【2020年】優良なおすすめ派遣会社9選 | 給与アップと待遇改善へ

派遣の働き方には、一般派遣以外に無期雇用派遣と紹介予定派遣の3つがあり、派遣会社に無期雇用されたり、将来的に正社員になれる可能性が高かったりする働き方も選べます。
給与や待遇などで希望に近い条件で働くためには、適切な派遣会社を利用する必要があります。
一般的には大手派遣会社にしておくのが無難ですが、専門性が高い職種では特化型の派遣会社がおすすめです。
この記事では3種類の派遣の形態と、同一労働同一賃金の実施による給与アップや待遇改善が期待できるおすすめの転職エージェントについて紹介します。
【2020年】優良なおすすめ派遣会社9選 | 給与アップと待遇改善へ
- 派遣には一般派遣と無期雇用派遣と紹介予定派遣の3形態がある
- 一般的な職種の派遣では大手派遣会社がおすすめ
- 専門性の高い職種に特化した派遣会社もある
3つの派遣形態を紹介
3つの派遣形態を紹介
- 一般派遣
- 無期雇用派遣
- 紹介予定派遣
「派遣会社と雇用契約を締結し、派遣先企業で就業する」のが派遣の働き方です。
派遣会社から給与の支払いおよび手当や福利厚生その他サポートの提供などを受け、業務に関しては派遣先企業の指揮命令に従うことになります。
ところで、一口に派遣といっても1種類だけではなく、以下の3つの種類があります。
- 一般派遣(登録型派遣)
- 無期雇用派遣(常用型派遣)
- 紹介予定派遣
このうち一般派遣が最も多い形態の派遣で、無期雇用派遣と紹介予定派遣が特殊な形態の派遣となります。
一般派遣
人材派遣ではこの一般派遣が最も多く、登録型派遣とも呼ばれています。
まず派遣会社に派遣スタッフとして登録しますが、登録しただけの段階では雇用契約はなく、したがって給与の支給もありません。
その後、派遣会社から派遣先企業を紹介され、紹介された派遣先企業で就業することが決まったら、そのときに派遣会社と雇用契約を締結します。
派遣期間は最長で3年の有期雇用契約で、実際には6ヶ月から1年くらいのことが多いです。
この契約期間の間は派遣会社から給与が支給されますが、派遣期間が終了すると契約も終了するため、次の派遣先企業が決まるまでは無給の状態になります。
雇用や収入がやや不安定ですが、仕事内容や時給額や勤務時間帯などで自分の希望や条件に合った仕事を選ぶ自由度が大きいともいえる派遣形態です。
一般派遣のメリット
- 希望や条件に合った派遣先を選択できる
- 残業はほとんどない
- 未経験の職種にチャレンジできる
一般派遣では時給制のところが大部分です。
残業がほとんどないため、派遣先の企業がみなし残業制だった場合、その企業の正社員よりも時給が高くなることもあります。
一般派遣のデメリット
- 次の派遣先が見つからないことがある
- 収入が不安定になりがちである
- 3年ルールがあるためキャリアアップが難しい
ある派遣先での派遣期間が終わって次の派遣先が決まるまでの間に無給になってしまうところが、やはり大きなデメリットです。
祝祭日が多い月や年末年始期間などは収入が少なくなることがあります。
無期雇用派遣
一般派遣の雇用契約は、派遣会社との雇用契約が派遣先が決まる都度の有期契約でした。
これに対し無期雇用派遣では、派遣会社との間で無期の雇用契約を締結することになります。
そのため、派遣期間が終わって次の派遣先が決まっていない期間でも、派遣会社から給与が支払われます(月給制のところがほとんど)。
無期雇用派遣は常用型派遣とも呼ばれ、収入面で安定するのが大きなメリットです。
ただし無期雇用派遣では基本的に派遣会社から指示された派遣先に派遣されることになりますので、一般派遣と比べて派遣先を選択する自由度は狭まります。
無期雇用派遣のメリット
- 契約切れの不安や心配がなくなる
- 月給制で収入が安定する
- 派遣期間3年ルールの対象外となる
一般派遣と比べると、雇用面および収入面で安定するところがあります。
同じ派遣先に3年を超えて派遣されることも可能になり、中長期的なキャリアプランを描きやすくなります。
無期雇用派遣のデメリット
- 希望に合わない派遣先でも基本的に断れない
- すぐに無期雇用になれるわけではない
無期雇用派遣では雇用面と収入面で安定する反面、派遣先を選ぶ自由度は一般派遣に比べて低くなります。
また、無期雇用派遣になるには、
- 派遣会社の無期雇用での選考試験に合格する
- 通算5年超の有期雇用契約で無期転換権を得る
のいずれかを満たす必要があります。
無期転換の5年ルールについて詳しくは厚生労働省のサイトをご覧ください。
紹介予定派遣
紹介予定派遣は、派遣先企業で一定期間派遣就業した後、派遣先に直接雇用されることを前提とした派遣形態です。
派遣スタッフ側と派遣企業側がお互いに実務を通じてよく知り合うための派遣期間は最長で6ヶ月です(一般的には3ヶ月から6ヶ月のところが多い)。
その後、双方が直接雇用に合意すれば、派遣会社から離れて派遣先企業での直接雇用に切り替わることになります。
将来的に正社員などの直接雇用をめざしている人におすすめの派遣形態です。
紹介予定派遣のメリット
- 派遣先に直接雇用される可能性が高い
- 直接雇用される前に実際の職場を経験できる
- 仕事の内容や難易度や量や責任範囲などを把握できる
直接雇用を結ぶ前に、派遣スタッフは実際の職場の雰囲気や仕事内容などを、派遣先企業は派遣スタッフの職務能力や人柄や勤務態度などを、それぞれ確認できます。
そのため、派遣スタッフにとっても派遣先企業にとっても、ミスマッチの可能性が小さくなるのが大きなメリットです。
紹介予定派遣のデメリット
- 派遣先企業による事前面接等に合格する必要がある
- お互いの合意がなければ直接雇用されない
- 直接雇用といっても契約社員のことがある
派遣先による事前面接等は、一般派遣では禁止されていますが、紹介予定派遣では通常の正社員採用選考並みに厳格に行われます。
派遣先による選考をパスしても、その後に双方が合意しなければ直接雇用されることにはなりません(派遣スタッフ側から断ることも可能)。
また、直接雇用といっても必ずしも正社員ではないこともあるため、事前に採用条件等をしっかり確認しておく必要があります。
派遣会社は大手派遣会社がおすすめ
派遣会社は大手派遣会社がおすすめ
- 派遣会社を選ぶポイント3つ
- 大手派遣会社のメリット
- 大手派遣会社の比較一覧表
派遣社員として働く場合、いずれかの派遣会社を通して派遣されることになります。
ここでは派遣会社を選ぶポイントと、大手派遣会社について紹介します。
派遣会社を選ぶポイント3つ
派遣会社を選ぶポイント3つ
- 希望する条件に近い求人案件があるか
- 担当者や会社によるスタッフのサポート体制はどうか
- 会社としてしっかりしているか
希望する条件に近い求人案件があるか
派遣で働く場合、派遣先の条件として次のような項目について考慮することになります。
- 仕事はどんな内容か
- 派遣期間はいつからいつまでか
- 給与額(時給)はどれくらいか
- 勤務時間は何時から何時までか
- 勤務地はどこか
- キャリア形成に役立つか
必ずしも全て自分の希望する条件にあてはまる派遣先がなかったとしても、最低限優先したい条件だけでも満足している派遣先があることが望まれます。
派遣会社によって扱っている求人数や内容は異なりますので、自分の希望する条件に近い求人案件の扱いがありそうかどうかは、派遣会社を選ぶ上で重要です。
担当者や会社によるスタッフのサポート体制はどうか
派遣先をどこにするか決めるときだけでなく、万が一派遣先でトラブルに遭ったときなどに、担当者のサポートは重要になります。
また、担当者がキャリアに関する相談などに柔軟に対応してくれるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
会社によるサポートとしては、スキルアップの研修の実施や資格取得支援、子育てや育児への支援制度などがチェックポイントとなります。
会社としてしっかりしているか
派遣会社も民間の営利企業のひとつであり、会社としてどうなのかという観点も重要です。
財務状態に問題があったりあまり利益が上がっていなかったりするような派遣会社では、トラブルが発生するおそれがあるかもしれません。
また、派遣業に関連する各種の法令がきちんと遵守されているかどうかも大切ですし、厚生労働省による優良派遣事業者認定があるかどうかなどもポイントです。
これらについては派遣会社のウェブサイトを確認したり、口コミ情報を探してみたりなどすれば、ある程度調べることができます。
大手派遣会社のメリット
大手派遣会社はテレビCMや広告などで精力的に宣伝しているため、派遣で働いていない一般の人にも知名度があります。
ただし知名度だけでなく、大手派遣会社には上で挙げた派遣会社選びのポイントを全て満たしているところが多いです。
特に派遣会社を利用するのが初めてという人では、大手派遣会社にしておくのが無難です。
大手派遣会社のメリット
- 求人案件の数や種類が豊富
- 好条件の案件が多い
- サポートや福利厚生が手厚い
- 会社として安定している
求人案件の数や種類が豊富
幅広い業種の取引先企業(派遣先となる企業)からの多様な職種の求人を多数扱っているのが、大手派遣会社の最大の特長です。
取り扱っている求人案件数が多いため選択肢が広がり、自分の希望条件にマッチした派遣先が見つかる可能性が高くなります。
また、中小の派遣会社では無期雇用派遣や紹介予定派遣を扱っていないところもありますが、大手といわれるような派遣会社では3形態の派遣をすべて扱っていることがほとんどです。
好条件の案件が多い
異なる派遣会社で同じ求人案件があった場合、大手派遣会社のほうが時給が高めの設定になっていることがあります。
これは、大手派遣会社では取引先企業が多いため、小売業などと同様、価格交渉力が強いというのが理由と考えられます。
また、同一労働同一賃金などを含む派遣法改正により、派遣社員の待遇向上が期待されていますが、大手派遣会社では条件や待遇が改善などの整備がなされる可能性も高いでしょう。
サポートや福利厚生が手厚い
大手派遣会社では、経験豊富な担当者が多く在籍しているため、さまざまな場面で手厚いサポートを受けられる傾向があります。
大企業であるため、スキルアップやキャリアアップの支援、福利厚生メニューなどが充実しています。
各種保険を含む法定福利厚生の完備は当然として、優秀な派遣スタッフ獲得のため、魅力的な法定外福利厚生を各社が競って提供しています。
会社として安定している
大手派遣会社は株式を上場しているところが多く、会社としてしっかり安定しています。
法令順守についても、意識が高い場合も多いです。
また、大手派遣会社の事業所は、ターミナル駅の徒歩数分圏内などの利便性の高い場所にあります。
大手派遣会社9社の一覧表
国内の代表的な大手派遣会社を9社を紹介します。
2020年3月初旬時点における各社ウェブサイトでの調査情報に基づいて作成しています。
設立 | 資本金 | 事業拠点 | 社員数 | 優良派遣事業者 | 職業紹介優良事業者 | 派遣求人案件数 | |
アヴァンティスタッフ | 1984年9月 | 1億7,090万円 | 関東・東海・関西エリア 8拠点 |
305人 | 認定あり | 認定あり | 794件 |
アデコ | 1985年7月 | 55億6,000万円 | 全国 97拠点 |
3,000人 | 認定あり | なし | 9,433件 |
スタッフサービス | 1981年11月 | 3億円 | 全国 173拠点 |
4,229人 | 認定あり | なし | 17,906件 |
テンプスタッフ | 1973年5月 | 22億7,300万円 | 全国 437拠点 |
45,434人 | 認定あり | なし | 41,545件 |
パソナ | 1976年2月 | 1億円(パソナグループでは50億円) | 全国 75拠点 |
9,317人(パソナグループ全体) | 認定あり (グループ会社5社) |
認定あり (グループ会社2社) |
10,418件 |
ヒューマンリソシア | 1988年2月 | 1億円 | 全国 40拠点 |
789人 | 認定あり | なし | 7,758件 |
マンパワーグループ | 1966年11月 | 40億円 | 全国 115拠点 |
2,426人 | 認定あり | なし | 17,084件 |
ランスタッド | 1980年8月 | 1億円 | 全国 93拠点 |
日本のみでは非公開 | なし | なし | 7,300件 |
リクルートスタッフィング | 1987年6月 | 19億3,940万円 | 全国 38拠点 |
2,292人 | 認定あり | なし | 9,399件 |
2つの認定制度について
派遣事業を行うためにはあらかじめ厚生労働省からの許可を得ておく必要がありますが、さらに優秀な事業者を認定するしくみが2つあります。
優良派遣事業者認定制度では、法令遵守だけでなく、派遣社員と派遣先の双方に対して安心できるサービスを提供できているとされる一定の基準を満たした派遣事業者だけが認定されます。
職業紹介優良事業者認定制度では、健全な運営をしつつ優れた職業紹介サービスを提供している職業紹介優良事業者が認定されるので、とくに紹介予定派遣を考えている場合に注目するとよいでしょう。
厚生労働省委託事業 職業紹介優良事業者認定制度|認定事業者一覧
ともに必ずしも大手派遣会社だから認定してもらえるというわけではなく、基準を満たした事業者だけが認定を受けられます。
複数の派遣会社に登録しておく
大手派遣会社ではひとつだけでも幅広く数多くの求人案件を扱っています。
ただ、派遣会社ごとに取引先企業(派遣先)が異なるため、3つぐらいの派遣会社に登録しておくのがおすすめです。
そうすることで、派遣先候補の選択肢が増えますし、希望条件に近い派遣先を見逃すことも少なくなります。
専門性の高い職種に特化した派遣会社を紹介
専門性の高い職種に特化した派遣会社を紹介
- IT技術者系の派遣会社
- 介護系の派遣会社
一般財団法人 日本人材派遣協会|労働者派遣事業許可・更新事業所によれば、2019年12月時点で派遣事業者数は44,548となっています。
つまり、大手派遣会社以外に4万をこえる派遣事業者が存在していることになります。
これは派遣求人のニーズが高い事務職などの一般的な職種では大手派遣会社が圧倒的な状況ですが、専門的な職種やローカルエリアなどに特化した派遣会社が多数あるためと考えられます。
最後に、専門性の高い職種に特化した派遣会社を紹介します。
IT技術者系の派遣会社
IT分野は技術の誕生や進歩がはやい分野で、それにともなって派遣求人の状況もめまぐるしく変化しています。
さらにIT分野では、ITエンジニアやプログラマー以外にも、WebマーケティングやWebデザイナーのように細分化された職種があります。
このようにIT分野は専門性が高いため、この分野に特化した派遣会社がたくさんあります。
IT技術者系の派遣会社
上で紹介した大手派遣会社系で、IT分野などの技術系職種に特化したサービスもあります。
介護系の派遣会社
介護系の職種では、サービス利用者の健康や生命にまで関わってくるため、高度な専門知識や資格などが求められます。
介護分野に特化した派遣会社として、次のような会社があります。
大手派遣会社系では、スタッフサービスメディカルがあります。
ライフスタイルに合った派遣スタイルで働こう
派遣の形態と、給与アップと待遇改善につながる優良なおすすめ派遣会社を紹介してきました。
以下がこの記事のまとめです。
まとめ
- 派遣形態には一般派遣と無期雇用派遣と紹介予定派遣の3つがある
- 大手派遣会社は良質な求人案件が豊富で、待遇も良いことが多い
- 事務職などの一般的な職種の派遣では大手派遣会社がおすすめ
- ITや介護などの専門性の高い職種なら特化した派遣会社がおすすめ
派遣の働き方は千差万別です。
派遣の形態を知り、派遣会社を上手に利用することで、自分のライフスタイルに合った働き方を実現していきましょう。