勉強は図解式で右脳を使って覚えると楽しくてすっと記憶に定着する|情報整理の達人術

「暗記が苦手」も即解消!

以下の記事に続いて、図解思考を使った勉強法のメリットを解説していきます。

勉強を劇的に変える「図解思考」のメリット|情報整理の達人術
省力化して抜け漏れなく簡単に記憶を引き出せる|情報整理の達人術

万人に合う勉強法はありません。

だからこそ、やみくもに勉強していても効果は出ません。

自分にぴったり合う、もっと言えば、それを実践すると勉強が楽しくなるような勉強法を見つけ出すことが必要です。

図解思考を応用する勉強法は、楽しく勉強できるため、勉強嫌いの人にはぴったりの学習メソッドです。

ビジネスパーソンのように時間の限られた人ほど、がむしゃらに本を読んだり、暗記することが効率的だと勘違いしている人が少なくありません。

「図なんか描いている暇はない!」という人もいるでしょう。

しかし実のところ、自分で編集・加工してこそ、自分の知識となります

一見、回り道のように見えて、実は最短で理解や記憶を深める方法なのです。

「知的好奇心」は最強の味方

ものを創り上げることは楽しい気分を促し、脳をとても活性化させます。

物事を効率的に行なうための最高の方法は、それを好きになることです。

本来、学習というのは知的好奇心を刺激する楽しい活動のはずです。

図解思考を応用した勉強法が「楽しい」という感覚になれば、後は放っておいても勉強が習慣になり、成果が表われます。

勉強は一生もの。
まずは、勉強に「楽しい」と思える感覚が身につくまで、図解思考を続けてみてほしいのです。

「体に染みついたこと」は絶対忘れない!

例えば、自転車に乗るといった行為を、私たちは日常的に難なくやっています。

しかし、左半身は右脳、右半身は左脳が担当しています。

そして、目、鼻、口、手、足と体の部位ごとに脳が受け持っている部分も異なるのです。

ですから、自転車に乗るという行為について考えてみます。

この目的のために、脳内では異なる神経細胞が総動員で互いにコミュニケーションをとりながら、力を合わせているわけです。

神経細胞の間にはシナプスと呼ばれるネットワークがあり、信号の伝達を行なっています。

このシナプスがたくさん形成されるほど、脳は活性化し、記憶力や集中力も増加することが知られています。

そのため、脳の異なる部位を同時に動かして覚えた行為は忘れません。

「体が覚えている」というのは、実際には体ではなく、脳が総動員で覚えた強力な記憶というわけです。

図解を使う場合も同様の効果が期待できます。

文字(キーワード)や映像(図や絵)を手描きでつなげます。

そのため、論理を処理する左脳も、映像や空間を処理する右脳も活性化します。

手や指先も動かすので、自転車に乗るのと同様に、体に記憶が定着し、すぐに取り出すことができるのです。

「右脳」と「左脳」を同時に使いこなす

右脳と左脳

図解思考や絵文字は脳の異なる機能を同時に使うから、処理能力が格段に向上!

図解式勉強法実践コラム② 歴史嫌いを変えた物語の力

勉強に対するイメージが変われば、学習効果も変わる

ここで一息ついて、筆者が生活の中で発見・実践した図解式勉強法を、コラムとして紹介します。

前回のコラムは以下の記事からご覧ください。

「手を動かして」覚えた情報を効率よく 取り出す|情報整理の達人術

私はかつて大の歴史嫌いで、日本史も世界史もまったく興味がわきませんでした。

共通一次試験(古いですね)のときも、歴史をとりたくないという理由で、倫理社会と地理を選択したくらいです。

そんな歴史嫌いの私が、夢中になって読んだ漫画や小説があります。

山岸涼子著『日出処の天子』

飛鳥時代の聖徳太子(厩戸皇子)を主人公とした物語
『日出処の天子』


司馬遼太郎著『竜馬がゆく』

坂本竜馬を中心に、幕末の若者たちの姿を描く大河小説
司馬遼太郎著『竜馬がゆく』


横山光輝著『三国志』"
三国志を描いた漫画の先駆となる作品
横山光輝作『三国志』

こうしたストーリーは私を魅了し、歴史の世界に引きずりこんでくれたのです。
教科書は1分であくびが出ましたが、それらのエンターテインメント作品は一気に読むことができました。

これはまさに、「つながり」の効果です。
物語の中で、登場人物や事件がさまざまな形でつながっています。

そのため、1つの断片的な情報からスルスルっと芋を掘るように、ほかの情報が取り出せたのでしょう。

「○年に何が起こった」という断片的な情報を無理やり頭に押しこもうとしても、頭は受け付けてくれません。
すぐに許容量オーバーになってしまいます。

しかし、すべての情報が相互に関係しており、まさに芋づる式のような状態ではどうでしょう?

記憶の門番は気前よくドアを開けてくれるのです。

「◯年に……」の部分が重要なのではなく、どのような事件や社会的背景の流れで、起こったのか。

それを理解することが、歴史の勉強の本質かと思います。

漫画や小説の持つ「物語性」は脳の中に強力な「論理的つながり」をつくり上げ、私の歴史嫌いを変えてくれました。

嫌い→好きに変われば、後は放っておいても、どんどん情報が頭に染み込んできます。

同じ歴史の勉強であっても、自分がそれに対して感じるフィーリングがポジティブか、ネガティブか。

この違いで、これほどまでに学習効果が違うとは驚きです。

「物語性」の効果は絶大でした。

図解式勉強法も、自ら情報を編集し、そこに意味的なつながりをつくっていくという意味では、「物語」をクリエイト(創造)する勉強法と言えます

誰もが夢中になれる勉強法とは?

私たちは、クリエイティブなことが大好きです。教科書を読むと眠くなってしまいます。

でも、プラモデルを作ったり、ギターを弾いたり、絵を書いたり、と自分の好きなことをやる分には時間の経つのを忘れてしまうほどです。

勉強するときには難しかった、集中力や持続力がらくらく発揮できるわけです。

だからこそ、私はこうした人間の習性を勉強に活かしたらよいのではないかと思います。

教科書を読むのではなく、教科書をつくるという姿勢、勉強するのではなく、誰かに教えるという姿勢。

これこそが、退屈で眠くなる勉強を素晴らしいクリエイティブな活動に変えるのではないかと思うのです。

私自身は、何か新しいことを勉強しなければならないときに、図解でまとめています。

いつも時間の経つのを忘れてしまうくらい没頭してしまいます。

断片的な情報をどんどんつなげることによって、壮大な物語が、私の頭の中でつくり上げられる

これは、クリエイティブが好きな人間にとっては至福のひとときです。
その時、私自身は壮大な物語をつむぎ上げる小説家、あるいは映画監督になったような気分です。

皆さんにも、ぜひこの気分を味わっていただきたいと思います。

楽しくて身につく情報整理術

  • 図解を使って情報を処理すると記憶に残りやすい
  • 学んだことを基に、教科書を自分で作って人に教えるぐらいの積極的的勉強法
  • 繋がりのない点としてではなくストーリーで呑み込む方が断然覚えやすい

参考図書

永田 豊志

株式会社ショーケース 代表取締役社長

永田豊志(Toyoshi Nagata)
知的生産研究家、株式会社ショーケース 共同創業者・代表取締役社長。

リクルートで新規事業開発を担当し、出版事業の立ち上げに参画。その後、コンピュータ系雑誌の編集長や、キャラクター版権管理ビジネス会社社長などを経て、2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケースを共同設立。

新規創業9年目で東証マザーズへ上場、その1年半後には東証一部へ上場。現在は、商品開発やM&Aなど経営全般に携わっている。

また、ライフワークとして、ビジネスパーソンの知的生産性研究に取り組んでおり、そのノウハウを広めるべく執筆活動や講演などを行う。