派遣の職場環境を事前に知る方法とチェック項目

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昨今では、正社員よりも派遣社員として働くことを選ぶ人も増えてきています。

派遣として働く場合、職場環境をあらかじめ確認しておくことが大切です。そのためには、確認する方法と項目をおさえておく必要があります。

この記事では派遣の職場環境を事前に知る方法とチェック項目について、紹介していきます。

派遣の職場環境を事前に知る方法とチェック項目の要約

3行要約
  • 派遣の職場環境を事前に知ることで、不満を感じたりトラブルに遭ったりする可能性を減らすことができる
  • 派遣会社についてはウェブサイトや口コミ情報で、雇用条件やサポート体制などについて知ることができる
  • 派遣先についてはウェブサイトや職場見学で、労働環境などについて知ることができる

派遣の職場環境を知っておくことの重要性

派遣の職場環境を知っておくことの重要性

  • 派遣で働く場合によくあるトラブルの例
  • 派遣での不満やトラブルを減らすために

派遣で働く場合によくあるトラブルの例

派遣会社に関しては、以下のようなことで不安や不満を抱くことがあります。

派遣会社への不満の例

  • 派遣案件が少ない
  • 案件の質が良くない
  • 会社の経営状態が思わしくなかった
  • 福利厚生のメニューが物足りない
  • 想定より給与が少ない
  • 派遣された後のフォロー体制が不十分
  • 契約更新でトラブルになった

労働条件をよく確認せずに派遣会社との契約書にサインしてしまうと、のちのち後悔するリスクがあります

また、派遣先でのトラブルや不満には、次のようなものが考えられます。

派遣先でのトラブル例

  • 契約にない業務を指示される(電話応対やお茶出しなども含む)
  • 名前でなく「派遣さん」と呼ばれる
  • 社員にはロッカーがあるが派遣社員にはない
  • 休憩の順番がいつも社員優先で差別を感じる
  • 派遣先の上司や社員との人間関係がうまくいかない

このようなトラブルや不満が重なったり継続したりすると、なかなか仕事に対するモチベーションが上がらず、突然無断欠勤したりといったことにつながりかねません。

それは派遣会社にとっても派遣先企業にとっても、そして派遣社員本人にとっても、あまり望ましいことではありません。

派遣での不満やトラブルを減らすために

派遣では、派遣会社との間には雇用関係が、派遣先企業との間には指揮命令関係があるため、派遣会社と派遣先の両方の職場環境について知っておく必要があります

上述のような不満やトラブルの原因は、人間関係の問題やコミュニケーション不足であることもありますが、事前に職場環境についてしっかり確認しておけば避けられることも多いです。

自分の理想に近い職場で働くことにもつながりますので、事前確認を怠らないようにする必要があります。

派遣の職場環境について確認しておくべき項目

派遣の職場環境について確認しておくべき項目

  • 派遣会社に関する確認項目
  • 派遣先に関する確認項目
  • 派遣労働の法令順守面

派遣会社に関する確認項目

派遣として働く際、所属先となり、派遣先を紹介してくれるのが派遣会社です。

そこで、給与や福利厚生などの条件や、希望に合う派遣先を紹介してくれるかどうかなどを確認しておくことが大切です。

会社としての実力や派遣先紹介力

派遣会社の会社概要は、その派遣会社のウェブサイトなどで確認できます。

派遣会社の基本情報

  • 設立年
  • 資本金
  • 経営方針
  • 近年の決算内容(売上高、当期純利益など)
  • 株価の推移
  • 優良派遣事業者かどうか

一般的に、設立年が古く資本金が多いほど、経営が安定しており業界内でのポジションが高い傾向があります。

決算内容や株価などに加え、その派遣会社の最新ニュースなども確認しておくとよいでしょう。

優良派遣事業者とは、厚生労働省の委託機関が一定の基準を満たした派遣会社を厳選な調査・審査したうえで認定するものです。

数万に上る派遣事業者のうちで認定を得ている派遣会社はほんの一部なので、派遣会社選択のスクリーニング基準として有効です。

この認定事業者の一覧は以下のページからご確認いただけます。

認定事業差一覧 優良派遣業者認定制度 公式サイト

また、派遣会社にはそれぞれ特徴があり、例えば次のようなタイプがありますので、自分の希望に合っているかどうか確認しておきます。

派遣会社のタイプ

  • 大手派遣会社:求人数が多い、福利厚生が充実
  • 職種特化型派遣会社:特定分野での求人が豊富、一定のスキル(経験)が必要
  • 地元密着型派遣会社:ある地域での求人が多い、就業場所がアットホーム
  • 資本系派遣会社:大手企業の関連会社として設立、大手企業で働くチャンスあり

以上に加え、その派遣会社が保有する派遣求人案件の数や質の部分は、最重要チェック項目のひとつです。

単純に件数が多ければ多いほど選択の幅が広がりますが、やはり業種・職種や勤務地、時給などの中身の部分が大事です。

労働条件や福利厚生などの待遇

所属先となる派遣会社での労働条件に関しては、次のような項目を確認します。

派遣会社での労働条件

  • 契約期間(契約更新や無期雇用転換についてなども)
  • 主な仕事内容
  • 給与体系(時給のほか、各種手当や賞与、昇給基準なども)
  • 労働時間(始業・終業時刻、残業時間の目安、休日など)

派遣の福利厚生は派遣先ではなく派遣会社のものを利用することになります。同じ派遣会社で長く働きたいという方は十分に確認しておくとよいでしょう。

派遣会社の福利厚生

  • 健康保険の加入状況(定期健康診断の有無なども)
  • 各種社会保険の加入状況(厚生年金保険、雇用保険、労災保険)
  • 教育・研修制度(スキルアップ補助なども)
  • 休暇制度(有給休暇、介護休暇、育児休暇制度など)
  • 提携施設の割引利用(スポーツ施設、レジャー施設など)

健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険の4つが揃っていれば、社会保険に関しては安心できます。

基本的に派遣先では実務上で必要な部分しか教えてもらえず、ビジネスマナーや基礎的スキルの部分の教育・研修は派遣会社で行うことになります。

研修やeラーニングや資格取得補助などがあるかどうかは、キャリアアップを目指すうえで重要です。

派遣スタッフへのフォロー

派遣会社によるサポート面では、以下の3点に注目します。

派遣会社によるサポート

  • 適切な派遣先を紹介してくれるか
  • 派遣先との交渉や応対などのフォロー
  • 中長期的なキャリア形成のサポート

まずは自分が希望し、能力や適性に見合って時給のよい仕事を紹介してくれるかどうかですが、派遣先の内部の実態を充分に把握しているかどうかがポイントです。

そして派遣先での労働条件について派遣先と交渉してくれたり、派遣先でなんらかのトラブルがあったときにきちんと応対してくれたりするかどうかも大切です。

就業後のバックアップ体制が手薄だと、派遣先で孤立無援状態になってしまうおそれがありますので、念入りに確認する必要があります。

さらに随時さまざまな相談を受け付けてくれたり、キャリアアドバイザーとしての役割を果たしてくれたりするかどうかなどが、派遣会社への満足度につながります。

派遣先に関する確認項目

実際に働くことになるのが派遣先ですので、職場環境というと派遣先のほうがより重要なところがあります。

仕事内容などの基本条件

派遣先に関する基本的な条件として、以下のような項目を確認するようにします。

派遣先での労働条件

  • 派遣先企業や事業所の名称
  • 実際の勤務地(通勤手段や通勤時間、最寄り駅やバス停なども)
  • 仕事の内容
  • 時給
  • 業務上の指示を受ける流れ
  • 所属部署の人数・平均年齢・男女比、社員と派遣スタッフの比率
  • 派遣スタッフの受け入れ体制(教育・訓練、社員との業務区別、時間管理など)
  • 労働時間(残業や休日、有給取得できるかなども)
  • 作業着や制服の有無(ドレスコードなども)
  • 食事の方法(社員食堂か外部飲食店か弁当かなど)
  • 喫煙・禁煙に関するルール

所属先である派遣企業に関してはどちらかというと雇用条件的な内容でしたが、派遣先に関しては労働条件に関する内容が多めです。

仕事内容や勤務時間に関しては、キャリア形成やライフスタイルにも関連してくる部分でもあります。

将来的に正社員になることを考えるなら、派遣先に正社員登用制度があるかどうかなども確認項目になってきます。

人間関係や雰囲気などの環境条件

以上のようなカタログスペック的な条件もありますが、派遣先では職場の雰囲気や上司や同僚との人間関係などのアナログな条件がより重要になることが多いです。

実際に働いてみないとわからないことが多い部分ですが、たとえば、次のような項目が確認項目として挙げられます。

派遣先の人間関係や雰囲気など

  • 業務上の指示を受ける人の役職や性格
  • 忙しさの程度
  • 派遣スタッフに対する社員の雰囲気や態度(上下関係の有無など)
  • 派遣スタッフも参加する行事の有無(飲み会など)
  • コミュニケーションが活発に行われているか
  • 面倒な人物がいないかどうか
  • 理不尽な不文律の有無

たとえば時給が高めでも人間関係があまり良くなかったりすると、仕事をする上で大きなストレスになり、結果として派遣先の職場に対する満足度が大きく下がる可能性があります。

ある程度は自ら職場環境を改善していくこともできるかもしれませんが、それにもやはり限度があるでしょう。

同じ派遣会社に所属する人が他にも派遣されている、または継続的な付き合いのある派遣先かどうかかも注目点になります。

派遣労働の法令順守面

派遣での労働は、当然ながら派遣に関するさまざまな法律に則って行う必要がありますので、法令的な側面に関しても確認しておきましょう。

派遣で働く際の基本チェック

派遣労働者として働く際の注意点が、以下リンク先に掲載されています。

派遣会社の決定から派遣先での就業、トラブル対応まで、労働条件や契約などについて知っておく必要のあることをひととおり再確認できます。

厚生労働省|「派遣労働者」として働くためのチェックリスト

派遣会社用のチェックリスト

こちらは派遣会社(派遣元)用のチェックリストですが、派遣労働者目線で派遣会社をチェックするときにも役に立ちます。

厚生労働省|労働者派遣事業セルフチェックリスト(派遣元事業所向け)

派遣先用のチェックリスト

こちらも派遣社員を受け入れる派遣先用のチェックリストですが、派遣先での処遇が適正かどうか判定する参考になります。

東京労働局|派遣先事業主のための受け入れ適正度チェックリスト

派遣の職場環境を事前に知る方法

派遣の職場環境を事前に知る方法

  • 派遣会社について事前に知る方法
  • 派遣先について事前に知る方法

派遣会社について事前に知る方法

派遣会社のウェブサイトを見る

登録を検討している派遣会社が自社のウェブサイトを持っていたら、忘れずに確認しましょう。

一般的にこういったウェブサイトでは表面的な情報しか掲載されていないことが多いですが、出発点として公開情報をおさえておくことは大事です。

株式を上場している会社であれば、株式情報サイトにその会社を紹介しているページがありますので、そちらにも一度目を通しておくとよいでしょう。

同僚や知り合いに尋ねる

会社のウェブサイトには、詳しい現場の情報はあまり期待できません。

ただ実際にその派遣会社に登録することを考えた場合、ポジティブ情報だけでなくネガティブ情報も知っておきたいものです。

そういったとき、その派遣会社の内情について知っていたり、実際に所属していたことがあったりする知り合いや派遣の同僚がいれば、現場の生の情報を聞くことができます。

ネットで口コミ情報を検索する

ネット上にある口コミや評判にも有用なところがあります。

ある程度の匿名性が確保されていれば忌憚のない意見を言いやすいこともあり、派遣会社の良い情報も悪い情報も知ることができる可能性があります。

その中には派遣される側だけではなく、派遣する側で働くスタッフのコメントなども見つけることができ、参考になる部分もあります。

ただし、ネット上の情報は主観的であったり、真偽不明なものも大量に含まれます。

情報として一応受け取るものの、あまり真に受けず、惑わされないように注意する必要があります。

派遣先について事前に知る方法

派遣元から提示されたものをよく読む

派遣会社から仕事の紹介をされた時は、すぐに返事をせずによく確認してからにしましょう。

派遣元から提示された就業条件明示書などを熟読して内容を把握し、応募の諾否を検討します。

もし疑問点や不明点があれば、派遣会社のコーディネーターに尋ねて詳しく教えてもらいましょう。

派遣先企業のウェブサイトを確認する

派遣先企業にウェブサイトがあれば、訪問してみることをおすすめします。

ウェブサイトには派遣先となる事業所の外観や内部の写真が掲載されていたり、提供している製品やサービスについて説明されていたりします。

それらを確認することで、派遣先で自分が果たす役割やそこで働くことのイメージを持つことができるでしょう。

また、すでにその派遣先に派遣されたことがある同僚がいれば、気になる部分を中心にいろいろな話を聞いておくこともできます。

事前に事業所訪問(職場見学)をしてみる

事前に事業所を訪問し、派遣先の担当者から説明を受けたり、現場でしかわからないことを確認したりすることもできます。

職場見学は、以下のような条件の下で行われます。

職場見学の条件

  • 派遣労働者等自らの判断の下に行われること
  • 派遣労働者等・派遣先・派遣元の三者が同席すること
  • 派遣先による説明は派遣業務に関連した事項に限られること

そして派遣先による質問は、必要な業務能力を有するか否かを確認する目的の範囲内とされ、派遣先が派遣社員を特定するための事前面接は禁止されています(紹介予定派遣なら事前面接可能)。

第二十六条
6 労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、当該労働者派遣契約に基づく労働者派遣に係る派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければならない。

eGov|労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(労働者派遣法)

事前に職場環境を確認して充実した派遣労働を


派遣の職場環境を事前に知る方法とチェック項目について紹介してきました。

以下がこの記事のまとめです。

派遣の職場環境を事前に知るためのチェック項目

  • 派遣企業や派遣先について事前に知っておくことで、不満を感じたりトラブルに遭ったりする可能性を減らせる
  • 派遣会社についてはウェブサイトや口コミ情報で、会社概要や雇用条件、サポート体制などについて知ることができる
  • 派遣先については職場見学などの方法で、労働環境などについてある程度具体的に知ることができる
  • 派遣で働く上での一般的な仕組みや法令順守についても知っておくとよい

派遣会社や派遣先について、必ずしもすべての職場環境について事前に知ることができるとはかぎりません

ただ、なるべく多くの情報があればあるほど、事前に何らかの対応がとれる可能性が高まります。

完全に希望どおりの職場に出会うことは難しいにしても、仕事や職場を選べるのは派遣で働く上での大きなメリットのひとつです。

そのメリットを活かすため、少なくとも自分にとってゆずれない重要なポイントに関してだけは、忘れずに確認しておくとよいでしょう。

派遣社員の福利厚生については以下でも解説していますので、参考にしてください。

派遣でもパートでも福利厚生を活用すれば充実した働き方へ