でした。
しかし、点線になるとその意味はどうなるのでしょうか?

点線が示すコンセプトは「今は存在しない」ということです。
今は存在しないが、近い将来に存在するかもしれない「未来の予定」。
また、今は存在しないが、以前は存在した「過去の履歴」を示すのが点線です。

つまり、点線は今は存在しない2者間の仮の関係を表すわけです。
たとえば、以前は提携関係だったが今は解消している関係、つまり過去の関係。
また、今は存在しないが10年後には完成して連結する新しい駅…などです。

現在とは異なる時間に存在する過去あるいは未来を書き込むときに点線が活躍します。

図解メモで完成予定、買収の見込み、過去の提携解消、元〇〇を表現する

ここまでで、図解で時制を描く簡単な方法が身についたかと思います。

ここからは、図解を描く際の太さや大きさで「メインテーマ」「着目点」を表現していきましょう。

「強さ」「着目点」を書き加えると複雑な図解メモも一目瞭然に

ラインの強さは関係の強さを表す

ラインの強さは関係の強さを表す

あらゆる色の中で一番強い色は、黒色です。
インクの加法原色でも常に黒がほかの色を圧倒します。

また、文字のデザインでも黒の部分が多い太いゴシック体のほうが細い明朝体よりも力強く、男性的なイメージを与えます。

同様に、図解メモの線の太さもその強さを示します。

たとえば、線が支配力を示すものであれば、太ければ太いほど支配力が強大であることを示します。

たとえば右上の出資比率の大きさを太さで強弱をつけることで、支配力の大きさをわかりやすく示すことができます。

太い線は視覚的に目立つので、多くの矢印や線が交差したり混在する場合に、どこがメインの流れなのか、どこに着目すべきかを明確にする役割も担っています。

出資比率の大きさによって線の太さと図の大きさを変える

トヨタ自動車の国内自動車メーカや二輪車メーカへの出資状況を図解で表したのが下の図解メモ。
出資比率に応じて線の太さを変えることで、どの程度の影響力があるのかがイメージできますね。
出資比率の大きさによって太さと大きさを変える

メインの流れとその他を線の太さと図の大きさで区別する

ある商品の開発から販売までの流れをメインの流れと支流に分けて表したもの。
各プロセスはどれも重要なものばかりだが、メインの流れを太くすることでマイルストーンとなるチェックポイントが明確に表現できる。
メインの図解とその他を線の太さと図の大きさで区別する

線の強弱で複雑な図解もより読み解きやすくなる

複雑な図であっても線に強弱を付けるだけで、太い部分が主線で、一番重要な流れであることが一目瞭然になり、図解のテーマや重要箇所が分かやすくなります。

ここまでで、図解メモの中でメインテーマと付随事項を明確に描き分ける方法が分かったかと思います。

ここから、より複雑な話や大きな事柄をメモとして描き留めるために必要となる方法を解説していきます。

図解メモを詳細に書き込むときの表現方法

物事は、複雑になるにつれて、あるいは深みを増すにつれて詳細度が増していきます。
図解メモも同じで、複雑な話を描くときには、大きな項目を複数の項目に詳細化して書き込んでいく必要が出てきます。

ここでは、1つの項目を複数に分岐して表現する方法を学んでいきましょう。
読み終わる頃には、より複雑な話を簡単に図解メモにまとめられるようになっているはずです。

業務フローや組織階層、論理など複雑なものの構造を図解で表す

業務フローや組織階層、論理など複雑なものの構造を表す

上図について、主従関係や構成要素を分解して表す場場合は矢印はなくてもOKです。
視線の流れに沿うように、メインの構成要素が左か上に位置するように図を配置します。

分岐する線は、1つの主流からいくつもの支流に分かれるときに使う

ここまでは主に、1つの要素から1つの要素に対して何かが流れるという図式でした。
しかし、実際のビジネス現場や世の中の仕組みは目的に応じて流れる方向が変わるものです。

例えば、組織においては、業務の内容によって担当者が異なります。
電話の音声案内なら相談したい内容によって案内される番号が異なることがよくあります。

分岐する線はこうした1つの流れから複数の流れに分かれる場合に利用します。

通常の分岐と条件付き分岐

通常の分岐と条件付き分岐

組織やものごとの構成要素を表す

組織やものごとの構成要素を表す

ここまでで、1つの大きな事柄を複数の内容に分けて図解を描く方法が分かったかと思います。
この方法を用いると、より複雑な話や深い内容を分解し、図解メモに落とし込むことが可能になってきます。

こうなってくると、図解メモそのものが思考のためのツールとして役立つようになってきます。

複雑な話も分解すると理解しやすくなる

ここから、複雑な組織や話を小さく分解して図解で描き、分かりやすく表現する方法を解説しています。
それでは、早速見ていきましょう。

対象を6つの軸で分類する場合の形は?

対象を6つの軸で分解する

分析的能力を育てる分解アプローチとは?

「分解」的な視点は、図解メモを取る上で欠かせません。

ほとんどの問題は、分解することではその問題点が明らかになってきます。
分解して、新しい発見があってこそ問題解決のためのヒントが見つかるものです。

分析的能力を高めるためには、この分解する力が非常に重要です。

構成要素、絶対量、割合、変数、評価、時間という「6つの分解軸」

話の分解にはいくつかのアプローチ方法があります。

複雑な話を分解するための分解軸

  • 構成要素
  • 各要素の絶対的な量
  • 要素を比較した場合の割合(相対量)
  • 2つの変数や評価軸で分解
  • 時間軸で分解

上記のように、多様なアプローチ方法が考えられます。

複雑な話をどの分解軸で分解するかについては、目的によって選択する軸は変わります。
状況に合わせて適切な分解軸を選択し、効果的に図解メモを描けるようになっていきましょう。

6つの軸で分解する図解通訳の表現例

6つの軸で分解する図解通訳の表現例図

複雑な内容を図解で分解する方法が分かりましたね。
でも実は、これだけでは不十分なのです。

物事をこまかく分解していくと、今度は煩雑さが増してしまうのです。
ですので、分解した物事を後で見返したときに分かりやすいように、人に説明する時にも分かりやすいように再構築する工程が必要となります。

ここから、図解をグループ化して分かりやすくする方法を解説していきます。

煩雑な情報はまとめて整理すると断然分かりやすい

煩雑な情報、複雑で分かりにくい話を一度聞いて理解したり人に説明するのは難しく感じられます。
でも、文字だけでなく図を上手に使った図解メモを作ることで、簡単に理解したり説明することが可能です。

ここでは、煩雑に見える情報を、グループ化してまとめることで分かりやすくする方法を解説しています。

類似要素は大きな四角でまとめてラベルを付ける

類似要素は大きな四角形でまとめてラベルを付けるの図

似たもの同士はまとめてラベルをつける

各要素の似たもの同士を集めて、ひとかたまりにして、それらを代表するラベル名をつける作業がグループ化です。

上の図ではグループ名がラベルにあたります。

グループ化のメリットは、要素の数が多くても、大きな流れを大局的に見ることができるということです。

クラウド、弁図など様々なグループ化の表現バリエーション

グループを表現する方法は様々ですが、代表的な方法として、似たもの同士をさらに大きな四角形(ボーダーコラム)やクラウド(雲)で囲む方法や、ゆるやかな類似性でグループ化する場合に点線で囲む方法があります。

また、グループ同士の重なり具合を示すために弁図(下図参照)を使う方法なども考えられます。

グループ化は帰納的なアプローチです。
グループ同士をまとめて、さらにグループ化(入れ子の関係)にすることもできます。

出資先を種類によってグループ分けする

類似要素は大きな四角でまとめてラベルを付ける

グループ化の見せ方バリエーション

グループ化の見せ方バリエーション

複雑な話や大きな事柄を分かりやすく図解メモにする方法

  • 図の大きさや線の強弱によって主題と副題を一目瞭然にする
  • 大きな事柄は複数項目に分解することで全体が把握しやすくなる
  • 分解軸には、構成要素、各要素の絶対量、要素を比較した場合の割合(相対量)、変数や評価軸、時間軸などがある
  • 分解した項目は、似た属性のもの同士でグループ化するとさらに分かりやすくなる
  • グループ化した項目にはラベルを付けてどのようなグループなのかが分かるようにする

あなたも早速、今日から図解メモを仕事や生活に取り入れてみましょう!