育児を支援してくれる企業の求人を探すポイントとオススメな探し方

育児と仕事を両立させることは、とても大変なことです。
しかし、この現実に理解を示し、実際に支援をしてくれる企業は、残念ながら今のところ多くはありません。
そこで育児を支援してくれる企業求人を探すポイントやオススメな探し方をご紹介します。
仕事復帰を考えている人は、ぜひ、こちらを参考に企業選びをしてください。
育児支援をしてくれる企業の探し方のポイント要約
- 厚労省が推奨する「くるみん認定企業」や「ファミリー・フレンドリー企業」をチェック
- 自分なりの育児と仕事の両立スタイルを見据える
- 転職・派遣サービスを活用しよう
厚生労働省が認定する「くるみん認定」
育児支援をしてくれる企業を探すには厚生労働省が認定する「くるみん認定」をチェック
- くるみん認定とは
- プラチナくるみん認定とは
くるみん認定とは、子育てと仕事の両立を積極的に支援する企業が認定される制度のことです。
「次世代育成支援対策推進法」と呼ばれる法律に基づき、厚生労働省が認可をしています。
くるみん認定とは
くるみん認定を受けるためには、企業は10つもの要件を満たす必要があります。
この要件には「一定水準を超えた育児休業取得」や「育児に伴った時短勤務制度の実施」などが含まれています。
これらの10つの要件を満たし、くるみん認定を受けることができた企業には「くるみんマーク」が付与されます。
つまり企業のホームページや募集要項などでこのマークを見つけたら、育児支援に関するその企業の取り組みは「充実している」と判断できるでしょう。
プラチナくるみん認定とは
2015年4月1日からは、プラチナくるみん認定が誕生しました。
これは、すでにくるみん認定を受けている企業のなかでも、より高い水準の育児支援をしている企業だけが認定される制度です。
このプラチナくるみん認定にも認定基準があります。
例えば「配偶者が出産をした場合の男性従業員が育児休業か企業独自の育児休暇制度を利用した割合が30%以上である、または、育児休業などを取得した従業員が1名以上であるかのどちらかを満たしている」といった基準が設けられています。
育児支援に積極的だと判断できる職場の5 つのポイントとは?
育児支援に積極的だと判断できる職場の5 つのポイントとは?
- くるみん認定を受けている企業である
- 産休や育休の利用率が高く、復帰の実績がある
- 実際に育児中の女性が在籍している
- 管理職または上司が育児経験者である
- 育児中のフレックス勤務や在宅勤務が認められている
企業に応募をする際、その育児支援に対する企業の取り組みや福利厚生を募集要項で確認することは、非常に大事なことです。
ここでは、その企業が育児支援に積極的であると判断できるポイントについてご紹介します。
くるみん認定を受けている企業である
これまでにご紹介したくるみん認定、できればプラチナくるみん認定を受けている企業であるかどうかを確認しましょう。
このマークが企業のホームページや募集要項に記載されていれば、一定基準以上の教育支援を受けられると考えられます。
産休や育休の利用率が高く、復帰の実績がある
産休(正式には産前産後休業)は法律によって保障された労働者の権利であり、産休がない企業は存在しません。
とはいえ、実際に産休や育児休業などが実際に取得されているかどうかは、別問題だといえます。
そこで、実際に育児支援の利用率が高く、出産後に復帰をしている女性社員がいる実績がある企業かどうか確認する必要があります。
実際に育児中の女性が在籍している
職場に復帰はできたとしても、その後に育児と仕事の両立が難しく、結局すぐに退職してしまう人も少なくはありません。
そこで、実際に育児をしながら勤務している女性従業員が長期間に渡って在籍しているかどうかについても、確認をする必要があるといえます。
管理職または上司が育児経験者である
育児と仕事の両立の難しさは、経験者でなければ理解できない面が多々あります。
その点、管理職や上司に育児経験者がいれば、急な休みや早退などに関しても理解を示してもらいやすいでしょう。
育児中のフレックス勤務や在宅勤務が認められている
近年、働き方改革の影響で、さまざまな勤務形態が認められる企業が増加しています。
なかには育児中に限るとはしながらも、フレックス勤務や在宅勤務が可能な場合もありますので、確認してみることをおすすめします。
また、企業の取り組みとして独自に時短勤務の期間の延長などが行われていることもありますので、募集要項をよくチェックしましょう。
育児支援を行うファミリー・フレンドリー企業もチェック
ファミリー・フレンドリー企業って何?
- 厚生労働省が定義するファミリーフレンドリー企業とは
- ファミリー・フレンドリー企業の主な育児支援とは
くるみん認定の他にも、育児支援に対して企業の取り組みが積極的であると判断された企業に対し、厚生労働省が表彰するファミリー・フレンドリー企業があります。
詳しく見ていきます。
ファミリー・フレンドリー企業とは
厚生労働省はこのファミリー・フレンドリー企業に対し、年に1度、厚生労働大臣最優良などを表彰し、育児支援を必要とする労働者が働きやすい職場環境を整えるための取り組みを行ってきました。
ファミリー・フレンドリー企業は平成19年度より「均等推進企業表彰」との統合が行われ、「均等・両立推進企業表彰(ファミリー・フレンドリー企業部門)として実施されてきました。
表彰された企業については、以下の厚生労働省のページからご確認いただけます。
ファミリー・フレンドリー企業表彰受賞企業一覧 -大臣優良賞及び努力賞(平成11年度~18年度)-
厚生労働大臣最優良賞及び優良賞(平成19年度~平成30年度)
残念ながら厚生労働省による表彰は平成30年度をもって終了となっていますが、育児を行う労働者が働きやすい環境が既に整っている企業を探す参考にはなるはずです。
なお、愛知県では、2007年度から独自に従業員が仕事と育児・介護・地域活動などとを両立できるよう積極的に取り組む企業を「愛知県ファミリー・フレンドリー企業」として登録しており、現在でも毎年知事が表彰を行っています。
令和元年度「愛知県ファミリー・フレンドリー企業表彰」受賞企業の決定について~2月18日(火曜日)に表彰式を開催します~|愛知県
どのようなかたちで育児と仕事を両立したいのかよく考えてみよう
どのようなかたちで育児と仕事を両立したのかよく考えてみよう
- 育児と仕事のバランスを具体的に考える
- 収入と勤務時間、育児中はどれを重視するのか考える
- 家族としっかり話し合いの場を作ることも大切
ただ育児と仕事を両立するといっても、さまざまなかたちがあります。
あなたの家庭状況や家族の考え方に合った両立方法をはっきりとさせておきましょう。
育児と仕事のバランスを具体的に考える
「保育園が対応してくれる時間までなら残業をして、キャリアを積んでいきたい」
「長時間勤務ではなく、保育園の延長もないかたちで、子育てを優先して働きたい」
このように人によって希望する育児と仕事のバランスは違うものです。
また、なかには自分自身は「バリバリ働きたい!」と思っても、延長保育に対応してもらえる保育園が見つからないなどの理由で難しい場合もあります。
実際に仕事を始めたとして、育児と仕事のバランスはどの程度が理想なのか、具体的に1日をシュミレーションしながら考えてみるといいでしょう。
収入や勤務時間、育児中はなにを重視するのか考える
「ある程度の収入がほしい」と考えているからこそ、育児と仕事の両立に悩むわけです。
ただ、育児期間は、長い目で見れば「ほんのわずかな期間」ともいえます。
限られた育児期間中だからこそ、収入と勤務時間など、なにに重きをおきたいのか頭の中を整理してみましょう。
家族としっかり話し合いの場を作ることも大切
キャリアアップを目指したいという強い志をもって復帰を望んでいたとしても、家族もあなたと同じ考えをもっているとは限りません。
特に、一緒に子育てをする家族や、いざという時に頼ることになる祖父母の意見は、慎重に受け止めるべきです。
あなたの考えに賛同して協力してくれるようであればいいのですが、そうでない場合は、しっかりと時間を作り、どのように育児と仕事を両立するのか話し合う必要があるといえます。
正社員にこだわらず、契約社員やパートという選択も
正社員にこだわらず、契約社員やパートという選択も
- 正社員だけに絞らずに、ほかの雇用形態も考慮してみる
- 条件の融通が利きやすい契約社員も、ぜひ候補に!
- 派遣社員やパートならワークライフバランスがとりやすい
育児と仕事を両立するというと、正社員で働くキャリアウーマンのような女性が思い浮かびがちでしょう。
しかし、正社員でなくても収入を得ることはできますし、これまでの経験を活かして働くことも可能です。
1度、さまざまな雇用形態に目を向けて見るのも良いでしょう。
正社員だけに絞らずに、ほかの雇用形態も考慮してみる
産後に正社員として再就職できれば、その後は安定した生活を送ることができる可能性は高いかもれません。
これまで頑張って培ってきた知識やスキルを無駄にしたくないという人も多いでしょう。
正社員を目指すことは良いことなのですが、ほかの雇用形態についても考えたうえで結論を出すことをおすすめします。
条件の融通が利きやすい契約社員も、ぜひ候補に!
育児支援に対する企業の取り組みが積極的に行われつつも、特に小規模の会社では育児中の女性を採用することを避ける傾向があります。
やはり企業としては利益を出すことが最優先であり、応募者の状況を受け入れることは二の次になってしまっているというのが現実です。
そこで企業側としても契約社員であれば、採用しやすい傾向があります。
また、交渉次第によっては残業はしないといった契約を結ぶことも可能です。
期間限定で働くことも可能となる契約社員であれば、精神的な面でも負担が少なく、正社員よりも働きやすい場合もあるかもしれません。
派遣社員やパートならワークライフバランスがとりやすい
派遣社員やパートであれば、より精神的な負担を少なく収入を得ることができます。
派遣社員は定期的に更新をすることにより働く雇用形態ですので、自ら契約を更新をしなければ、勤務を続ける必要はありません。
また、パートであれば、自分の生活に合わせ、短時間の業務に就くことも可能です。
そのため、派遣社員とパートは、ワークライフバランスのとりやすさを重視する人には向いている雇用形態といえます。
転職エージェントをうまく活用して就職活動を進めよう
転職エージェントをうまく活用して就職活動を進めよう
- 全国対応!ハイキャリア転職も可能「パソナキャリア」
- 全国対応!フレックスや時短、在宅業務にも対応!「リブズキャリア」
- 「子育て支援あり」でもあなたに合っているかどうか確認を
- 社員として入社する「無期雇用派遣」という新しい働き方!マイナビキャリレーション
転職エージェントを活用すれば、育児支援に対する企業の取り組みや実態を知ることができます。
なぜなら、転職エージェントのスタッフは、募集要項の企業の現場について知り尽くしているからです。
インターネットではなかなか入手できない情報が手に入ることは、働き始める際にとてもメリットが大きいので、気になる転職エージェントには登録をしておきましょう。
全国対応!ハイキャリア転職も可能「パソナキャリア」
パソナキャリアは、大手のパソナグループが運営している女性の正社員求人を多く扱う転職エージェントです。
2016年には「女性活躍推進コンサルティングチーム」が発足され、ますます女性向けの支援に力が注がれています。
履歴書や職務経歴書などの添削はもちろん、イベントやセミナーも数多く開催されているので、仕事復帰にブランクがある方におすすめです。
【パソナキャリア】転職エージェントが支援する転職・求人情報サイト
全国対応!フレックスや時短、在宅業務にも対応!「リブズキャリア」
リブズキャリアは、フレックス勤務や時短勤務を希望している旨を登録したうえでのオファーを受けることができるので、面接の際にこちらから交渉する必要がありません。
また、求人検索も「時短OK」や「キッズルーム完備」などのこだわり検索が可能です。
【リブズキャリア】転職エージェントが支援する転職・求人情報サイト
関東対応!都心で就職をするなら「type女の転職エージェント」
type女の転職エージェントは、都心の企業で正社員として働きたい人にぴったりな転職エージェントです。
育児と仕事を両立したい人の登録が多く、豊富な経験をもったスタッフが相談にのってくれます。
個別での相談会やセミナーが多く開催されていますので、まだ具体的に復帰時期が決まっていない人も参加してみてはいかがでしょうか。
【type女の転職エージェント】転職エージェントが支援する転職・求人情報サイト
社員として入社する「無期雇用派遣」という新しい働き方!マイナビキャリレーション
いずれはバリバリ働きたいけれど、今は子育てしながらもキャリアを積みたい方に、おすすめの働き方が「無期雇用派遣」です。
就職・転職支援で実績のあるマイナビが提供する、社員として派遣会社に入社して厳選した企業で雇用期間の制限なく働くことができる新しいサービスです。
若年層の事務職に特化したサービスであるため、出産前にキャリアはなかったけれど、今後キャリアアップを目指し産後復帰を希望する女性に最適といえそうです。
マイナビキャリレーション|マイナビが運営する無期雇用派遣サービス
「子育て支援あり」でもあなたに合っているかどうか確認を
企業の募集要項や福利厚生に「子育て支援あり」との記載があったっとしても、あなたが求める育児支援内容と同じとは限りません。
実際の企業の実態を知るためにも、うまく転職エージェントを活用しつつ、あなたに合った仕事を見つけていきましょう。