IT業界に第二新卒(3年未満)で転職した場合のメリット・デメリット

「第二新卒」と呼ばれる人の中には、多くの企業を訪問して決めた会社であるにも関わらず、早期離職に至ったことに対し、自分を責めている人も少なくないのではないでしょうか?

しかし、今は新卒入社した後に早期離職したとしても、第二新卒として素晴らしい企業に巡り会えるチャンスが十分にあります。

特にこの記事でご紹介するIT業界は、多くの企業で慢性的に人材が不足していて、特に若年層が不足しているという現状があります。

したがって、今置かれている立場は、決して悲観するものではありません。

なぜ悲観的になる必要がないのかを、IT業界に第二新卒で転職した場合のメリット・デメリット、IT業界をおすすめする理由やIT業界で仕事をしていく上での注意点にも触れながらご紹介していきます。

最後まで読んでいただければ、今が再スタートするチャンスであることが、きっと分かるはずですので、ぜひ参考にしてみてください。

第二新卒の正しい意味とは

就職活動を進めていると、「新卒」「第二新卒」「既卒」「キャリア層」というワードを耳にすることが多いかもしれません。

その中でも「第二新卒」「既卒」については、ハッキリとした違いが分からない人も多いのではないでしょうか?

最初に、この違いから説明いたします。

まず、「第二新卒」は学校を卒業後、一度就職はしたものの数年の内に離職し、再度就職活動を行う若年者を指します。

一方、「既卒」は学校を卒業して、一度も就職したことがない3年以内の人を指します。

学校を卒業して、現在仕事をしていないという点は共通していますが、社会人として働いたことがあるかないかで扱いが異なってきます。

第二新卒の割合

次に大学を卒業して、「第二新卒」になる人の割合を見ていきたいと思います。

厚生労働省が毎年発表している資料によると、2016年3月大学卒業者の離職率は下記の通りになっています。

・1年以内離職率・・・11.8%
・2年以内離職率・・・22.3%
・3年以内離職率・・・31.8%

(参考:厚生労働省 「新規学卒者の離職状況」)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000137940.html

ちなみに、中卒の場合は、3年以内で約6割、高卒の場合は、3年以内で約4割が辞めてしまっているという結果が出ています。

大卒の場合は3年以内で辞めている人が約3割ですが、直近の10年間は、ほぼ同じような割合で推移しています。

実際に辞めた人だけでも割合が高いですが、 潜在的に仕事を辞めたいと思っている人も多いと想定されています。

悩んでいるのは自分だけではないということが、データからもお分かりいただけたと思います。

第二新卒としての転職を成功させるにはIT業界がおすすめ

第二新卒は人気が高いとはいえ、3年以内の離職者が多いということは、その人数分だけ同じような立場のライバルがいます。

その中で積極的に求人を実施していて、おすすめできるのはIT業界です。

IT業界は、技術の著しい進歩に人材の育成や採用が追いついておらず、人員不足の状態が続いているため、他と比べて採用されるチャンスが多くあります。

また、即戦力の経験者がなかなか採用できないため、自社で採用して、自分たちで育成していく流れがあり、教育研修制度が充実している企業が多い点もおすすめできる理由です。

IT業界はさらなる成長が見込め、努力次第で専門的な知識やスキルも身につけることができます。

どの業種に進むのか定まっていない人は、ぜひ検討材料の一つとして組み入れてみてください。

IT業界に第二新卒で転職した場合のメリット

「第二新卒」というと、新卒で就職した会社をすぐに辞めてしまったこともあり、転職が難しいイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、IT業界では「第二新卒」を採用したいと考えている企業が多く存在します。

次からは、IT業界に第二新卒で転職活動した場合のメリットを3つご紹介いたします。

1.IT業界は利用できる就職サイトや転職エージェントが豊富

第二新卒のIT業界での転職活動は、バリエーションが豊富であるといえます。

まず、新卒と同じ立場でやり直したいと考える人にとっては、新卒サイトを利用する方法があります。

新卒だけしか利用できないと思いがちですが、新卒だけでなく卒業して3年以内の既卒も対象にしているのが新卒サイトです。

その中で数は少ないですが、職務経験のある第二新卒も応募可能としている企業もありますので、あわよくば新卒待遇で入社できるチャンスがあります。

また、第二新卒や既卒に特化した「Re就活」などの転職サイト、「ハタラクティブ」「マイナビジョブ20’s」などの就職支援サービスも多数存在します。

その他、「リクナビNEXT」「マイナビ転職」など、通常の転職サイトでも未経験の若年層をターゲットにしている求人が多数掲載されています。

このようにIT業界での第二新卒に対するニーズに加えて、利用できる就職サイトやサービスが豊富な点は、第二新卒で転職活動していく上でのメリットの一つです。

2.第二新卒はIT業界でニーズが高く人気

マイナビの調査によると、約6割強の企業が第二新卒の採用に積極的に取り組んでいるという結果が出ています。

企業が積極的である理由として、他企業で社会人としての初歩的なマナー、仕事の基本的な進め方を学んでいるため、教育・研修費を抑えることができる点が挙げられます。

どの企業も、この初期教育には費用や時間が掛かると感じていますので、少しでもこの部分を抑制できる第二新卒は重宝される傾向にあります。

もう一つは、他企業で挫折を経験している点です。

ミスマッチに悩み苦しみ、その末に慎重に企業選びをする人が多いので、仕事に対する本気度が高い人が多いと評価されています。

また、他企業のカラーに染まっていない点、自身の仕事の進め方に固執していない点も人気が高い理由として挙げられます。

3.失敗を糧に間違いのない企業選びができる

新卒のときには、企業イメージや将来性など、会社の概要的な部分にこだわって就職活動を進めてしまった人もいるかもしれません。

しかし、実際に就職してみると、会社の概要だけでなく、労働条件など諸条件も含めて、実際の仕事内容や仕事へのやりがいが重要であることが見えてきます。

第二新卒となった人は、前職で悩んでいる最中に「企業選びのときにこの点に注意しておけば良かった」と後悔しながら日々を過ごしてきましたので、企業選びの際に見極めるべきポイントが自然と固まっています。

このように第二新卒には、新卒のときの失敗を糧にして、間違いのない企業選びができるというメリットもあります。

IT業界に第二新卒で転職した場合のデメリット

先にIT業界に第二新卒として転職活動する場合のメリットを3つ述べましたが、もちろん良い部分だけでないことは認識しておきましょう。

次にご紹介する3点がデメリットと思われる部分ですが、心の持ちようによってはデメリットと感じない部分もあります。

デメリットであるかどうかは、自身の物差しで判断するようにしてください。

1.IT業界では新卒扱いしてくれないことが多い

IT業界で第二新卒を採用する企業の多くは、前職で初期教育や仕事の基本的な進め方などを学んでいるだろうという認識が強いため、新卒のように社会人としての基本研修を想定していないことがほとんどです。

それよりも実務に沿った教育や研修を行い、すぐにでも現場に立って欲しいのが本音だといえます。

この点は、新卒と同じように一からじっくりと研修を受けて仕事に臨みたい人にとっては、デメリットに感じるかもしれません。

2.新卒のように同期がいない

新卒で入社した場合、しばらくの間は集合研修という形で、同期と一緒に研修を受けるのが一般的です。

一緒に苦しい研修を受け、一緒に乗り越えた同期の絆というものは、新卒でしか味わうことができません。

もちろん、中途入社した後に同年齢の人と親しくなることもありますが、この同期という枠組みには、なかなか入れないのが本当のところです。

同期がいれば、仕事に悩んだ時に相談することもできますし、ライバルとして互いに切磋琢磨することができます。

このような助け合える同期がいないことは、あらかじめ認識しておきましょう

3.IT業界でも短期離職をネガティブに捉えられることも

IT業界で第二新卒は人気が高いと説明しましたが、前職の在職期間が1〜2ヶ月とあまりにも短い場合、忍耐力がないと見られ、ネガティブに捉えられる場合があります。

もちろん、ネガティブに捉える企業ばかりではありませんが、1年以上働いた人と比べると、多少採用へのハードルが高くなることは覚悟しておく必要があります。

もし、短期間で離職したのであれば、その早い決断に対して、必ず質問されることになりますので、回答を用意しておくようにしましょう。

回答を準備する際にポイントとなるのが、体裁の良い回答にしないことです。

自身の選択が誤りであり、それを教訓にして就職活動をやり直していると回答したほうが、よほど良い印象を与えることができます。

第二新卒でIT業界へ転職する場合の注意点

ここまで第二新卒にはIT業界がおすすめだとご紹介いたしましたが、あくまでチャンスが多いだけで、採用が確約されている訳ではありません。

まずは、自分にマッチングしているかをしっかりと見極め、チャレンジするのであれば、IT業界に必要なスキルや知識などはインターネットでチェックしておくようにしてください。

また、IT業界は技術の進歩がとても速く、次々と最先端の技術が生み出されています。

持っているスキルや知識が通用しなくなる可能性もあることから、現状に満足せず、常に新しい知識を学び続ける資質が必要とされることも認識しておいてください。

将来性とスキル習得できるのがIT業界の魅力

ここまで、第二新卒で転職した場合のメリットとデメリットを中心に解説してきました。

IT業界は、東京オリンピックを控え、ますます人材採用を加速させていくことになります。

したがって、今後も成長が見込める業界であることに間違いはありません。

しかし、大小さまざまな企業がしのぎを削っているため、企業間の競争が激しく淘汰される企業も存在します。

もし、IT業界への転職を果たしたのであれば、しっかりとITに関する知識やスキルを身につけていくことが最も大切です。

知識やスキルが身につけば、どんなことがあっても、この業界で生き残っていくことができます。

IT業界への転職を実現させて、転職することだけでなく、知識やスキルというこれから社会人として活躍していくための基礎もつかみ取ってください。