indeed・リクナビNEXT・リクルートエージェントを徹底比較

indeed・リクナビNEXT・リクルートエージェント。名前は違いますがどれもリクルートの関連会社です。indeedはアメリカ発祥の求人検索から発展した会社です。2012年にリクルートの子会社になりました。

では同じ系列会社が運営しているこの3つのサービスにはどのような違いがあるのでしょうか。ここで詳しくご紹介します。

今回の比較のポイント

3社の違いを簡単にポイントでまとめると以下のようになります。

indeed・リクナビNEXT・リクルートエージェントの違い

  • indeedはリスティング式検索型求人広告
  • リクナビは利用者に担当者が付かない転職サイト
  • リクルートエージェントは利用者に担当者が付く転職エージェント

まず広告を出す企業側や運営するリクルート視点から見た場合はどうでしょうか。

indeedはgoogleと同じくリスティング式求人広告なので、有料プランを利用した場合、クリックされた分だけindeed側に支払う仕組みになり、求人広告費のコストを抑えたい企業に人気があります。

また無料で求人広告を一定期間掲載することができますが、googleと同じく無料の場合は検索上位に表示されることは難しくなります。

そのためindeedの求人情報はアルバイトや年収が低めの職種、または求人にコストを掛けたくない中小企業、ベンチャーが目立ちます。

アルバイトのような短期や年収が低い求人は、紹介した求人の年収20~30%を成果報酬型の紹介料として企業から得る代わりに、手厚いサポートを1人1人の求職者に提供する仕組みである転職エージェントでは取り扱い難く、リクルート側からすれば検索型求人でコストを掛けずにより幅広い層の多くの人に使ってもらえるサービスを提供していることになります。

またアルバイト情報はフリーター、学生だけでなく、主婦や定年退職者、副業を探したい人にも需要があり、indeedの利用者数は現在はリクナビと同じくらいの多さですが、今後ますます伸びる可能性があります。

※SimilarWebによる2019年9月期日本国内の月間トラフィックデータ3社比較

リクナビは、その中間の転職サイト運営サービスです。

企業はどれぐらいの期間、サイトのどこに求人情報を掲載するかリクナビ側と交渉し、規定の料金を支払うことで求人広告を掲載することができます。こちらはindeedよりも求人広告費が高額になり、また成果が無くても費用を支払う必要があります。

サービスを提供するリクナビ側からすれば、利用者の1人1人にエージェントが付かないスタイルはコストを掛けず、より多くの人にサービスを提供できるメリットがありますが、得られるリターンは求人広告費のみとなります。

最後にリクルートエージェントですが、エージェントが利用者1人1人をサポートして担当するだけに比較的年収の高い求人が目立ちます。

また企業が新規市場に進出する場合、または特定の事業を拡大したい場合、ライバル企業に情報が漏れないよう秘匿性の高い求人案件として、転職エージェント側にスキルがマッチした人員の募集を依頼するケースがあります。

これが「非公開求人」として転職エージェント独自に蓄えられる求人情報となり、求職者からすれば魅力のある案件を多く保持していることになります。
<3社マトリックス図>

3つの運営会社によるセグメントごとに分割したサービス提供は、求人広告を掲載する企業やサイトを運営するリクルートにとってはリターンの大きい案件に手厚くリソースを割き、数が多くリターンが少ない案件にリソースやコストを割かない仕組みになっています。

しかし、利用者側はこれら提供されたサービスをどのように賢く使い分ければ良いのでしょうか。

次章からは利用者の目線に従ってサービスを紹介していきます。

indeedの特徴

indeedのサービス内容

indeedのTOP画面は下記のように非常にシンプルです。

それはindeedが独自に求人広告を掲載する求人サイトというより、googleと同じように検索クローラーを使って各求人サイトや企業の採用ページからデータを収集している仕組みのためです。簡単に言えば”googleの求人サイト版”がindeedです。

もちろんindeedも独自の求人案件を掲載しており、有料サービスではそれらの求人案件が検索上位に表示されます。

しかしindeedを支える膨大な求人案件の大部分は他サイトから検索システムによって上がってきた求人案件となります。そのためindeedを利用すれば複数の求人サイトにある求人情報をまとめて閲覧することができます

ただし、求人検索というサイトの性質上、indeed側で提示される求人情報は必要最小限となります。

利用者はより詳しい情報を知りたければ表示されたリンクを辿って、企業の採用ページや元の転職サイト等の情報にまで飛ばなければなりません

また、リクナビNEXTやリクルートエージェントよりも推定年収の低い求人が多く、なかでも飛び込み営業案件や新規開拓営業案件の多さが目立ちます。

ただし、給与水準の低い地方都市に拠点を置く企業の採用ページや地域専門に活動している転職エージェントからの検索情報も掲載されており、これらもアルバイトなどの短期求人が掲載されていることと同じく全体の平均推定年収を下げている要因の1つでしょう。

※indeed求人検索ページより該当件数を集計(2019年10月18日調べ)

その他の特徴は、正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト・パート、インターン、請負と様々な働き方が選択肢にある点です。

仮にベンチャー企業をキーワードに検索した場合、3万件以上ヒットしますが、内訳は以下のようにばらけています。

<ベンチャー企業でキーワード検索した場合(2019年10月18日調べ)>

正社員 25,136
新卒 2,378
契約社員 1,459
アルバイト・パート 1,101
派遣社員 978
インターン 405
業務委託 154

indeedのメリット・デメリット

indeedのメリットは各求人サイトを一括検索できる便利さです。気になった求人があれば表示されているリンクを辿り元の掲載サイトまで移動すれば、十分な情報を得ることができます。

さらに正社員に限らず、さまざまな働き方が柔軟に選べる上に、転職エージェントと違って正社員歴が無くても登録・利用することができます。

indeedのメリットは

  • 各求人サイトの情報をまとめて検索することができる
  • 全体の給与水準は低めだが、地方求人や中小企業、ベンチャー案件も検索できる
  • さまざまな働き方の案件が選べる

ただし転職エージェントのように担当者が付いて手厚いサポートを受けられるわけではありません。また転職エージェントが企業の担当者から得た生の一次情報を持っていることに比べれば、情報の質・量共に劣ります。企業の評判や転職者の感想を担当者エージェントから聞けることでブラック企業かどうかある程度判断できますが、それらの判断をすべて自分でしなくてはなりません。

さらに企業規模が小さい場合、企業が採用担当者を置いていないケースもあり、yahoo等の口コミでは応募しても長期間何の反応もないケースが多々あることが報告されています。仲介で企業側に返信を促してくれるリクナビNEXTや結果までサポートしてくれるリクルートエージェントとは大きな違いがあります。

indeedのデメリットは

  • 求人案件、企業についての情報の質・量がリクナビNEXTやリクルートエージェントよりも劣る
  • 応募しても何の反応もないケースもアリ
  • 専門のサポートを得ることはできない

indeedをおすすめする人は

以上のことからindeedをおすすめする人は

indeedをおすすめする人

  • 何度か転職経験あり、またはアルバイト求人に自力で応募したことがある人
  • さまざまな働き方から選びたい人
  • 求人サイトを1つ1つ検索する手間を省きたい人
  • 転職エージェントに登録できなかった人

indeedを利用する場合は、応募しても企業側から返信はないことが多々あることから、期間を置いて複数の企業に次々と応募するバイタリティが必要になります。

全体に求人案件の推定年収は低めですが、正社員歴を問わない案件が多めでフリーターやアルバイトしか経験が無くても問題なく利用できます。

リクナビNEXTの特徴

リクナビNEXTのサービス内容

リクナビNEXTのTOP画面はindeedと違って多彩です。サイトの運営者がテーマごとに編集した求人特集や旬のHOTな案件もピックアップ、紹介されています。

登録情報や検索履歴からおすすめ求人をAIが表示してくれる機能や履歴書や職務経歴書の書き方をわかりやすくまとめた参考になるページもあります。

また移動中、外出中にスマートフォンで連絡が取れるように専用アプリも配信されています。indeedに比べて豊富なサービスが利用できるメリットがあります。

案件数は2019年10月時点で30,601件で、indeed、リクルートエージェントよりかなり少なめになります。

営業、SEに絞って検索した場合、indeedほど2つの職種間の案件数の開きはありませんでしたが、全体にindeedよりも年収の高い案件があることがわかります。

職種によって変わりますが、推定年収の中央値が400~600万程度となります。

※リクナビNEXT求人検索ページより該当件数を集計(2019年10月18日調べ)

リクナビNEXTは第二新卒の募集もありますが、どちらかと言えば正社員歴がある方が応募に有利であり、フリーターしか経験がない人には門戸は狭めです。しかしその場合でも登録やサービスの利用はできます。

リクナビNEXTのメリット・デメリット

リクナビNEXTのメリットは、indeedよりも多彩なサービスを利用できる点です。

また担当エージェントが付かない気軽さがあり、転職はまだ検討段階であり、情報収集段階の人でも使いやすいメリットがあります。転職の豆知識、職務経歴書の書き方等の情報も豊富であり、転職初心者にも活用しやすくなっています。

また登録した情報を企業が検索し、マッチした求人案件にスカウトする機能があるため、プッシュ型で自分に適した情報が届くメリットがあります。

オンラインで登録から応募まですべてを済ますことができるので、全国に10~15拠点程しかないエージェントの支店まで時間を取って足を運び、カウンセリングを受ける必要がない点は、在職中の地方在住者にはメリットが大きいでしょう。

リクナビNEXTのメリットは

  • indeedに比べて便利なサービスやリソースを利用できる
  • プッシュ型で自分に適したスカウト情報を届けてくれる
  • 転職はまだ検討段階である人にも使いやすい
  • 正社員歴がない人でも利用できるが応募はやや不利

ただ転職エージェントよりは専門的な情報が得られない点、個別にカウンセリングが受けられない点はデメリットです。

面接のノウハウを個別に指導してもらうこともできず、求人企業の内部情報も得ることができません。
面接の際はこうした内部情報が合否を分けることもあり、すぐにでも就職したい人には利用には厳しい面があります。

リクナビNEXTのデメリットは

  • 求人数がindeedやリクルートエージェントより少ない
  • 転職エージェントにある企業の採用意欲が高い未公開求人情報に触れることができない
  • 自分で応募書類を作成する必要があり時間が取られる
  • 企業面接のスケジュール調整を自分でする必要がある
  • 転職エージェントより専門的なサポート、個別アドバイスが得られにくい

総じて転職サイトは転職の経験があり、職務経歴書の作成や企業面接の為の下調べ等ある程度自力で出来る人向けです。

転職エージェントが使いにくい地方在住の人やフリーター歴が長く、転職エージェントの登録を断られた人も利用できる点はメリットがありますが、すぐにでも転職したい人は手厚いサポートが得られるため転職エージェントを利用した方がメリットが大きくなります。

リクナビNEXTをおすすめする人

以上のことからリクナビNEXTをおすすめする人は

リクナビNEXTをおすすめする人

  • 何度か転職経験あり求人に自力で応募したことがある人
  • 正社員歴があり応募企業にアピールできる業界経験がある程度ある人
  • まだ転職は検討段階の人
  • 地方在住者
  • フリーター歴が長く転職エージェントに登録できなかった人

リクナビNEXTはオンラインで完結するサービスですので、自分のペースで転職活動ができます

応募書類の作成や面接の準備等は自力ですべてやるのは大変な上に時間が掛かりますが、エージェントの都合に振り回されないメリットはあります。

ただし、どうしても入りたい企業がある場合は、エージェントの力を借りた方が合格率は高くなります。

またすでに退職し、すぐにでも転職したい場合は短期間に複数の企業に応募することになるパターンが多いのですが、この場合自分で企業面接のスケジュール調整をしなくてはなりません。

内定しても企業側が待ってくれる時間は平均1~2週間程度の為、面接のスケジュール調整や交渉はやはりプロに任せた方がうまく行く場合が多いでしょう。

フリーターから正社員になりたい人はindeedと合わせてリクナビNEXTのような転職サイトを利用することをおすすめします。indeedよりも転職に必要な知識やノウハウがサイト上に整理され使いやすい状態で掲載されています。

置かれた状況に合わせて使い分けることをおすすめします。

リクルートエージェントの特徴

リクルートエージェントのサービス内容

リクルートエージェントのTOP画面も下記のようにシンプルです。

リクルートエージェントのサービスのポイントはエージェントとの面談にあります。そのため自力で案件を求めて求人検索をするよりはエージェントと面談を実施し、その後エージェントから未公開求人を含めた案件に応募してもらうことに重点が置かれています。

ただ公開求人を事前に検索することで、希望する業界動向や労働市場がどのような状態なのかを把握することができ、エージェントとの面談を有意義に進めることはできます。

希望の企業が公開で求人を実施していた場合は、その旨をエージェントに伝え、リクルートエージェント経由で応募することもできます。

在職中で多忙な場合または地方在住の場合は電話面談も可能ですが、face to faceの面談の方が転職に本気であることがアピールでき、条件の良い求人を紹介してもらいやすくなります。

他にもリクルートエージェントは業種ごとに特化した職務経歴書サンプルが豊富です。通常、職務経歴書は作成に時間が掛かりますが、作成ツールである「レジュメNavi」やこれらサンプルを利用すれば比較的簡単に作成できます。

※リクルートエージェント職務経歴書サンプルページより

専門職や第二新卒専用、英文レジュメのサンプルもあり、職務経歴書の提出は求人の応募には重要な為とても便利です。

年収別の求人案件数は以下のようになっています。リクルートエージェントの案件は同じ求人案件でも応募者の経験やスキルによってオファー額に幅があるケースが多く、区分が切り分けにくい為、グラフにせずに表のまま掲載します。

※リクルートエージェント求人検索ページより該当件数を集計(2019年10月18日調べ)

全体に年収が高額になるほど、非公開求人の割合が増える傾向にあります。

リクルートエージェントの案件数は、2019年10月時点で公開求人が123,771件、非公開求人が164,073件です。計28万以上の案件を保持しており、リクナビNEXTの8倍以上になります。

リクルートエージェントのメリット・デメリット

リクルートエージェントのメリットは、豊富な非公開求人です。これらは事業戦略に関わる求人である為、一般公開されませんが、企業の採用意欲は高い上に、公開求人よりも競争率が低い傾向にあります。

情報収集段階を経て具体的な転職活動を視野に入れた人には、こうした非公開求人が豊富なリクルートエージェントの方がリクナビNEXTよりもおすすめです。

リクルートエージェントのメリットは

  • 豊富な未公開求人案件にアプローチできる
  • 無料でキャリアカウンセリングを受けることができ、適職アドバイスを受けることができる
  • 年収が高く福利厚生が充実した大手企業の案件がindeedやリクナビNEXTより多い
  • 応募する業界や企業をよく知っている担当エージェントが職務経歴書の書き方を指導してくれる
  • 応募企業に詳しいエージェントが推薦文を添えてくれる
  • スケジュール調整をしてくれるので在職しながら転職活動をする人には使いやすい

リクルートエージェントは正社員歴がある人や職歴のブランクがあまりない人が登録できます。フリーターしか職務経歴がない場合や失業期間が長かったり、出産や子育てでブランクが長かったりした場合、サービスをすべて利用できないこともあります。

ただし第二新卒は積極的に受け入れているようですので、この場合は登録をおすすめします。

またエージェント型サービスは他と違って成功報酬型なので担当エージェントによって転職を急かされてしまう場合があり、気が進まない場合ははっきりと断る必要があります。上手く断る為のコミュニケーション能力が必要であり、人によってはある程度の社会人経験が必要かもしれません。

リクルートエージェントのデメリットは

  • 成功報酬型のサービスなので転職をせかされる場合もある
  • 経験が浅くスキルが低い場合はあまり求人を紹介してもらえない
  • フリーターしか経歴がない場合はサービスを利用できない場合が多い

リクルートエージェントをおすすめする人

以上のことからリクルートエージェントをおすすめする人は

リクルートエージェントをおすすめする人

  • すぐ転職したい人
  • 保持しているスキルを生かして年収アップをしたい人
  • 大手企業への転職を考えている人
  • 第二新卒の人

リクルートエージェントは他の転職エージェントよりも転職回数が多い人向けですが、それでもindeedやリクナビNEXTよりも手厚いサポートがあり、職務経歴書の書き方に慣れない人や面接に慣れておらず不安がある人には心強いサポートを提供してくれます。

正社員での転職を考えている人にはおすすめのサービスです。

おすすめポイントの総括

正社員に限らず様々な働き方が検索で抽出でき、案件数も豊富なindeedは、副業や定年退職後の職探し向いています。

またアルバイト・パートの求人案件も豊富にあり、未経験の職種にチャレンジする場合はそこからスタートして同じ会社の契約社員や正社員になるケースもあります。

リクナビNEXTはindeedのオンラインですべて完結する手軽さとリクルートエージェントの転職ノウハウや知識を利用しやすくサイトに集めている両方のメリットがあります。

ただし、リクルートエージェントほど、専門のサポートが得られるわけでもなく、案件数も3社の中で一番少ないデメリットがあります。

リクルートエージェントは、3社の中で一番サポートも手厚く、案件数も多いサイトですが、求人案件が成約した時に支払われる成果報酬型の為、エージェントが転職をせかすケースもあり、すぐに転職したい人でなければ使いにくい一面があります。

それぞれサービスに特徴があるので、状況や条件に適したサービスを使い分けることをおすすめします