図解を使って情報整理を激速化①|情報整理のテクニック

図解を上手に使うと、勉強や情報整理などを効率的に行うことができるようになります。
勉強は図解式で右脳を使って覚えると楽しくてすっと記憶に定着する|情報整理の達人術

いきなり図解を活用しろと言われると、難しく感じられるかもしれませんが、図解の基本は誰にでも描けるシンプルなものです。
図解の基本はシンプルな 「四角形と矢印」だけ! 図解メモで思考力アップ
この記事を読んだら、あなたもすぐに図解生活を始められるはず!

まずは重要な単語を抜き出す

どのような学習や情報整理においても、図解にする最初の作業は、キーワードを見つけることです。

通常、テーマの中で重要と思われる名詞がキーワードとなります。

キーワードかどうかのポイントは、キーワードだけをざっと眺めても、全体の意味がわかるかどうか、です。

図解式勉強法では、これらが情報の最小単位、もっとも小さなかたまり(チャンク)です。

キーワード同士の関係を「線」で示す

例えば、「大学生は就職すると社会人になる」という情報があるとします。

この文章のキーワード(重要な名詞)は、「大学生は就職すると社会人になる」の太字部分です。
そして、この2つのキーワードを結びつける関係性が「就職」ということになります。

図解式情報整理術では、キーワードは線で囲んで1つのエレメント(要素)とします

次にキーワード同士を線で結びつけて、それらの関係性を示します。

図のように[大学生]→就職→[社会人]というように表現します。いたってシンプルです。
これにより大きなかたまりとして全体像を理解しやすくなります。

要素をつなげることで、単にキーワードの意味を覚えるというだけでなく、そこに流れるシナリオや問題の本質が明らかになるからです。

キーワードは、情報の最小単位

「大学生は就職すると社会人になる」を図解してみましょう。

キーワードを線で囲むと「情報の最小単位」となる文章中のキーワードだけを抜き出して、線で囲みます。
この段階では、2つの断片的な情報が互いに独立して存在するだけです。

図解「大学生は就職すると社会人になる」

キーワード同士の  関係性を順番に従って線で結びます。
2つのキーワードを矢印で結ぶことによって、関係性が生じます。
矢印の方向は、時間の経過や物・情報の移動を示します。

出来事の順番を「視覚化」する

次にそのキーワードを線でつなげましょう。

連結線には矢印のついたもの(→)と、矢印のないコネクターの2タイプがあります。
図解式勉強法では、こうした線の種類によって、キーワード間の関係性が変わってきます。

基本は、キーワード間に順番がある場合は矢印、そうでなければコネクターです。
順番というのは、1つが起こって、その後で、もう1つが起こるときに発生します。

例えば、原因と結果の関係や、何かの移動を示す場合です。

移動するものはお金や物などいろいろありますが、手順、経路、命令、権利など目に見えないものも含みます。

図を使って簡単な例を示します。

原因と結果

原因と結果を表す図解

例えば、大雨が降ると、洪水を引き起こします。

この場合、「大雨」は原因を示すキーワードであり、「洪水」は結果を示すキーワードです。
矢印は順番や時間経過を表わしますので、「原因→結果」という順につ ないでいくのです。

この形が基本パターンとなります。

原因と結果のほかにも、順番がないと成立しないものはたくさんあります。
例えば、旅の出発地と目的地、商品購入時などに発生する物の移動、お金の移動といったものです。

時間の流れ・順番

時間の流れ・順番を表す図解

物や情報の移動

物や情報の移動を表す図解

特に、物やサービスの移動と交換にお金が移動する図解(時間の流れ・順番および、物や情報の移動)は、あらゆる商売の原点と言えるでしょう。

文字で見るより抜群に直感的!

例えば夫婦や恋人、企業提携、同盟、仲間などを表わす場合に使います。

縁のあることを「赤い糸で結ばれている」と言いますが、あのイメージを思い浮かべるとよいでしょう。

下の図で示す、豊臣秀吉と妻であった高台院(通称ねね)の関係です。

①深いつながり、血縁
深いつながり、血縁を表す図解

夫婦、兄弟など血縁関係や強い絆は、対等な関係として矢印のないコネクターで結んでいます。

一方、コネクターの両端を矢印にすると、その様子は反発しているように見えます。
そのため、図解式ではライバル、競合、敵対というような意味で使います。

ちょうど磁石の同極同士を近づけると反発力が生まれますが、あのイメージです。

②提携・パートナーシップ
提携・パートナーシップを表す図解

③敵対・ライバル
敵対・ライバル

3つ目の図でのイスラエルとアラブ諸国の関係が、まさにそれです。いつまで経ってもイザコザが絶えませんね。

矢印やコネクターは、図解式を使って勉強を行なうための基本ルールとも言うべきものです。

キーワードの関係を線の方向や種類で表現することにより、文章で読むよりもはるかに直感的に理解でき、パターン化しやすくなります。

脳の記憶や合理的な判断を短時間で行なうために「パターン化」はなくてはならないスキルです。

時間の経過は「左から右」か「上から下」

キーワードは1対1とは限りません。

複数のキーワードが統合されて1つのキーワードになったり、1つのキーワードが分解されて、複数のキーワードになったりします。

前者を「統合」、後者を「分岐」と呼ぶことにします。

「統合」で表現するのは、何かが融合して別のものになるような変化です。

例えば化学反応。
水素と酸素の結合によって爆発が起こり、水が生成されます。

このとき、水ができる前は水素と酸素ですから、左サイドにはこの2つのキーワードを書き、右サイドには水と書きます。

この形は、企業合併などによって新しい組織体が誕生する場合にも使えます。

キーワードを統合させるポイントは、左から右、上から下の順番に描くことです。

矢印は時間の経過を表わしていますから、一般的な人間の視線の動きに合わせるのです。

矢印の方向がこれらと逆だと、論理的には間違っていませんが、感覚的にはわかりにくくなるので、注意が必要です。

複雑な変化にも対応可能

ビジネスの世界でも融合、統合は日常茶飯事です。
その1行、三菱UFJ 銀行の合併の変遷を、結合の矢印で示すと下図のようになります。

企業の合併(メガバンク統合の変遷)

三菱UFJ銀行合併の変遷

あらためて、再編の流れが加速度的に高まっていることが直感的にわかるのではないでしょうか?
(2018年4月1日、同行は三菱UFJ銀行に行名変更しております)

「家系図」も「化学式」もこれ1つで十分

統合の反対が「分解」「分岐」です。
1つのキーワードから複数のキーワードに矢印やコネクターが枝分かれしている状態です。

意味的には、1つのものが何かの力によって分解されたり、1つの要素から複数の要素へ分岐するような場合に使います。

分解の例として、水から水素と酸素が生成される電気分解を説明しましょう。

これを表現するなら、左に「水」、そして矢印でつなげた先に「水素」「酸素」を、分岐させた矢印の先に描きます。

分解方法の「電気分解」を矢印の上に書いておくとわかりやすいでしょう。

時間は左から右に流れるように表現しますので、矢印の方向もそれに合わせるよう注意してください。


問題解決のためのセパレート思考の書籍画像問題は分解してシンプルにしよう『問題解決のためのセパレート思考』

異なるレベルの要素を「ツリー状」に

分岐(枝分かれ)の使い方として、情報を階層的に分類していく使い方が考えられます。

ロジックツリーと呼ばれる論理的思考の代表的な手法の実践の際にも、このツリー状の図を用います。
樹木の枝分かれに似ていることから「ツリー図」と呼ばれることもあります。

ロジックツリーは論理的思考を有効に行うための手法です。
覚えておくとよいでしょう。

ロジックツリーはロジカルシンキングの手法のひとつで問題解決方法や問題の要因を探るのに使われる手法です。
引用:https://kuguru.jp/8015

また、ツリー図は組織図などを作成する場合などでもよく利用されます。

1つのキーワードからどんどん別のキーワードに分岐していきます。
それを繰り返すことによって非常に細かいレベルまで1つの図で分類することが可能です。

情報分類ツリーの例

例えば、図は「お茶」の種類を分類した例です。
お茶の種類の分類

「お茶」という大きなカテゴリーを、「不発酵」「発酵」という中くらいのカテゴリーに分け、さらに小さなカテゴリーに分類していきます。

最終的には、私たちの見慣れた名称が並んでいますが、段階的に枝分かれさせて、並べることで、どこに何が属するのか一目瞭然です。

今回使った図解

キーワードを囲んでつなげる図解

まずは全体の文脈の中から重要と思われる言葉をキーワードとして抜き出します。

コツはキーワードだけでも意味が通じるかどうかです。

キーワードを線で結ぶ

キーワードを線で結びます。
矢印の場合は、お互いの関係に順番や順列があるという意味です。

原因と結果、時間の流れ、ビジネスモデルなど幅広く利用できます。

キーワード間をコネクターで結ぶ

キーワード間を矢印のない線(コネクター)で結びます。
キーワード間の関係は対等であり、血縁や仲間、提携関係などを表現するのに使われます。

合併・統合の図解

2つ以上のキーワードを1 つのキーワードに統合します。
融合や結合によって新しいものが生まれることを表現できます。

分解・分類の図解

2つ以上のキーワードを1つのキーワードに統合します。
融合や結合によって新しいものが生まれることを表現できます。