勉強を劇的に変える「図解思考」のメリット|情報整理の達人術

つなげて、図にする

「図解式勉強法」は、「図解思考」を使い、バラバラになっている情報をつなげて、図にまとめあげる勉強法です。

ここで言うバラバラの情報というのは、各々が独立して存在する断片的な情報です。

英語であれば1つの単語、歴史であれば1つの事件、会計であれば1つの専門用語といった、単独で存在する要素を指します。

そして、断片的な情報の最小単位は、「キーワード」です。

たとえば、「AとBとでCになる」という説明文があれば、ここでは「A」「B」「C」というのがキーワードであり、もっとも小さな情報です。

これらのキーワードをつなげて、1つの図にするというのが図解式の基本コンセプトとなります。

1つの図の中にどんどんキーワードを入れていく

図解式勉強法では、さらに関連するキーワードをどんどんつなげて、1つの図の中にたくさん収めていきます。

使うキーワード数が増えても、1つの図の中に入ってさえすれば、人間の脳はまとめて理解、記憶することができるので大丈夫。

なぜなら一度に思い出せなくても、つながっているほかの情報を頼りに、芋づる式に引き出すことができるからです。

バラバラなものを、つなげて、まとめて、頭にしまい込む。

取り出すときも、1つの手がかりからつなげてひっぱり出すのが図解式勉強法なのです。

情報がたくさんあっても、大きなかたまりに分類することによって、全体像が理解しやすくなります。

情報を整理する箱に合わせて、バラバラの情報をしまい込むと頭の中がスッキリします。

バラバラな情報のまとめ方

バラバラな情報のまとめ方①
バラバラな情報が1つの大きな意味のある情報として刻み込まれます。
バラバラな情報のまとめ方①③
情報がたくさんあっても、大きなかたまりに分類することによって、全体像が理解しやすくなります。
情報を整理する箱に合わせて、バラバラの情報をしまい込むと頭の中がスッキリします。

「時間がない人」にとって最適

図解式勉強法は情報を1つの点として見て、それらをつなげて「図」として構造化し、つなげたままの形でしまっておくというものです。

取り出すときも、図の中のどこかの点が引き出せれば、
そこに含まれる全体の情報を簡単に取り出すことができるでしょう。

図解式勉強法には、さまざまなメリットがありますが、おもに次の6つにまとめられます。

図解式勉強法のメリット

  1. 全体像が理解しやすい
  2. 成果に対してできるだけ少ない労力で済む
  3. 記憶をスムーズに引き出せる
  4. 抜けや漏れがなく、効率的である
  5. 「勉強=快楽」になるから続けられる
  6. 時間が経っても効果が続く

「覚えて使う」までがこんなにスムーズ!

断片的な情報を1つの大きな意味のまとまりにして、頭に入れるから、長持ちし、いつでも取り出せます。

どれも、最小限の時間でなるべく効果を出すために大切なものばかりです。

特に社会人のように仕事をしながらの学習は、スキマ時間を使って大きな成果を出さなければなりませんし、
勉強したことを使って業績を上げることが求められますから、図解式は非常に適した勉強法だと思います。

「覚えて使う」までがこんなにスムーズ!

覚えて使うプロセス

図解式思考を使った勉強法なら、断片的な情報を1つの大きな意味のまとまりにして、頭に入れるから、長持ちし、いつでも取り出せます。

「理解不足」は記憶の敵

以下の記事で何度も説明しているとおり、従来の勉強法の問題点は断片的な情報を何の整理もしないまま頭に入れるという点です。

「ひたすら復習」はムダ!脳の強みを生かす勉強法|情報整理の達人術

その結果、理解していないし、覚えてもいないという結果に陥るのです。

図解式は、そうした勉強法とは逆です。
人間の脳は、理解していないものをコンピューターのように大量に記憶するのには適していません。

そのかわり、そこに情報と情報のつながり、意味やストーリーが加わることで俄然、理解と記憶が進むのです。

「図解式勉強法」は、星の集合を星座に見立てるようなもの

情報の一つひとつを「点」と見立てれば、それらをつなげて「線」や「面」にするのが図解式です。

星座をイメージすると理解しやすいと思います。

何十個もの星の位置関係を覚えることは難しいはずです。

でも、それを線で結びつけた形を身近な物や動物にたとえることができれば、ずっと簡単に覚えることができるでしょう。

点をつなげて、線にするというのは、そういうイメージです。

点をつなげる、箱にまとめるといった行為を通して、全体像を広く、深く理解できるようになります

細部も全体も同時にカバー

「木を見て森を見ず」とよく言われます。

物事の細かい部分にこだわりすぎて、大局を見失うという意味のことわざです。

全体像を理解するとは、まさにこの「森を見る」ことにほかなりません。

通常の情報収集や学習は、一つひとつが細かい情報が多いので、どうしても「木」に意識がいってしまいがちです。

もちろん、そうした細部も不可欠です。

でも、全体像が理解されていないと、全体の中での情報の位置づけ、意義、役割といったものが不明確になります。
つまり、つながりが見えてこないのです。

身近な例では株価を思い出してみるといいでしょう。

さまざまなニュースや経済指標の発表によって株価は毎日、神経質に上下します。

それでも、中長期的に見れば、景気や業績がよいと基本的に上がっていくはずです。

大きな流れをつかむことは、株価を読む上でもビジネスをやる上でもとても重要です。

全体像を理解することは、別の言い方をすれば、少し離れたところからものを見るということです。

大きな動き、トレンド、枠組みというものを頭に入れてから、細かいものを見れば近視眼にならずに、個々のデータがすんなり頭に入ってくる

この点で、情報を図にすることの効果は計り知れません。

図解式勉強法は、「木も見て、森も見る」という大変欲ばりな学習方法なのです。

勉強に役立つ図解思考とは

図解思考とは

  • 「図解思考」を使い、バラバラになっている情報をつなげて、図にまとめあげる勉強法
  • 情報を1つの点として見て、それらをつなげて「図」として構造化する
  • 情報を1つの大きな意味のまとまりにして、頭に入れるから記憶しやすい
  • 全体の枠組みを頭に入れてから細かいものを見れば近視眼にならずに、個々のデータがすんなり頭に入ってきます

参考図書

永田 豊志

株式会社ショーケース 代表取締役社長

永田豊志(Toyoshi Nagata)
知的生産研究家、株式会社ショーケース 共同創業者・代表取締役社長。

リクルートで新規事業開発を担当し、出版事業の立ち上げに参画。その後、コンピュータ系雑誌の編集長や、キャラクター版権管理ビジネス会社社長などを経て、2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケースを共同設立。

新規創業9年目で東証マザーズへ上場、その1年半後には東証一部へ上場。現在は、商品開発やM&Aなど経営全般に携わっている。

また、ライフワークとして、ビジネスパーソンの知的生産性研究に取り組んでおり、そのノウハウを広めるべく執筆活動や講演などを行う。