従業員が「気候マーチ」に参加したGoogleとAmazon、地球温暖化対策を発表

9月20日、世界26の都市で、若者を中心に気候変動対策を求めるデモ「グローバル気候マーチ」が行われました。

今回は23日に開催された国連気候変動サミットに先立ち、各国のリーダーに向けた抗議となったデモでした。

若者を中心が中心となり立ち上がったデモですが、アメリカの巨大テック企業も、この世界に広がる訴えを無視してはいないようです。

今回は環境問題に対する、アメリカの巨大テック企業2社の取り組みを紹介します。

グローバル気候マーチは一人の少女から始まった抗議活動


近年、地球温暖化による気候変動は、世界的な問題となっています。

地球温暖化とは、大気中にある二酸化炭素(CO2)やメタン、フロンなどの温室効果ガスが増え過ぎ、宇宙に逃げようとしていた熱が地表にたまりすぎることで、気温が上昇したり、地球全体の気候が変化することです。

このままの経済活動を続けた場合には、100年後に4度前後の気温上昇が予測されており、その結果として、取り返しのつかない影響が予測されます。
引用:WWFジャパン|地球温暖化が進むとどうなる?その影響は?

この世界的な問題に危機感を持ったスウェーデンの女子高校生の環境活動家グレタ・トゥーンベリさんが立ち上がり、国会議事堂前での座り込みを始めました。

毎週金曜に行う彼女の活動は「Fridays for Future(未来のための金曜日)」として、ソーシャルメディアを通じて世界に広まりました。

そして、9月20日金曜日、翌週23日にニューヨークの国連本部で開催される気候変動サミットを前に、世界163ヶ国で400万人、日本23都道府県で5000人が参加した大規模なグローバル気候マーチが行われました。(9月20日 → グローバル気候マーチ日本語サイトより)

世界に影響力のある巨大企業もこの動きに反応

Google、AmazonそしてMicrosoftでは、数多くの従業員が学生を支援し、今回のデモに参加すると公表しました。

また、「Tech is not “green”(技術は地球に優しいものではない)」と投稿し、企業に対し、具体的な対策を求める声が、従業員からも上がっています。

世界的に広がるこの動きや従業員の声に対して、GoogleやAmazon、2つの巨大テック企業は反応し、デモ前日に具体的な対策を発表しています。

Googleは史上最大の再生可能エネルギーの購入を発表

9月19日グーグルは「史上最大の企業による再生可能エネルギーの購入」を行う予定であることを発表しました。

Googleが今回発表したのは、で風力発電や太陽光発電による1,600(メガワット)のパッケージ購入と18件の契約です。また、アメリカ、ヨーロッパ、チリにまたがるインフラの構築に20億ドルもの金額も投入します。

今回の契約は「屋上設置太陽光発電100個分」に相当すると、GoogleのCEOサンダー・ピチャイ氏は、ブログで明かしました。
Our biggest renewable energy purchase ever

さらに「全体で、当社の再生可能エネルギーは52のプロジェクトを抱えており、70億ドル以上の新規建設と数千もの関連するポジションを推進しています。」とも付け加えました。

同社は2022年までに、Google製品のすべてにリサイクル素材を使うとも誓約しています。

Amazonは2040年までにカーボンニュートラル企業に

AmazonのCEOも19日に、気候変動に関連する発表を行いました。

CEOのJeff Bezosが公表したのは「The Climate Pledge」と呼ばれる計画で、10年前のパリ協定の排出削減目標を達成を目指しています。

パリ協定は、第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が開催されたパリにて、2015年12月12日に採択された、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定(合意)。
引用:Wikipedia|パリ協定

2040年までに、カーボンニュートラル企業となることを目指し、2030年までに再生可能エネルギーのみで事業を行うことを約束しました。

カーボンニュートラルは環境化学の用語で、直訳すればカーボンは炭素、ニュートラルは中立なので「環境中の炭素循環量に対して中立」となる。何かを生産したり、一連の人為的活動を行った際に、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量である、という概念。
引用:Wikipedia|カーボンニュートラル

Google、Amazonともに環境に対する取り組みをウェブサイトで公開しています。
Google:テクノロジーの活用により、Google の事業は最小限の資源で運営されています。
Amazon:Committed to a sustainable future(英語サイト)

環境問題は今後の企業のあり方に影響を与えるか

今回はGoogleとAmazonの取り組みを紹介しましたが、世界に影響力のある2つの企業が具体的な対策を公表したことは、世界中の企業に対し、今後の企業の在り方に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

日本でも、100%再生可能エネルギーでの事業運営を目指す「RE100」に既に加盟している企業もあります。

Googleでは今回の取り組みにより、関連するポジションについても言及しています。

AIやオートメーション化同様、環境問題も今後の労働市場に影響を与える要因となるかもしれません。

全世界の人々に関係のある問題として、地球温暖化による環境問題を意識しておくとよいでしょう。

参照記事
https://www.theverge.com/2019/9/19/20874527/google-amazon-global-climate-strike-purchase-renewable-energy-microsoft
https://www.cbsnews.com/news/amazon-promises-to-go-carbon-neutral-by-2040-and-go-all-renewables-in-a-decade/