ベンチャーIT企業に転職する際のチェックポイントとアプローチの仕方

IT業界は、他業界と比べて、大手資本などが無くても新規参入しやすい業界です。そのため、多くのベンチャーIT企業があり、一旗上げようとチャレンジ精神を持った人々が働いています。今の企業の仕事がつまらないと感じる人の中には、ベンチャーIT企業への転職を検討している人もいるかと思われます。

そこで、当記事ではベンチャーIT企業への転職に関する情報をまとめました。転職時に抑えておきたいチェックポイントやアプローチの方法について説明しています。ベンチャーIT企業への転職を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

ベンチャーIT企業に転職する際に抑えておきたい6つのチェックポイント

まずは、ベンチャーIT起業に転職する際に抑えておきたい6つのチェックポイントについて解説します。大手企業とは違った魅力もあれば、大手には無い問題点もあるのがベンチャー企業です。ベンチャーIT企業への転職を検討しているのでしたら、チェックが必須なので、ぜひ参考にしてください。

ベンチャーIT企業に転職する際に抑えておきたい6つのチェックポイント

・ベンチャーIT企業の特徴
・即戦力になれるかが問われる
・小規模だからこそ人間関係が大事
・企業(社長)の経営理念を理解し、共感できるか
・大手企業と比べると未成熟な部分も
・企業と一緒に自分も成長する

ベンチャーIT企業の特徴

こちらではベンチャーIT企業の特徴について、8つの特徴を解説します。今の職場との違いなどを意識しながら、ぜひ参考にしてください。

ベンチャー企業の8つの特徴

・年齢に関係なく、実績次第で昇進、昇給できるチャンスがある
・社長や経営陣に意見や提案がしやすい
・実践的業務が多く、成長しやすい
・服装自由など、制約が少ない
・福利厚生が整っていないことが多い
・残業が多く、ハードワークなことも
・教育体制が無いことも多く、自分で学ぶ姿勢が必要
・失業のリスクもある

下記にそれぞれの特徴について解説していきます。

年齢に関係なく、実績次第で昇進、昇給できるチャンスがある

ベンチャーIT企業の最大の魅力は、昇進・昇給できるチャンスが掴みやすい点にあります。近年では少なくなってきたものの、日本の企業は年功序列的な考えがまだ根強く残っています。

一方、ベンチャー企業でしたら実力思考の経営者が多くいるのです。

そのため、実績をあげれば、同年代の人たちよりも昇進・昇給できるチャンスが掴みやすくなっています。特にベンチャー企業の中でもIT企業は企業の成長速度も速い傾向にあるので、好待遇になるチャンスも多いのです。

社長や経営陣に意見や提案がしやすい

大手企業ですと、社長や経営陣と話す機会も無いという企業が多くなっています。

一方、ベンチャーIT起業でしたら少人数であるため、自分の意見や提案が経営陣にも通りやすいのです。たとえ少人数でなくても、大手企業よりも理解がある経営陣が多く、風通しがよくなっています。

実践的業務が多く、成長しやすい

ベンチャーIT企業は一人一人が実践的業務をしないと業務が回りません。

つまり、実践的な業務をする機会が多いため、より実践的なスキルが身に付きやすい環境となっています。働きながら実践的なスキルを伸ばしていきたいという成長志向を持った人にはベンチャーIT企業がおすすめです。

服装自由など、制約が少ない

ベンチャーIT企業の職場風景などを見て頂けたらわかると思いますが、服装の規定がない会社が多くなっています。

あまりに奇抜な格好だと咎められるかもしれませんが、大手企業などに比べれば、かなり自由な環境です。髪型・ピアス・ヒゲなども他の企業に比べると制約が少ないため、外見に拘りがある人でも働きやすくなっています。

福利厚生が整っていないことが多い

自由でチャンスも多いベンチャーIT企業ですが、その分、他の点で未成熟な要素があります。

大手企業ですと当たり前の福利厚生が、ベンチャーIT企業だと整っていないことが多いのです。制度の変更で有給休暇の消化などが促されているものの、大手企業に比べると取りづらいといった声もあります。

残業が多く、ハードワークなことも

一人ひとりが実践的な業務にあたっているからこそ、ハードワークで残業が多くなりがちなのもベンチャーIT企業の特徴です。

また、ベンチャーIT企業は人手不足の企業も多く、一人一人の業務が多くなりがちといったケースもあります。提示通りに帰れるほうが珍しいといった人もいるので、その点は注意が必要です。

教育体制が無いことも多く、自分で学ぶ姿勢が必要

大手企業には新入社員への教育体制が整っており、時間をかけて一人一人の写真を育てるという体制が整っています。

一方、ベンチャーIT企業には教育に時間や人手を割くわけにはいかないという企業が多いため、教育体制が整っていないことが多いのです。働く中で自分で学んでいくという姿勢が求められることが多いので、そういった心構えを持ちましょう。

失業のリスクもある

ベンチャー企業の8割が5年以内に倒産してしまうというデータがあります。倒産してしまえば、当然従業員は失業してしまいます。ベンチャーIT企業に転職する際には、そういったリスクも考慮する必要があります。

以上がベンチャーIT企業の主な特徴となります。その他、ベンチャーIT企業へ転職する際に抑えておきたいチェックポイントを下記で説明します。

即戦力になれるかが問われる

上記で説明したように、ベンチャーIT企業の社員は一人一人が実践的な業務にあたっています。

また、教育体制も整っていない企業が多いため、ベンチャーIT企業に転職する際には「即戦力」が求められているのです。即戦力になり得る人物であるか否かという点は、ベンチャーIT企業の転職活動において必ず問われてきます。

もちろん、IT業界の経験がある方が望ましいのは事実です。ですが、業界未経験でも自分自身で勉強して、可能な限り早く順応していく姿勢を見せれば採用の可能性も高まりますので、ご安心ください。

小規模だからこそ人間関係が大事

ベンチャーIT企業は小規模な企業が多いたえ、その分人間関係が重要です。人間関係に亀裂が生じてしまうと、大手企業よりも致命的なダメージを受けてしまう恐れが多いのです。

そのため、転職活動の中では、「この人物が入社した場合、良好な人間関係が作れるか」という点が重要視されます。人間関係を重要視しているという点を抑えておいて、自分が適切な人間関係が作れることをアピールしましょう。

企業(社長)の経営理念を理解し、共感できるか

上記でも説明したように、ベンチャーIT企業は経営陣との距離が近い点が特徴的です。社長との距離が近いと、それに伴い社長の経営理念などに直接触れる機会も多くなっています。

ここで社長の経営理念に反発をするような人物は採用される可能性は低いですし、採用されたとしても長期的に働くのは難しいといえます。そのため、ベンチャーIT企業への転職活動を行う際には、企業(社長)の経営理念が理解でき、共感できる会社を選ぶようにしましょう。

大手企業と比べると未成熟な部分も

ベンチャーIT企業は大手企業に比べると、福利厚生などの点で未成熟な部分も多くなっています。

社長自身も本業に取り掛かっている企業も多いため、働く社員へのサポートなどが薄い企業も多いのです。ただ、その点に対して不満を持つ人はベンチャーIT企業への転職は向いていないともいえます。

もちろん、企業としての最低限の福利厚生を整えていないのには問題があります。

しかしながら、ベンチャーIT企業も悪気があって整備していないのではありません。社長や経営陣も本業で精いっぱいで福利厚生や総務・労務面のことまで頭が回らないということは、小規模な会社ではよくあることです。

その点を理解したうえで、未整備な部分を指摘するだけでなく、改善案を提案したりといったサポートする姿勢を示しましょう。

そうすることで、ベンチャー企業の整備が進み、社員の福利厚生などが改善することもあります。ベンチャー企業ゆえの未整備な部分を改善しようとせず、不満ばかり感じる人はベンチャーIT企業には向いていないともいえます。

企業と一緒に自分も成長する

ベンチャーIT企業に転職するうえで大切なのは「企業と一緒に自分も成長する」という姿勢を持つことです。

先ほども説明したように、未整備な部分も多いですが、その分風通しはよく自分の意見が通りやすい環境でもあります。日々の業務をこなしながら、提案すべきことは提案し、企業も成長させるような人材がベンチャー企業には必要です。

そのため、転職活動時には「自分で考え、意見を持ち、企業に提案していく」といった姿勢を示すようにしましょう。

成長志向を持ち、企業にも良い影響を与える人物をベンチャーIT企業は求めているので、転職活動時にはその要求に応えましょう。

ベンチャーIT企業へエントリーする際のアプローチの仕方

上記ではベンチャーIT企業への転職活動する際のチェックポイントについて解説してきました。ここからはベンチャーIT企業へのアプローチの仕方について解説していきます。

こちらでは、ベンチャーIT企業に対して、どのようにエントリーしていくかを説明しますので、ぜひ参考にしてください。

ベンチャーIT企業へエントリーする際のアプローチの仕方

・ベンチャーIT企業に強い求人媒体をチェックする
・ベンチャーIT企業に強い転職エージェントを利用する
・ベンチャーIT企業のコーポレートサイトをチェックする
・採用が活発なベンチャーIT企業は要チェック

ベンチャーIT企業に強い求人媒体をチェックする

まずはベンチャーIT企業に強い求人媒体をチェックしましょう。特にベンチャー企業が多く求人募集を掲載している媒体としては「Green」や「startup」などが有名です。

また、大手サービスとして「doda」や「リクナビNEXT」などでもベンチャー企業は募集をかけています。IT関連企業もこういった求人媒体を利用しているので、自分にあった求人が無いかチェックしてみましょう。

ベンチャーIT企業に強い転職エージェントを利用する

ベンチャーIT企業への転職時には求人媒体だけでなく、転職エージェントも利用しましょう。特にベンチャー企業系に強い転職エージェントを使うと、企業の情報がキャリアアドバイザーから流れてくるなどメリットがあります。

「ギークリー」や「プロコミット」はエージェントの中でも、特にベンチャーIT企業に特化しているエージェントです。

また、資金力がついてきたベンチャー企業は「dodaエージェント」や「リクルートエージェント」など、大手サービスも利用しています。

一人で転職活動を行うよりもスムーズになることが多いので、ベンチャーIT企業に強い転職エージェントも利用しましょう。

ベンチャーIT企業のコーポレートサイトをチェックする

採用に力を入れているベンチャーIT企業はコーポレートサイトも充実させている傾向にあります。

コーポレートサイトの中に「求人特設ページ」など設けて求職者にメッセージを発信するなどしているのです。こういった会社には求人媒体などからではなく、直接エントリーするのがおすすめです。

特に近年では、求人媒体だけでなく、コーポレートサイトからの求人活動に力を入れているベンチャーIT企業が多くなってきました。

また、コーポレートサイトと連動して求人活動を行える「Wantedly」なども注目されています。

Wantedlyは企業理念などを前面に出して求人応募ができる媒体で、ベンチャーIT企業に注目されている求人媒体です。コーポレートサイトと併せて、Wantedlyの求人掲載もチェックしてエントリーしてみましょう。

採用が活発なベンチャーIT企業は要チェック

ベンチャーIT企業にエントリーする方法としては「求人媒体」「エージェント」「コーポレートサイト」の3点があると説明しました。このことを抑えたうえで、採用が活発なベンチャーIT企業をチェックするようにしてください。

特に採用活動に力を入れているベンチャーIT企業は、これから成長する段階にきている企業といえます。

採用活動には資金もかかりますし、マンパワーもかかりますが、それでも力を入れているということは、その企業も本気です。採用活動が活発なベンチャーIT企業ですと、より転職し甲斐があるといえるので、チェックするようにしましょう。

ベンチャー企業における書類選考・採用面接のアプローチの仕方

エントリーが終われば、ベンチャーIT企業でも書類選考・採用面接に進むことになります。ベンチャーIT企業の場合、大手企業に比べると、各社によって独自の選考方法を用いている企業が多いです。

とはいえ、基本になってくるのは書類選考と採用面接なので、アプローチの仕方をしっかりと抑えておきましょう。提出書類及び面接時までに抑えておきたいポイントを下記で説明しますので、ぜひ参考にしてください。

ベンチャー企業における書類選考・採用面接のアプローチの仕方

・企業理念への共感を示す
・実績・経験・スキルで即戦力になれるアピールをする
・協調性をアピールする

企業理念への共感を示す

書類選考・採用面接時に重要になるのは、企業理念への共感が示せているかという点です。

ベンチャーIT企業は規模が小さい企業が多いので、より経営陣との距離が近くなります。

そのため、企業理念に共感をしている人を求めているので、共感が示せないと採用される可能性が低くなってしまいます。

企業理念については各社のコーポレートサイトなどに記述があります。また、説明会などを設けているベンチャーIT企業では、その説明会の中で企業理念の説明があるはずです。

その企業理念をしっかりと理解し、応募した理由を問われた際に「企業の理念に共感した」というアピールをしましょう。

ただ、心から理念に共感しない場合は、無理に共感の意を示す必要はありませんし、エントリーする必要もありません。

企業理念に共感できないまま働いても、長く続けることが出来ないため、理念に共感できる企業に転職するようにしましょう。

もし、エントリー時には企業理念が把握しきれなかった場合は、採用面接時に質問してみましょう。そこでの回答次第で、入社の意を示すかどうか判断してみることをおすすめします。

実績・経験・スキルで即戦力になれるアピールをする

ベンチャーIT企業が求めているのは「即戦力」です。少なくとも、働きながら学び、戦力になりうる人物を求めています。

ベンチャーIT企業は社員の教育などする必要が無ければ無いほど、本業に専念できるため、即戦力になりうる人物を求める傾向にあります。

そのため、履歴書や面接時には自分の実績・経験・スキルをもとに、その企業でどのように働いていけるかをアピールしましょう。

IT業界が未経験だったとしても、それまでの働いてきた経験・スキルを元に、早めに戦力になるよう成長していく姿勢をアピールしてください。

このようなアプローチをすることで、ベンチャーIT企業への転職活動が成功しやすくなります。

協調性をアピールする

ベンチャーIT企業は「少数精鋭」といった企業が多い傾向にあります。

少なくとも、大手企業に比べると社員数は少ないです。その少ない人数の中で、人間関係に悪影響をもたらす人物は、会社経営において甚大な被害をもたらす恐れがあります。

ベンチャーIT企業は人間関係を重要視しているため、採用活動の中では、求職者に「協調性」があるかを確認しています。

「馴れ合い」などを欲しているわけではないのですが、少なくとも、現時点での人間関係に悪影響をもたらす人物は採用したくないのです。そのため、履歴書や面接時には自分に「協調性」があることをアピールしましょう。

具体的には前の職場での人間関係が良好だったことや、チーム活動の経験(スポーツなど)をアピールできると効果的です。

協調性をアピールする形でアプローチすることで、ベンチャーIT企業への採用率は高まります。

上記ではベンチャーIT企業の書類選考・採用面接時のアプローチの仕方について解説しました。解説を参考にしながら、書類選考・採用面接の準備を進めるようにしてください。

ベンチャーIT企業で能力・収入のステップアップをしましょう

ベンチャーIT企業は実践的な業務が多いので、より実践的な能力を働きながら身に着けることができます。

また、規模は小さいながら、実績に直結した給与体系を設けているベンチャー企業が多いので、収入も高くなる可能性があります。このように、ベンチャーIT企業は能力・収入の面でステップアップできるチャンスの場といえます。

当記事ではベンチャーIT企業へ転職する際に抑えておきたいチェックポイントとアプローチの仕方を解説しました。

大手企業とは違った魅力を持つベンチャーIT企業へ転職したいと検討している人は、ぜひお役立てください。