転職エージェントのマイナビ・リクルート・dodaを徹底比較

マイナビエージェント、リクルートエージェント、dodaはTOP3に入る大手転職エージェントです。

転職エージェントには看護師や医師といった特定の業界に特化したサービスや、エグゼクティブ層や若年層にターゲットを絞ってサービスを提供するものもあります。上記3社は総合型のサービスを提供しています。

規模の大きさを生かして案件を豊富に持つこれらの転職エージェントは、転職を考えたことがある方なら一度は利用したことがあるかもしれません。

ここではこの3社の違いをサイト上から収集できる案件情報を元に比較しご紹介します。

マイナビエージェントの特徴

マイナビエージェントはどのような会社?

マイナビエージェントの運営会社は、株式会社マイナビです。

転職情報の提供の他に教育、不動産、旅行、ブライダルにも進出しており、事業の多角化を行っています。

未上場の為、マイナビエージェント単体の売上は不明ですが、2018年度のグループ全体の売上高は1745億円ありました。

運営会社名 株式会社マイナビ
市場情報 未上場
資本金 21億
設立 1973年8月15日
従業員数 9,000名(グループ全体)
売上高 1745億円(2018年9月期)
主要株主 毎日新聞(10%)

マイナビエージェントを利用する際に注意したいのが、人材サービスを提供するマイナビグループ自体が業界特化型になっており、マイナビエージェントの他に以下のような複数の転職エージェントが存在している点です。

マイナビグループが展開する業界特化型エージェントサービス

  • マイナビ国際派就職
  • マイナビクリエイター
  • マイナビ会計士
  • マイナビ保育士
  • マイナビ看護師
  • マイナビDOCTOR
  • マイナビ薬剤師
  • マイナビRESIDENT
  • マイナビ介護職

このため、例えば海外案件もマイナビエージェントにはありますが、同会社の別サービスであるマイナビ国際派就職の方が経験豊富なコンサルタントが待機しており、外資系中心の案件を紹介してもらえ、より参考になるアドバイスを聞くことができます。

医療関係も独立しており、看護師や医師は専門のサイトやエージェントを利用した方が良いサービスを受けられる場合があります。

専門職志望の場合は特化型がおすすめ!

医療関係や士業等の方は、マイナビエージェント経由で同じマイナビ系列の特化型エージェントサービスを紹介してもらうことができます。

拠点情報

地方在住の方にとって気になるのが拠点情報でしょう。

転職エージェントはインターネット上で完結する転職サイトと違ってエージェントを面談を行わなければ、企業の雇用意欲の高い未公開求人を紹介してもらえない上に、転職アドバイスも受けることもできません。

マイナビエージェントの拠点は全部で10拠点です。拠点情報より

マイナビエージェントの拠点

  • 札幌オフィス
  • 東京(京橋)オフィス
  • 新宿オフィス
  • 横浜オフィス
  • 静岡支社
  • 名古屋オフィス
  • 京都支社
  • 大阪オフィス
  • 兵庫支社
  • 福岡オフィス

全国に分散されていますが、大企業の拠点が多い地域中心です。

地方にお住まいの方は最寄りの支社・オフィスまで足を運ぶか、電話やメールによりエージェントのサポートを受けられる場合があります。

しかしながら、経験内容・スキルによっては、面談等のサービス提供が難しい場合があると明記されているため、地方在住で登録を希望する場合には注意が必要かもしれません。

マイナビエージェントのサービス内容

サイト上から確認できるマイナビエージェントの案件数は公開・未公開を含め全国34,334件、海外244件です。(2019年10月3日調べ)自社サイト情報によれば84%が独自案件であり、こちらが売りになっています。

インターネット上から希望者が独力で案件に応募する転職サイトであるマイナビでは、他の転職サイトと比較すると全国に案件が散らばっていましたが、エージェントがサポートしながらマッチングするスタイルのマイナビエージェントの方は、大都市に案件が集中しています。

人事部、もしくは本社機能のある拠点を中心にクライアントにアプローチを掛けている様子がうかがえます。その分、高額年収の案件も多くなっていますが、地方在住者には不利になっています。

※マイナビエージェント求人検索ページより該当件数を集計

マイナビエージェントの強みは、第二新卒の案件を多数保持しており20代の転職に強い点です。

リクルートとマイナビは新卒求人掲載数を10年近く競い合い、新卒求人では現在シェアを二分しています。2014-2015年はマイナビはリクルートを掲載数で逆転、その後リクルートが再び掲載数で追い抜きますが、現在も掲載数に関してはほぼ同数です。(日経電子版2019/8/23より

新卒求人で得た豊富な案件情報を生かし、マイナビエージェントの第二新卒の案件は5,056件(2019年10月3日調べ)あります。サイトTOP画像にも20代求人の案内が優先的に載せられ、力を入れていることがわかります。

①のアンケート調査結果掲載、②③のカテゴリー分けのように、20代向けに年代別アドバイスや初めての転職の場合の窓口を分け、職務経歴書作成等の基本的な転職知識のサポートを厚くしようとする姿勢がみられます。

また以下のように職種ごとに窓口を分けており、業務や業界事情に詳しいキャリアアドバイザーを配置しています。

専門傾向の強い医療、士業、クリエイター職はこの恩恵を受けやすいと言えます。

反面こうした人材配置は、マイナビ自体に掛かる人的コストが増加する傾向があり、全体の案件数は他2社よりもかなり少なめです。

次に職種ごとの案件数を見ます。

特定の人気職種をピックアップすると他2社と職種割合自体はそれほど大きな違いはありませが、マイナビは営業職よりも技術職の方がやや多くなります。

※マイナビエージェント求人検索ページより該当件数を集計

また経営・企画の全案件に占める割合が10%ほどあり、リクルートの5%、dodaの6%より多くなっており、力を入れていることが分かります。しかし、これらの案件自体の総数で見れば、リクルートやdoda(dodaは未公開案件数不明)の方が、数としては圧倒的に多いです。

業界特化の窓口を置いているコンサルタント/監査法人/士業関連は2,262件(2019年10月3日時点)あり、全体の7%ほどです。案件自体の数はこれも他2社より多くはありません。総案件数に占める割合は比較的高くなっていますが、他2社とは数%の差です。

アプリについて

移動の多い転職活動で頻繁に利用するのが、スマホにインストールするアプリです。マイナビエージェントには専用アプリがあり、ユーザーからは平均点の評価を得ています。GooglePlayのサイトで総合得点3.4/5(564件中)になっています。

コメントを読む限りはAIによる個人にカスタマイズしたレコメンド機能はあまり利用していないか精度は高くないようです。しかし通知やお知らせ等、一通りの機能はそろっています。

マイナビエージェントをおすすめする方

口コミ等を考慮せずサイト上から見られるデータのみで判断した場合、マイナビエージェントをおすすめする方は以下となります。

マイナビエージェントがおすすめの方

  • 第二新卒等転職経験が浅い方
  • 専門職の方

また決して第二新卒や専門職の案件自体が多いわけでなく、第二新卒者の方が比較的手厚いサポートが受けられる点、それらの転職ノウハウが社内で共有されている点があげられます。

マイナビに登録してキャリアアドバイザーからアドバイスを受けながら他でも案件を探すのも1つの方法ですが、第二新卒の方は登録の第一候補にはなるでしょう。

資格等を保持している専門職志望の方は他2社よりもマイナビの方がおすすめですが、士業やコンサルタントの場合はビズリーチJACリクルートメント等ハイクラス専門のエージェントの方がより適している可能性もあります。

厳選!転職サイトのマイナビエージェントで担当者に自分を高く売り込むポイント

リクルートエージェントの特徴

リクルートエージェントはどのような会社?

リクルートエージェントは2012年に統合され、株式会社リクルートキャリアが運営会社となりました。株式会社リクルートキャリアは年間売上高2兆円を超えるリクルートホールディングズのグループ会社です。企業情報は以下の通りです。

運営会社名 株式会社リクルートキャリア
市場情報 リクルートホールディングスが東証1部
資本金 6億4,335万円
設立 1977年11月28日
従業員数 4,600名(グループ単体)
取扱高 1,393億6,589万円
主要株主 リクルートホールディングス

転職エージェントであるリクルートエージェントの他に転職サイトのリクナビNEXTも運営しています。企業規模を生かした案件数の多さには定評があります。

拠点情報

リクルートエージェントの拠点は3社の中で最多の16拠点です。拠点情報より

リクルートエージェントの拠点

  • 札幌
  • 仙台
  • 東京本社丸の内
  • 宇都宮
  • さいたま
  • 千葉
  • 西東京立川
  • 横浜
  • 静岡
  • 名古屋
  • 京都
  • 大阪
  • 神戸
  • 岡山
  • 広島
  • 福岡

仙台東北や中国地方である岡山、広島にも拠点があります。また中国地方に拠点のある自動車・鉄鋼等製造業の案件も他よりも多く、これらの地域にお住いの方には登録のメリットがあります。

リクルートエージェントのサービス内容

サイト上から確認できるリクルートエージェントの案件数は公開・未公開を含め全国282,797件、海外758件(2019年10月3日調べ)で、案件数は3社の中で最多です。

リクルートエージェントも他の2社と同様、本社機能のある東京に案件が集中しています。

※リクルートエージェント求人検索ページより該当件数を集計

リクルートエージェントの強みは圧倒的な求人数です。

マイナビのように職種ごとにサイトが分かれていることはありませんが、IT、第二新卒、UIターン、ハイキャリアなどは特別ページが設けられています。また、サイト情報によれば内部で金融、IT、製造等業種ごとの担当者制を採っているようです。

リクルートエージェントの場合は、企業規模も案件数も他より多く、キャリアアドバイザーの数自体が多いので経験豊富なアドバイザーから入社して数年のアドバイザーまで他よりもばらつきが大きいようです。

しかし公開求人より、企業独自の事業戦略に沿った未公開求人数が1.5倍ほど多く、転職希望者にとって有利な即戦力を求める案件自体がたくさんあります

次に職種ごとの求人数をみます。
リクルートエージェントの特徴は、全職種で案件が多いことですが、マイナビよりも営業案件が多くなっています。またコンサルタント案件がdodaよりも多く、比較的専門性が強く高収入の職種にも強いことがうかがえます。

※リクルートエージェント求人検索ページより該当件数を集計

アプリについて

転職活動に欠かせないアプリの使い心地は、こちらもマイナビと同じく平均点です。GooglePlayのサイトで総合得点3.2/5 (148件中)になっています。

必要な機能は一通りそろってはいますが、返信には別のメールアプリを起動させる必要があるため、メール機能に関する改善要望が多く見られました。

またアプリとPC上のサイトではメール受信にタイムラグがあり、不便に感じるという声もあります。改善点はありますが、特に不具合も多くなく、転職活動には十分に使えるレベルでしょう。

リクルートエージェントをおすすめする方

こちらも口コミ等を利用せずに、案件数等から見た場合、リクルートエージェントをおすすめする方は

リクルートエージェントがおすすめの方

  • 地方在住の方
  • 案件数の多さを重視する方
  • 転職回数が2回以上である程度やり方がわかっている方

になります。

リクルートエージェントのメリットは圧倒的な求人数です。より多くの案件から選びたい方は登録をおすすめします。

またキャリアアドバイザーによってスキルの差があったり、エージェントが売り上げ重視な一面があるとの声も聞かれ、手厚いサポートを求める方は2番手以降の登録をおすすめします。

転職に慣れた方なら案件数の多いリクルートエージェントにははっきりメリットがあり問題ないでしょう。

総じてある程度経験を積んだ30代以降の方におすすめです。また40~50代以降のハイクラス層の求人もありますが、この層はビズリーチやJACリクルートメント等ハイクラス専門のエージェントにも良い案件があります。

またこの層の場合、ハンティングや社員紹介もあり、リクルートのみで転職活動をすることは少ないでしょう。

また拠点数が多い為、地方在住の方にもおすすめです。

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dodaの特徴

dodaはどのような会社?

doda(デューダ)の運営会社は、パーソルキャリア株式会社です。

2017年まで株式会社インテリジェンスの名称で運営していました。パーソルキャリア株式会社は総合人材サービス会社で、パーソルホールディングス株式会社の子会社です。母体となったのは学生援護会という学生アルバイト情報を扱う会社です。

合併、統合を経て、2019年現在はアルバイト・派遣・人材に特化したサービスを扱っています。

運営会社名 パーソルキャリア株式会社
市場情報 パーソルホールティングスが東証1部
資本金 11億2700万円
設立 2010年6月2日
従業員数 連結 5,166名
売上高 7,221億円(2018年3月期)
主要株主 パーソルホールディングス

元々は学生アルバイト情報から発展したエージェントの為、本社の企画・経営やコンサルタント案件は他2社よりも少なめです。

高額年収の案件も多いのですが、成功報酬型の営業や歩合制が目立ちます。

また経営案件でも企業内のポジションよりは、コンビニ経営などフランチャイズの個人事業主の募集が他より多く、こうしたハイリスク・ハイリターンの案件は適性が重要であり、やや人を選ぶ面があります。

拠点情報

全国10拠点です。拠点情報より

拠点は全国に散らばっていますが、リクルートと異なるのは本社丸の内に関東地区の情報をほぼ集約している点です。

これにより社内のキャリアアドバイザーやエージェントの連携がリクルートより取りやすく、ユーザーに手厚いサポートを実施しやすくなります。

dodaの拠点

  • 札幌
  • 仙台
  • 東京丸の内
  • 横浜
  • 静岡
  • 名古屋
  • 大阪
  • 岡山
  • 広島
  • 九州

dodaのサービス内容

サイト上から確認できるdodaの案件数は公開求人のみしか提供されていません。そのため一概に他と比較できませんが、公開されている求人数は全国73,577件、海外460件(2019年10月3日調べ)です。

サイトTOPページには公開・未公開で全部で14万件の案件とありますが、職種や業種ごとの件数は未公開で不明になっています。キャリア面談を終え、dodaのキャリアアドバイザーの推薦があれば、未公開求人の検索ができる場合もあるようです。

案件数自体はリクルートの約28万に次いで多く、マイナビの3倍以上あります。東京の案件が一番多いですが、dodaの方が他2社より全国に案件が散らばっています。

※doda求人検索ページより該当件数を集計

職種ごとの案件数は、営業の多さが目立ちます。dodaは最低年収が200万から250万の募集案件が5,000件以上あり、こうした案件はほぼ成功報酬型の営業案件です。

マイナビ、リクルートの最低年収額が300万からスタートしているのに比べ、100万円あまり低い金額からのスタート設定は気になりますが、成果次第で年収が変わる為、年収200万と年収1,000万のカテゴリーに成果報酬型の同じ営業案件があります。

こうした案件は、人によって向き不向きがあり、またノルマ達成が厳しい場合は、問題のある営業行為を強いられるケースも稀にある為、気になる方はキャリアコンサルタントと応募前によく相談した方が良いでしょう。

また年収300~400万前後の案件が全体の50~60%以上を占め、経験や資格を多く必要としない職種の募集もたくさんあります。

20~30代向けの若年層向け案件や女性向け案件も豊富にあり、こうした層にはリクルートよりおすすめかもしれません。

※doda求人検索ページより該当件数を集計

アプリについて

転職活動に欠かせないアプリの使い心地は、かなり良い評価です。GooglePlayのサイトで総合評価が4.0/5(74件中)です。

機能が豊富な点が高評価です。ただし多機能な為、ややアプリの容量が大きいという声もあります。検索機能が他よりも充実しており、わかりやすい、探しやすいという声が多いようです。

dodaをおすすめする方

dodaをおすすめする方は以下の方です。

dodaがおすすめの方

  • 成果報酬型の営業案件に興味のある方
  • 未経験分野、異業種への転換を図りたい方
  • 第二新卒の方

経験年数や資格の数を問わない職種も多く見られ、また若年層の場合、異業種への転換もできる案件があり、検討されている方にはおすすめです。全体に20~30代向けの案件が多く見られ、こうした層が頻繁に使用するスマートフォンのアプリも機能評価が良い点が特徴です。

意外にベンチャー企業の求人も多いので、小さくてもこれから成長する企業に入って、会社と共に成長し、実力を伸ばしたいと考える20~30代の方にはおすすめです。

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マイナビ、リクルート、dodaのおすすめポイント総括

以上、マイナビ、リクルート、dodaの3社比較でした。

公開求人、未公開求人に各社情報公開に差があり、また案件のカテゴリー分け方法も各社違いますので、一概には比較できませんが、総案件数だけ比較するとリクルートの圧倒的な多さが目立ちます。

キャリアアドバイザーによる面談の満足度や職務経歴書の書き方指導の内容などは個々の口コミ調査が必要ですが、案件総数や職種別案件から見られるマスデータでは3社には若干の違いが見られます。

特化型のビズリーチやJACリクルートメント、ハタラクティブを含めず3社のみを比較するならば、専門性の高い職への手厚いサポートを重視するマイナビ、総案件が多いリクルート、20~30代へのアプローチを重視するdodaと大まかに分けることができます。

3社とも大手で定評のある会社ですが、より効率よく転職活動をしたい場合は、状況や転職の要望に応じて使い分けることをおすすめします。