Web面接で好感が持たれる服装・髪型・メイク・照明のポイント

近年実施されることが増えた「Web面接」では、服装や髪形などの身だしなみが自分の印象を左右する大きなポイントになります。
Web面接を成功させるためにも、採用担当者に好感を持たれる適切な服装や髪型に整えましょう。
今回は、Web面接で好印象を与える身だしなみのポイントについて解説します。これからWeb面接受講の方は、是非ご参考ください。
- 指定がない限りスーツ着用が基本
- 女性は普段よりも少し濃いメイクを意識することが大切
- 服装などの身だしなみ以外にも照明に気を配ることが大切
そもそもWeb面接とは
Web面接とはパソコンなどの端末を使ってビデオ通話を繋ぎ、遠隔で行う面接のことです。
従来の対面型の面接では、遠方の求職者の負担が大きく時間や場所を確保する手間がかかっていました。
Web面接は時間や場所の都合をつけやすく、自宅などでも面接を受けられるので従来の手間を省くことができます。
そもそもWeb面接とは
- Web面接の基本的なやり方
- Web面接で準備が必要なもの
- Web面接で使用される主なツール
Web面接の基本的なやり方
Web面接は、基本的にパソコン上などでビデオ通話を繋ぎ、遠隔で面接を実施します。
「Web面接」と一言で表しても、実施方法・ツールはさまざまなので、企業の指示に従い決められた時間にビデオ通話を開始して面接を実施します。
このとき、企業側が求職者にWeb面接用のURLをメールで共有することが多いので、確実にメールを確認できるようにしておきましょう。
Web面接が始まった後は、通常の面接と変わらず面接官の質問に答えて自己PRを行います。
Web面接で準備が必要なもの
Web面接で準備が必要なものは以下の通りです。
Web面接で準備が必要なもの
- パソコンやタブレットなどの端末
- Web面接用のツール(ソフトやアプリ)
- カメラ
- マイク
- スピーカー・イヤホン
スマートフォンやタブレットなどでも対応できますが、処理能力が高く映像や音声が安定しているパソコンを利用するのが無難です。
ただし、パソコンにカメラやマイクが内蔵されていないのであれば、わざわざ用意するのではなくスマートフォン・タブレットを利用すると良いでしょう。
パソコンでWeb面接を受ける際は、マイクとスピーカーが一体になったヘッドセットを使うのがおすすめです。
ヘッドセットであれば、相手の質問をより正確に聞き取ることができ、自分の声も相手に伝わりやすいです。
髪型を気にする場合は、マイク付きのイヤホンを利用すると良いでしょう。
Web面接で使用される主なツール
Web面接では専用のソフト・アプリを使用することで、映像と音声を接続して面接が成立します。
企業によってWeb面接で利用するツールは異なるので注意しましょう。
Web面接で特に使われることが多いツールは以下の通りです。
Web面接で使われることが多いツール
- Skype
- チャットワーク
- Whereby(Appear.in)
- Googleハングアウト(ハングアウト Meet)
- Zoom
Skypeとチャットワークは、端末にアプリをインストールしアカウント登録を行い、アカウント情報を共有することでWeb面接を行えます。
つまり、Web面接を実施するためには、求職者はアカウントを事前に作成しておく必要があるのです。
最近では、求職者はアカウントを作成する必要はなく、企業から共有されたURLにアクセスするだけでWeb面接ができるツールの需要が高まっています。
URLを共有するだけでWeb面接を行えるツールとしては、「Whereby」「Googleハングアウト」「Zoom」などが挙げられます。
Web面接で好感が持たれる服装のポイント
Web面接は遠隔地で行い、対面の面接よりもコミュニケーションが希薄になる分、カメラに映る自分の姿は普段以上に気を付けなければなりません。
まずは、身だしなみの基本である服装のポイントを見ていきましょう。
Web面接で好感が持たれる服装のポイント
- 男女ともにスーツで面接を受けるのが基本
- 男性は白いシャツとシンプルな柄のネクタイを着用する
- 女性は白いインナーにジャケットを着用するのがベター
男女ともにスーツで面接を受けるのが基本
Web面接では、服装に「私服」など案内・指定がある場合を除き、スーツで受けるのが基本です。
服装は相手に与える印象を大きく左右し、スーツは仕事に対して意欲的に取り組む姿勢を伝えられます。
ただし、スーツにもさまざまな種類があるので、面接を受ける企業・職種に相応しいものを選ぶのがおすすめです。
もしスーツの種類に不安があるのであれば、無地で黒いスーツを選ぶのが無難です。
また、「スーツであれば良い」というものではなく、清潔感が伝わるようにしなければなりません。
面接に臨むときはクリーニングに出し、スーツにシワがないようにしましょう。
黒いスーツはフケやホコリが目立つので、面接が始まる前に綺麗で清潔感があるかどうかチェックすることも大切です。
男性は白いシャツとシンプルな柄のネクタイを着用する
男性の場合は色つきのシャツは控え、白いシャツを着用するようにしましょう。
ビジネスシーンではストライプ柄やチェック柄のシャツを着用する機会もありますが、基本的には無地の白シャツがベターです。
スーツと同様にシワがないようにアイロンをかけておきましょう。
また、Web面接時はネクタイも着用します。
スーツとワイシャツをシンプルにしているので、ネクタイもシンプルなものに合わせます。
派手な柄のネクタイは浮いてしまい面接官にマイナスな印象を与えるので、控えめな柄・色を選ぶのがおすすめです。
女性は白いインナーにジャケットを着用するのがベター
女性の場合も基本的には白いワイシャツやブラウスなどのインナーを着用しましょう。
白は清潔感があり、用意しやすいのでおすすめです。
ジャケットを着ることで、仕事ができるしっかりとした印象を与えられます。
もし「私服OK・私服推奨」と案内が合った場合は、オフィスカジュアル(ビジネスカジュアル)の服装が好ましいです。
オフィスカジュアルに明確な基準などはありませんが、露出が多いものや派手なものは控え、ジャケットとパンツ・スカートを合わせるのが基本です。
色もベーシックなカラーを選びましょう。
Web面接で好感が持たれる髪型のポイント
服装の次に面接官が注目するポイントは「髪型」です。
Web面接でも相手の顔を見て話すので、自然と髪型も目に入ってしまうのです。
ここからはWeb面接で好印象を与えられる髪型のポイントを紹介します。
Web面接で好感が持たれる髪型のポイント
- 寝グセ厳禁。清潔感が伝わる髪型が必須
- 男性は黒髪・短髪がベター。整髪料を使ってセットする
- 髪が長い女性なら髪をまとめておく
寝グセ厳禁。清潔感が伝わる髪型が必須
男女共通していることは、寝グセなどの髪の乱れはだらしない印象を与えてしまうのでNGです。
Web面接が始まる前に自分の髪型をよく確認し、セットしておくことが大切です。
自宅でWeb面接を実施する際は、手軽に髪を直せるのもメリットです。
髪をセットするときはおしゃれさや格好良さではなく、「清潔感」を意識するようにしましょう。
男性は黒髪・短髪がベター。整髪料を使ってセットする
男性の場合、好印象を与えるのであれば、黒髪で短髪にすると清潔感が出やすいのでおすすめです。
短い髪型だとしても、整髪料を使ってビジネスに相応しい髪型にセットするようにしましょう。
ただし、ジェルなどをつけ過ぎてしまうと、かえってマイナス評価になるので適量を心掛け、あくまでも自然さを重視して清潔感を演出することも大切です。
髪が長い女性なら髪をまとめておく
女性の場合、髪が長いと乱れて見えやすいので髪はまとめておきます。
束ねていないと、ふとした仕草で髪が顔にかかってしまうこともあり、髪をかき分ける仕草はマイナス評価になりかねません。
髪色も染めていても問題ありませんが、明るすぎない暗い髪色にするのが無難です。
Web面接で好感が持たれるメイクのポイント
女性の場合、Web面接ではしっかりメイクすることも大切です。
Web面接は対面ではないので、ノーメイクで参加する人もいますが、メイクは必須です。
ここからはWeb面接で好感が持たれるメイクのポイントを紹介します。
Web面接で好感が持たれるメイクのポイント
- 普段よりも少し濃くメイクしてはっきり映るようにする
- 印象を左右しやすい眉毛は綺麗に整えておく
- 派手過ぎるメイクやノーメイクはNG
普段よりも少し濃くメイクしてはっきり映るようにする
Web面接で使用するカメラの解像度によりますが、一般的なカメラだと少し粗く映ってしまうことが多いです。
そのため、薄いメイクのままカメラに映るとノーメイクと同じようになってしまいます。
普段よりも少し濃くメイクして、Webカメラでもしっかり映るように意識しましょう。
不安な人は、事前に自分の顔をカメラで写してメイクの具合を確かめるのがおすすめです。
印象を左右しやすい眉毛は綺麗に整えておく
目線の近くにある眉毛は、人の印象を左右しやすいポイントです。
メイクするときはしっかりと形を整えて、普段よりも少し濃いめの色にしてカメラに映るようにしましょう。
普段よりも入念にメイクする必要はなく、あくまでも清潔感が伝わるようにしっかり整えるようにするのがおすすめです。
派手過ぎるメイクやノーメイクはNG
Web面接は顔が映りにくいので、普段よりも濃くメイクしますが派手にすれば良いというわけではありません。
あくまでも自然体で、「ビジネスシーンや社会人として相応しいかどうか」を基準にメイクすると良いでしょう。
また、反対にノーメイクもビジネスの世界では非常識になってしまいます。
Web面接の場合は、さらに印象が薄くなってしまうので注意してください。
Web面接で好感が持たれる照明のポイント
Web面接では照明にも気をつけることが大切です。
ここからはWeb面接で注意しておきたい照明のポイントを紹介します。
Web面接で好感が持たれる照明のポイント
- パソコンの後ろ側に照明を置き、自分の顔を照らす
- 上・後ろからのライトは顔に影ができてしまう
- 照明が強すぎると顔がテカってしまうので要注意
パソコンの後ろ側に照明を置き、自分の顔を照らす
照明を置く場所は、パソコンの後ろ側に置いて光が顔に当たるようにします。
自分の顔の正面から光が当たるようにすれば、顔色が良く健康的な印象を与えられます。
上・後ろからのライトは顔に影ができてしまう
照明を自分の体の上側・後ろ側から当ててしまうと、顔に影ができるので注意しましょう。
顔に影ができてしまえば、服装・髪型・メイクに気を遣っても、不健康な印象を与えてしまいます。
照明が強すぎると顔がテカってしまうので要注意
照明は体の正面から当てれば良いというものでもありません。
正面から当たる光が強すぎると、光が顔で反射してしまいテカってしまいます。
面接官から見て顔が光っていると、プラスの評価になりにくいでしょう。
Web面接を実施する前に、照明の光量も確認しておくことが大切です。
Web面接を成功させるために注意すべきポイント
Web面接では服装などの身だしなみ以外にも注意すべきポイントがいくつかあります。
ここからはWeb面接を成功させるために知っておきたい注意点を紹介します。
Web面接を成功させるために注意すべきポイント
- インターネット接続が安定した場所で必ず行う
- 自宅で行い、余計な音が入らないようにする
- カンペを用意する場合はパソコンの近くに置く
インターネット接続が安定した場所で必ず行う
Web面接のデメリットの1つに「通信トラブルが発生しやすい」という面があります。
通信環境が悪いところだとデータの送受信に時間がかかり、接続が遅れてしまったり、途中で途切れてしまう可能性があります。
つまり、面接を実施している最中に相手の質問が聞こえなかったり、自分の回答が相手に伝わらないこともあるのです。
このような通信トラブルを防ぐためにも、通信が安定している環境でWeb面接を実施する必要があります。
他にも、ビデオ通話は映像・音声データを送受信するため、パソコンなど使用している端末の処理能力も重要です。
処理能力が高ければ映像や音声がスムーズに途切れることなく安定しますが、処理能力が低いと途切れやすくなってしまいます。
端末の処理負担を軽減するためにも、Web面接中は他のソフトなどは落としておくと良いでしょう。
自宅で行い、余計な音が入らないようにする
Web会議は映像と音声だけのやり取りになるので、余計な雑音が入らないように自宅でWeb面接を実施するようにしましょう。
もし、やむを得ず自宅以外でWeb面接を行うときは、静かで雑音が入らず、通信が安定している屋内を選ぶことが大切です。
面接中に余計な音が入ってしまうと、相手に与える印象は悪くなってしまい、カフェなど騒がしい場所で面接を受けていると常識を疑われてしまうので注意してください。
他にも、背景に散らかった部屋が映らないようにしましょう。
面接が始まる前に、部屋を片付けるか無地の壁が背景になるように、パソコンなどをセッティングするのがおすすめです。
自室でWeb面接を実施する場合でも、音楽やテレビの音だけでなく、掃除機などの音にも注意しましょう。
スマートフォンやパソコンの他のソフトの通知音やアラームも、面接中は鳴らないように設定することも大切です。
カンペを用意する場合はパソコンの近くに置く
Web面接を受ける求職者のメリットに「メモを見ながら面接を受けられる」というものがあります。
自己紹介から志望動機、自己PRなど、自身がない人はカンペを用意して面接を受けられるので、緊張で頭が真っ白になったときでも、しっかりと応対できます。
ただし、メモを見るときの目線などは目立ち、面接官はしっかりとチェックしています。
そのため、手元やパソコンの横などにメモを置いていると、視線から「メモを見ながら話しているな」と気づかれてしまいます。
もしメモを使って面接に臨むのであれば、パソコンのカメラの近くにメモを置き、メモの内容を見ても視線が不自然にならないようにしましょう。
Web面接でも好感を持たれる身だしなみで内定を獲得しよう!
Web面接で押さえておきたい身だしなみのポイント
- Web会議に必要なものを把握し、事前に用意しておく
- 服装は基本的にスーツ
- 清潔感が伝わる髪型を意識する
- 女性は普段よりも少し濃いメイクをする
- 照明は体の正面から当て、テカらないように光量を調整する
Web面接で好印象を与えるためには、対面の面接よりも服装やメイクなどの身だしなみを意識することが大切です。
例えば女性の場合、カメラに映った自分の姿は普段よりも印象が薄くなってしまうので、少しだけ濃いメイクをする必要があります。
Web面接を成功させる身だしなみや実施環境のポイントを押さえて、自分をしっかりとアピールしましょう。