世界の富裕層から見える、現在の世界経済情勢

個人の資産の高さを順位で示すのが長者番付。日本版の長者番付となる高額納税者が発表されると毎年のように上位の人物がクローズアップされ、注目を集めます。

先日、アメリカの経済誌「フォーブス」がアメリカ版長者番付となる「The Forbes 400」を発表し、個人資産の多い400人をランキング形式で発表しました。

世界的に巨大企業の経営者など、いわゆる超富裕層とされる有名人が数多くランキング入りしています。

今回の記事では、今回発表された「Forbes400」の上位ランキングと、国別の超富裕層人口に関するレポートを紹介します。

Forbes400とはアメリカ版長者番付

今回発表された「Forbes400」はアメリカの富豪を個人資産の高い順にランキング化したものです。

「400」の数の由来は、富豪階級の社交場であるカーネギーホールの収容数が400人だったことにちなんでいる。また、西洋の言語には二十進法がよく使われており、400は20の平方でもある(四百を、「四の百倍」と呼ばず、「二十倍の二十」と呼ぶ国も多い)。この点も、400が基準になった理由と思われる。
引用:Wikipedia|フォーブス400

アメリカのランキングでは、世界に影響力のある企業の創業者や経営者などが上位に入っていること、その保有資産の高さから、日本でも毎年話題になっています。

AmazonのCEOジェフ・ベソスが1位

実際のランキングの上位10名を見ていきましょう。
名前、企業、総資産額の順に記載していきます。

Forbs400上位5人

5位 ラリー・エリソン オラクル・コーポレーション会長 650億ドル

4位 マーク・ザッカーバーグ Facebook CEO 696億ドル

3位 ウォーレン・バフェット バークシャー・ハサウェイ会長 808億ドル

2位 ビル・ゲイツ マイクロソフト創設者 1,060億ドル

1位 ジェフ・ベソス Amazon CEO 1,140億ドル

上位に名を連ねるのは、誰もが聞いたことのある世界的企業の経営者や創業者、実業家ばかりです。

1位のジェフ・ベソスは、同誌が発表した数々のランキングでもトップを獲得しています。Innovative Leaders 2019(革新的リーダー)とThe Richest Person In Every State 2019 (アメリカ各州の資産) ワシントン州の2つのランキングで1位となっています。

また、5月に発表された世界の長者番付となるBILLIONAIRES(THE RICHEST PEOPLE IN THE WORLD)では、アメリカ版長者番付の上位3名が、そのまま上位3位を独占しています。

世界の富裕層と言われる日本人は?

前述の世界長者番付で日本人トップとしてランキング入りしているのは、ユニクロを運営するファーストリテイリングの柳井正で41位の222億ドルで、今回発表されたジェフ・ベソスの資産の1/5となっています。

他に100位内入りした日本人もわずか3人という結果でした。

こういった結果だけで見ると、日本はこういった日本は富裕層が少ない国に思えてしまいますが、果たして世界全体から見るとどうなのでしょうか。

ultra high net worth(超富裕層)人口ランキング

Wealth-Xが公開した国別の富裕層人口の国別ランキングでの上位5カ国を紹介していきます。

Wealth-Xとは欧米や中東などに拠点を持ち、富裕層に関する調査を実施する会社です。

9月に同社は「2019 World Ultra Wealth Report(2019年版超富裕層に関するレポート)」を発表しました。

このレポートで調査されているのは、「ultra high net worth (超富裕層/UHNW)」と定義される、3000万ドル以上の資産を持つ個人の人口を国別に調査しています。

超富裕層人口数を国別ランキングとして発表しています。上位5カ国の富裕層人口(人数)とその資産額の合計額紹介します。()内は前年比です。

超富裕層人口国別ランキング上位5カ国

5位. カナダ
超富裕層人口: 10,395 (+ 4.1%)

4位.ドイツ
超富裕層人口: 15,685 (+4%)

3位. 日本
超富裕層人口: 17,855 (-0.3%)

2位.中国
超富裕層人口: 24,965 (+1.3%)

1位. アメリカ
超富裕層人口: 81,340 (+2.2%)

日本はアメリカ、中国に続く3位という結果でした。前年比では緩やかながらも減少しており、中国需要の低下と世界的な家電市場の低迷の影響を受けたものの、対ドルの円高によりバランスが取れているとのコメントもありました。

日本は2位という結果からも、世界的に見ると決して富裕層人口が少ないわけではないものの、2位の中国との開きも大きく、さらにアメリカとは4倍以上の差がありました。

アメリカ一強は続くのか?

前述の2つのランキングを見てみると、やはりアメリカ経済の強さが現れていることが分かります。

米中貿易戦争など騒がれていたものの、やはりアメリカ一強は続いているようです。

日本に限っていうと、2019年10月に消費税の値上げに伴い、消費が低迷するとも予測されていますが、富裕層にも影響を与えるのかは分かりません。

今回紹介したランキングは、今後も各国の経済や世界の経済情勢を見る際に参考になるランキングとなるはずです。

アメリカの強い経済は続くのか、中国は今後も経済成長がみられるのか、世界経済の中で日本はどう動くのかなど、注目していきましょう。

参考記事
https://www.forbes.com/forbes-400/#2d4bed907e2f
https://www.cnbc.com/2019/09/26/where-the-ultra-wealth-live-around-the-world-according-to-wealth-x.html